見た目の美しさだけでなく、機能性も兼ね備えたルノー車。コンパクトながら快適な室内空間と個性的なボディカラーが、街中でひときわ存在感を放ちます。その輝きを長く保つために欠かせないのが、カーコーティングです。

コーティングは一見どれも同じに見えますが、実際には種類や耐久性に違いがあります。ボディカラーやお手入れの頻度、駐車環境に合わせて最適なものを選ぶことが重要です。また、施工店によって仕上がりや持続力に差が出る場合もあるため、信頼できるお店での施工が安心です。 この記事ではディーラー施工と専門店施工の違い、コーティング剤の特徴、施工費用の目安、そして優良店を見つけるポイントまでわかりやすく解説していきます。

カーコーティングにはいくつかのジャンルがあり、それぞれに特徴があります。どれを選んでも同じというわけではなく、仕上がりや持続性に違いが出てきます。ここでは各コーティングの特徴について解説します。

カーワックス

カーワックスは塗装面に透明な膜を作り、光沢を引き出すのが特徴です。被膜は柔らかく雨や洗車で落ちやすいため、持続性は短めですが、その分施工は簡単で手軽に艶を楽しめます。

価格も数百円から購入できるため、初心者やその日の気分で輝きを楽しみたい方に向いています。ペーストや液体、スプレーなど形態も豊富で、自宅でのDIYに最適ですが、カーショップや専門店で施工メニューとして扱われることはほとんどありません。

フッ素（ポリマー）コーティング

ワックスの次に広く普及したのがポリマーコーティングです。油脂ではなく樹脂を主成分としており、ワックスのような光沢を保ちながら耐久性が高められています。

寿命は1〜2カ月程度と長くはありませんが、価格が手頃で、まずはコーティングの効果を試してみたい方に向いています。市販品だけでなく、一部の店舗では施工メニューとしても提供され、費用は1〜3万円ほどで済むことが多いです。

施工直後は撥水性が高く、雨水が玉のように流れるのを楽しめるのも魅力です。

ガラスコーティング

ガラス成分を含む被膜を形成するガラスコーティングは、耐久性と美観のバランスに優れています。紫外線や酸性雨、鳥のフンなどから塗装を守りつつ、透明感のある艶を与えるのが特徴です。

一般的に耐久性は3〜5年と長く、汚れが付きにくく落としやすいため、洗車の手間も軽減できます。セラミックコーティングほどの重厚感はないものの、自然で上品な光沢を楽しめ、コスト面でも導入しやすいのが魅力です。

メンテナンス用品も充実しており、長期にわたって美しい状態を維持しやすい、現在主流のコーティングです。

セラミックコーティング

最上級のコーティングとして位置づけられるのがセラミックコーティングです。無機質成分による硬質な被膜は重ね塗りで厚みを増すことができ、紫外線や酸性雨、鳥のフン、薬品、熱などの外的要因に対して非常に高い耐性を発揮します。

耐久性はおおよそ5〜10年と長く、深みのある濃厚な光沢で車に高級感を与えられるのも魅力です。施工費用はガラスコーティングより高めですが、長期的に愛車を美しく保ちたい方や、唯一無二の艶を求める方に特におすすめです。

汚れや水垢も付きにくく、洗車の手間を減らせるため、日常のメンテナンスも楽になります。最新ではグラフェン配合タイプも登場しており、さらに耐久性と光沢が向上しています。コーティング専門店で取り扱われることが多く、高級輸入車にも最も適したコーティングといえるでしょう。

最適なコーティングを決めたあとは、施工先にもこだわることが大切です。コーティングはただ塗って乾かすだけの作業ではなく、美しい仕上がりを実現するためには丁寧な下地処理と、施工に適した設備や環境が欠かせません。そのため、同じメニューでも施工店の技術や環境によって、仕上がりの美しさや耐久性に大きな差が生まれます。

ここでは、コーティングを施工できる主な店舗の特徴や傾向について解説していきます。すべての店舗が当てはまるわけではありませんが、施工先を選ぶ際の参考にしてみてください。

カーディーラー

ディーラーでの施工は、納車前にコーティングを依頼できることが魅力です。車両購入と同時に申し込めばローンに組み込めるため、支払いを一本化できるのも特徴といえます。 また、車検や定期点検のタイミングに合わせてボディケアを依頼できるため、日々の管理を任せやすい環境が整っています。

一方で、スタッフは整備や販売業務も兼任しており、常にコーティングだけを担当しているわけではありません。専用設備も必要最低限の場合が多く、専門店のような豊富な経験や体制までは期待しにくい側面があります。

カーショップ

カー用品店や全国チェーンの施工ショップは、気軽に利用できる点が大きな特徴です。 ポリマー系からガラスコーティングまで幅広いメニューが揃っており、初めて施工する方やコストをできるだけ抑えたい方に向いています。 短時間で施工可能なプランもあり、生活スタイルに合わせて選びやすいでしょう。

ただし、店舗によって施工環境や技術力には差があります。スタッフの接客やスキルが充実しているお店もあれば、簡易的な作業で済ませるような評判の悪い店舗も存在します。安心して任せるためには、口コミや実績をチェックすることが大切です。

コーティング専門店

専門店はコーティングを専門としているため、経験豊富なスタッフが在籍しているお店が多い傾向です。 下地処理や磨きの精度が高く、専用ブースや純水機材、乾燥装置などを完備する店舗もあります。高品質な仕上がりや長期的な耐久性を重視する方には、最も適した選択肢といえるでしょう。

また、アフターケアや定期メンテナンスプランが整っているのも強みです。ただし、中には「専門店」を名乗りながら十分な設備を持たないお店もあるため、依頼前に実績やサポート体制を確認しておくと安心です。

施工店をどこにするかは、コーティングの仕上がりや耐久性を大きく左右する重要な要素です。見た目の美しさを長く維持するためにも、信頼できる店舗を選ぶことが欠かせません。優良店かどうかを判断する際は、以下のポイントを基準に確認してみましょう。

設備はすべてが完璧でなくても構いませんが、最低限として下地処理用と仕上げ用のブースが分かれていること、さらに温度や湿度を調整できる環境が整っていることは安心材料になります。多くの専門店では店内の見学を受け付けているため、候補を複数選んだあとは実際に足を運び、スタッフの説明を聞いてから決めるのがおすすめです。

近年は各ディーラーでもコーティングがメニューとして当たり前のように扱われるようになっています。ルノーの純正コーティングに関しては、2025年10月時点で全国で統一したメニューはありません。問い合わせたところ、現時点では各店舗によってメニューが異なり、自社で施工するケースもあれば、業者に依頼して施工してもらっているとのことでした。

ここでは、各店舗で取り扱われている主なメニューを紹介します。

5YEARS COAT（ルノーNT販売）

「5YEARS COAT」は、新車の輝きを長く維持したい方に向けたコーティングシリーズです。高密度なガラス質被膜により、深みのある艶と光沢を実現し、汚れの付着を防ぎつつ洗車も容易になります。新車登録から1か月以内の施工であれば、年1回の定期点検を条件に5年間の保証が付くのも安心材料です。

ラインアップは、1層タイプの標準モデルに加え、役割の異なる層を重ねることで耐久性を高めた「Premium」や「Excellent」などがあり、それぞれ異なる構造の被膜を形成します。特に「Excellent」は3層構造で、定着性と機能性を兼ね備えたガラス質被膜が長期間効果を持続させます。施工後は専用メンテナンスキットが付属し、日常のお手入れもしやすいのが特徴です。

参考：ルノーNT販売

CPCプレミアムコーティング ダブルG（ルノー名古屋東店）

ルノー名古屋東では「CPCプレミアムコーティング ダブルG」がメニューとして用意されています。塗装面に2層のガラス質被膜を形成し、耐久性と光沢の両立を実現します。ベースコートがボディを守り、その上にトップコートを重ねることで、高級感のある艶と厚みのある仕上がりが得られるのが特長です。

専用のメンテナンスキットが付属し、普段は水洗いで手入れできるほか、落ちにくい汚れにはクリーナーを使い分けることで効果を長く維持できます。新車施工時には最大5年間の保証が設定されており、1年ごとの定期点検を受けることが条件です。さらに、ガラス質被膜の上にフッ素層を形成する「ガードコスメSP」も用意されており、防汚性を高めたい方に選ばれています。

参考：ボディコーティング｜ルノー名古屋東

コーティング専門店・カービューティーIICでは、独自開発のガラス・セラミック技術を採用した高性能メニューを揃えています。耐久性・艶・保護力それぞれに特化した選択肢があり、求める効果にあわせて選べる点が大きな特徴です。以下では、当店で人気のある主要なコーティングメニューを紹介します。

SCHILD ZERO

SCHILD ZEROは、SCHILDシリーズの最上位に位置づけられる次世代セラミックコーティングです。硬度9Hを誇るベース被膜とセラミック層による二層構造が特徴で、酸性雨や紫外線、塩害など過酷な環境からボディを強力に保護します。洗車キズや摩擦傷の発生を抑え、塗装本来の美しさを長期間にわたって維持できるのが最大の魅力です。

仕上がりはまるで鏡のように深く濡れた艶を放ち、厚みのある透明感が美しいボディラインをいっそう際立たせます。さらに、防汚性や耐候性にも優れており、くすみや劣化を防いで施工直後の輝きを長く保つことが可能です。10年耐久の永久保証付きで、最高峰の美観と安心感を求めるオーナーにふさわしいコーティングです。

SCHILD ZEROの詳細はこちら

SCHILD グラフェン

SCHILD グラフェンは、シリーズの中でも最高峰の性能を誇る二層構造のコーティングです。ベース被膜が化学物質への耐性を強化し、トップ層がシミや汚れを防ぐ役割を担います。セラミックコートにグラフェン素材を融合することで、艶の深みと防汚性能が一段と向上しました。

保証期間も長く設定されているため、屋外駐車や塩害地域などの過酷な環境で車を使用する方に向いています。最新技術で車体を守りたい方に選ばれるハイエンドモデルです。

SCHILDグラフェンの詳細はこちら

System X

System Xは、米国の航空宇宙産業で培われた特殊技術を応用したセラミックコーティングです。航空機や船舶の表面保護技術をもとに開発され、厚みのある被膜を形成することで、紫外線や酸性雨、摩擦、塩害といった過酷な環境下でも長期間塗装を守ります。

硬度9Hの高い耐スクラッチ性能を持ち、擦り傷からもしっかり保護できるのが特長です。さらに、プラスチックやゴムなど塗装以外のパーツにも施工可能なため、車全体をトータルでカバーできます。極限環境に耐える性能を求める方におすすめのコーティングです。

System Xの詳しい内容はこちら

施工をご検討中の方の中には、「どんな場所で作業するのか？」「施工後にどれくらい変わるのか？」と気になる方も多いと思います。

そこで参考になるのが施工事例です。実際にほかのお客様がどんな施工を選び、どのような手順で進むのかが一目でわかります。ここでは、当店で行ったルノー車の施工例をいくつかご紹介します。

ルノー・アルピーヌ A110GT にセラミックコーティングを施工

東京都江戸川区よりご来店いただいたお客様のアルピーヌA110GTに、セラミックコーティング「System X MaxG＋」を施工しました。System X MaxG＋はシリーズ最上位モデルで、従来のMAXコーティングより光沢が約30％向上し、より深みのある艶を実現します。滑らかな質感と最高クラスの保護性能を備えた特別なコーティングです。

施工ではまず手洗い洗車で汚れを落とし、鉄粉やシミを専用剤で丁寧に除去します。その後、ボディ状態に合わせて複数工程の磨きを行い、塗装面を滑らかに整えます。

磨き作業後は脱脂洗浄を行い、仕上げ専用ブースにてコーティングを塗布する流れです。

アルピーヌA110GTの施工事例はこちら

ルノー・アルピーヌ A110 にセラミックコーティングを施工

千葉県船橋市よりご来店のお客様のアルピーヌA110に、セラミックコーティング「System X クリスタル」とホイールコーティング「バリアタフコートⅡ」を施工しました。System X クリスタルは分子レベルで塗装面と結合し、美しい艶と高い耐久性をもたらします。

さらにホイール全体にバリアタフコートⅡを施工。洗浄・脱脂後にコーティング剤を塗布し、焼き付け乾燥させることで強固な被膜を形成します。 ブレーキダストが多い輸入車でも汚れが固着しにくくなり、お手入れが大幅に軽減されます。

複雑なデザインのホイールでも美観を維持しやすく、足元から車全体の印象を高められるのが魅力です。

アルピーヌA110の施工事例はこちら

ルノー・メガーヌ RS にセラミックコーティングを施工

神奈川県よりご来店のお客様のルノー・メガーヌRSに、セラミックコーティング「SCHILD ZERO」を施工しました。SCHILD ZEROはIICオリジナルの完全硬化型コーティングで、防汚性・艶・持続性に優れています。

下地処理を終えた塗装面にSCHILD ZEROを施工。硬度9Hの高密度2層被膜がキズや汚れからボディを強力に保護します。紫外線や酸化への耐性も高く、深みのある艶と鏡面のような光沢を長期間維持できます。

ルノー・メガーヌRSの施工事例はこちら

ルノー・トゥインゴ にセラミックコーティングを施工

千葉県よりご来店のお客様のルノー・トゥインゴに、セラミックプロ9H（※現在はSystem Xに変更）を施工しました。あわせて、ドアエッジガード、ドアノブガード、ホイールコーティング、ウィンドウコートも実施しています。

当店では徹底した下地処理に加え、遠赤外線乾燥装置を完備。本来3〜4週間かかる被膜の完全硬化を数時間で行えるため、性能を最大限に引き出し、シミの発生リスクも抑えられます。

そのほか、純水処理装置やガスプライマー処理など、専門設備を駆使した高品質な施工を全車種に行っています。

ルノー・トゥインゴの施工事例はこちら

コーティングの種類や施工費用について解説してきましたが、実際に依頼を検討する段階では「施工後のお手入れはどうすればいいのか」「どのくらいの頻度で洗車すればよいのか」など、気になる点はまだあるでしょう。ここでは、コーティング施工に関する代表的な3つの質問にお答えします。

Q.コーティング施工後のお手入れ方法は？

A.基本のお手入れは手洗い洗車です。 撥水効果によって汚れが固着しにくいため、軽い汚れであれば上から下に水を勢いよくかけるだけで落ちる場合もあります。汚れが目立つ場合には、カーシャンプーを使って優しく洗車しましょう。 洗車機はブラシに汚れが残っているケースがあり、ボディに傷を付ける恐れがあります。どうしても使用する場合は、必ずノンブラシタイプの洗車機を選ぶのが安心です。

Q.お手入れの頻度はどれくらい？

A. 青空駐車の場合は1〜2週間に1回、屋内保管なら2〜4週間に1回が理想的です。 あくまでも目安のため、使用状況や汚れ具合に応じて調整して問題ありません。黄砂や花粉が多い季節は被膜に悪影響を与えるため、普段よりこまめな洗車がおすすめです。 お手入れが苦手な方は、施工店が提供する洗車やメンテナンスメニューを利用するのも良い方法です。

Q.コーティング施工後の注意点は？

A.洗車機の使用や、成分の強いシミ除去剤を安易に使うことには注意が必要です。 鉄粉除去剤や強力なクリーナーは被膜を傷め、コーティング効果を損なう可能性があります。 施工車向けには専用クリーナーが用意されているため、まずは施工店に相談し、推奨されているアイテムを使用することが大切です。 誤ったアイテムを使用すると、施工保証の対象外となる場合もあるため注意しましょう。

ルノーの鮮やかなカラーや独特のデザインを長く楽しむためには、コーティングが必須といえます。ただし、どこで施工しても同じ仕上がりになるわけではなく、仕上がりの美しさや耐久性は施工店の技術や環境に大きく左右されます。

経験を積んだスタッフが在籍しているか、専用ブースや純水設備、遠赤外線による熱乾燥装置など、施工環境が十分に整っているかを確認して選ぶことが重要です。カービューティーIICでは、10年以上の経験を持つ職人が多数在籍し、ルノー車を含むさまざまな輸入車に対応してきた実績があります。

コーティングに加え、カーフィルムやプロテクションフィルムなど幅広いメニューも取り扱っており、トータルで愛車を守る施工が可能です。設備も国内トップクラスを備えているため、品質を重視するオーナーにこそ安心してご依頼いただけます。見学も随時受け付けていますので、気になる方はぜひ一度お問い合わせください。

詳しいコーティング料金表はこちら

キャデラック　車種サイズ一覧はこちら