
カーフィルムには寿命があり、劣化の状態に応じて張り替えが必要になります。新しいフィルムを施工しない場合も、古いフィルムを剥がし、ガラスに残った粘着剤などを取り除く必要があります。フィルムの劣化や色あせなどを理由に張り替えを検討しており、剥がしにかかる費用や依頼時の注意点が気になる方もいるのではないでしょうか。この記事では、カーフィルムの剥がし料金の相場や工賃が高くなりやすい条件、依頼先、張り替え前に確認しておきたいポイントについて解説します。
施工済みのカーフィルムは張り替えできる

カーフィルムは窓ガラスの内側に貼られており、施工から数年が経過していても、古いフィルムを剥がして張り替えできます。通常は窓ガラスごと交換する必要はなく、フィルムと残った粘着剤を取り除いてから再施工する流れです。カーフィルムの施工店では基本的に、古いフィルムの剥がしに対応しています。劣化や色あせが気になる場合や、濃さを変えたい場合は、近くの施工店へ相談してみましょう。
カーフィルムの張り替え料は作業内容や状態で変わる

カーフィルムを張り替える場合は、現在貼っているフィルムを剥がす必要があり、新しいフィルムの施工代とは別に作業費用がかかります。張り替えに必要な総額は、剥がし代と新しいフィルムの施工代を合わせた金額です。剥がし料金は、作業する窓の枚数やフィルムの劣化具合によって変わります。貼って間もない場合と、長年使用して劣化が進んでいる場合では、剥がす手間が異なるためです。ガラスに残る粘着剤の除去も必要なため、その作業量も料金に影響します。具体的な金額は店舗によって異なりますが、同じ車種・箇所でも剥がし料金が同じとは限りません。
カーフィルムの剥がしにかかる料金相場

カーフィルムの剥がし料金は、剥がすだけの場合と、新しいフィルムの施工も依頼する場合で分けて設定している店舗があります。張り替えと同時に依頼すると、剥がし代が安くなる料金設定です。窓の箇所ごとに料金を定め、作業する枚数に応じて合計する店舗もあります。ここでは、リア一式を剥がす場合の目安と、箇所別の料金を紹介します。
剥がしのみの場合|2万~3万円程度
新しいフィルムを貼らず、リア一式の剥がしだけを依頼する場合は、税込2万~3万円程度が目安です。ここでいうリア一式は、後部座席の左右の窓とリアガラス、車種によっては左右の小窓を含む範囲を指します。ただし、セダン・クーペではリアガラスの剥がし代が高く設定されている場合があり、左右の窓も含めると3万円を超えることもあります。リア一式でも車種や窓の枚数によって金額が変わるため、依頼する店舗で見積もりを取って確認しましょう。
張り替えと同時に剥がす場合|1.5万~2.5万円程度
リア一式の張り替えを同じ店舗へまとめて依頼する場合、剥がし代は税込1.5万~2.5万円程度が目安です。新しいフィルムの施工も依頼することで、剥がし代の割引を受けられる店舗があります。安くなるのは剥がす作業が簡単になるためではなく、新しいフィルムの施工と合わせた料金設定のためです。そのため、張り替えと同時でも、古いフィルムの劣化が激しい場合は追加料金がかかることがあります。なお、1.5万~2.5万円は剥がし代のみで、新しいフィルムの施工代は別途必要です。
箇所別のフィルム剥がし料金
窓1枚だけを張り替える場合は、箇所別の剥がし料金が参考になります。リアガラスは車の形状によって料金が分かれ、ドアガラスと小さな三角窓も別の扱いです。弊社のカーフィルム剥がし料金は以下の通りです。
| 剥がす箇所 | 剥がしのみ | 張り替えと同時に剥がす場合 |
| リアガラス1面(セダン・クーペ以外) | 13,200円 | 9,350円 |
| リアガラス1面(セダン・クーペ) | 19,800~27,500円 | 16,500~22,000円 |
| ドアガラス・クォーターガラス1面 | 3,300円 | 2,200円 |
| 三角窓1面 | 1,100円 | 550円 |
| フロントガラス1面 | 13,200円 | 9,350円 |
ドアガラスとクォーターガラスの料金には、小窓を含みません。「後ろの左右の窓」を依頼する場合も、別に小窓があれば、その分を加えて計算します。フィルムの劣化が激しい場合は追加料金が発生することがあるため、表の金額だけで総額を決めないよう注意が必要です。
関連記事:カーフィルムの施工費用はいくら?車種・施工箇所別の相場や施工店ごとの料金を紹介
カーフィルムの剥がし料金が高くなりやすいケース

カーフィルムは劣化具合によって剥がす手間が異なり、同じ箇所でも作業時間に差が出ます。状態が悪く、剥がしや粘着剤の除去に時間がかかる場合は、基本料金に追加費用がかかることも珍しくありません。ここでは、剥がし料金が高くなりやすい3つのケースを紹介します。
フィルムがもろくなり剥がすと細かく裂けてしまう
劣化してもろくなったフィルムは、引っ張ると途中で裂けてしまい、まとまって剥がせません。窓の端でフィルムが欠けている場合や、すでに細かなひび割れが見られる場合は、この状態が疑われます。作業ではフィルムを温めながら端を浮かせ、裂けるたびに別の端をつかんで剥がす工程を繰り返します。小さな破片が残れば、それぞれ取り除く必要もあるため、作業時間が長くなる傾向です。色あせだけではもろさを判断できないため、表面や端の状態も店舗で確認してもらいましょう。
フィルムを剥がしても粘着剤が広範囲に残ってしまう
フィルムがまとまって剥がれても、ガラスに粘着剤が広く残ると、除去に時間がかかります。店舗では除去剤などで粘着剤を柔らかくし、少しずつ取り除いたあと、残りがないか確認して清掃する流れです。フィルム越しに筋状のむらが見える場合は、粘着剤の劣化が疑われます。ただし、どの程度ガラスに残るかは、実際に剥がさなければ分からない部分もあります。自分で剥がしたあとにべたつきが残っている場合も、除去作業が必要なため、その状態を店舗へ伝えましょう。
既存のフィルムの上に別のフィルムが貼られている
濃さを変えるために重ね貼りした車は、フィルムが1枚だけの場合より剥がす手間が増えることがあります。上のフィルムだけが剥がれ、下のフィルムが残ると、もう一度剥がす作業が必要になるためです。さらに、フィルム同士の間に粘着剤が残れば、下のフィルムの端をつかんで剥がす作業にも手間がかかります。過去に重ね貼りを依頼した場合は、見積もり時に伝える必要があります。中古車で施工歴が分からない場合は、窓の端に重なりがないか店舗で確認してもらいましょう。
カーフィルムの張り替えを依頼できる主な店舗

カーフィルムの張り替えは、カー用品店や専門店で施工可能です。近くで相談しやすい店舗を選ぶか、剥がしの経験や新しいフィルムの性能を重視するかによって、適した依頼先は変わります。ここでは、それぞれの特徴と選ぶ際のポイントを紹介します。
カー用品店(オートバックス・イエローハット)
オートバックスやイエローハットでは、一部の店舗でカーフィルム施工を扱っています。ただし、全店舗で張り替えに対応しているわけではないため、古いフィルムの剥がしも依頼できるか事前の確認が必要です。普段利用している店舗で相談したい方や、買い物・車の整備と合わせて依頼したい方におすすめです。取り扱うフィルムも店舗によって異なるため、希望する濃さや遮熱性能の商品を選べるかも確認しておきましょう。
関連記事:カーフィルムは車内の暑さ対策にどこまで効果がある?実感しやすい場面や適した施工箇所を紹介
カーフィルム専門店
カーフィルム専門店や、フィルム施工を扱うコーティング専門店では、剥がしから再施工まで相談できます。剥がしや張り替えの経験が豊富なスタッフに相談できる点も特徴です。遮熱性能や夜間の見え方も考えて張り替えたい方には、複数の商品や濃さを比較できる専門店がおすすめです。「専門店」という名称だけで選ばず、剥がしの施工事例や商品の選択肢を確認すると、希望に合う店舗を探せます。期間限定の割引を行う店舗もあるため、予約前にキャンペーンの対象と剥がし代の扱いも確認しておくとよいでしょう。
関連記事:お勧めのカーフィルム専門店8選!優良ショップ選びの5つのポイント
カーフィルムを張り替える前に知っておきたい注意点

カーフィルムの張り替えでは、費用だけでなく、作業に伴うリスクも理解しておく必要があります。依頼してから後悔しないよう、事前に知っておきたい注意点を確認しておきましょう。
リアガラスの熱線やアンテナが剥がれるおそれがある
リアガラスの熱線やプリントアンテナは、ガラスの内側に付いているため、フィルムと一緒に剥がれるおそれがあります。断線すると、曇り取りが部分的に働かなくなったり、ラジオの受信に影響が出たりする原因とななります。専門店でも損傷を防ぎきれない場合があるため、剥がす前に車種や状態を確認してもらいましょう。機能の維持を優先する場合は、後方の視界に支障がないことを確認し、リアは残して側面だけ張り替える選択肢もあります。
フィルムの状態によっては張り替えを断られる場合がある
古いフィルムの劣化が進んでいる場合や、剥がす際に熱線を傷める可能性がある場合は、張り替えを断られることがあります。追加料金を支払えば対応してもらえるとは限らず、店舗が作業を引き受けられるかどうかの判断となります。別の専門店へ相談する場合も、断られた理由を伝え、フィルムを剥がさずに現車を見てもらいましょう。
カーフィルムを張り替える前の確認事項

カーフィルムの張り替えや剥がしを依頼する際は、見積もりや作業条件を事前に確認しておきましょう。説明を受けないまま依頼すると、支払いや車の引き取り時にトラブルになる場合があります。ここでは、予約前に店舗へ確認しておきたい項目を解説します。
見積もり以外に追加料金がかかる場合があるか
見積もりを受け取ったら、剥がし代に粘着剤の除去が含まれるか、内装の取り外しが別料金になるかを確認しましょう。フィルムの劣化が激しい場合は、通常の剥がし代に追加料金がかかることもあります。「状態によって別途」と記載されている場合は、何の作業にいくら加算されるのか確認することが大切です。剥がすまで金額が決まらない場合は、追加費用が発生する前に連絡をもらい、金額を了承してから作業を進めてもらうよう伝えておきましょう。
熱線が損傷した場合に補償を受けられるか
「保証付き」と案内されていても、剥がし作業による熱線の損傷まで補償されるとは限りません。新しいフィルムの不具合と、古いフィルムを剥がす際の損傷では、保証の対象が異なるためです。補償がある場合は、熱線の補修費だけでなく、補修できない際のガラス交換費やフィルムの再施工費まで対象か確認しましょう。熱線の損傷を補償対象外とする店舗もあります。同意書にその記載がある場合は、修理費が自己負担となる条件を確認してから依頼することが大切です。
作業に何時間かかり代車を利用できるか
朝一番に入庫すれば夕方に引き取れる場合もありますが、剥がしを含む張り替えは、基本的に1泊2日の預かりを想定しておきましょう。フィルムの劣化が激しい場合は、剥がしや粘着剤の除去に時間がかかり、予定より長くなることもあります。予約時に引き取り日時を確認し、車が必要な場合は代車もあわせて予約しておくと安心につながります。代車は無料か有料か、燃料は満タンで返す必要があるか、作業が延びた際に延長料金がかかるかも確認しましょう。
関連記事:カーフィルムで後悔する原因は?濃さの選び方や施工時の失敗を避ける方法を解説
カーフィルムの張り替えに関するよくある質問

カーフィルムの張り替え相場や、依頼する際の注意点について解説してきました。実際に依頼するうえで、まだ気になることがある方もいるのではないでしょうか。ここでは、カーフィルムの張り替えに関するよくある質問に回答します。
カーフィルムの張り替えは何時間かかる?
張り替えにかかる時間は、施工する窓の枚数や古いフィルムの状態によって異なります。弊社では新しいフィルムの施工だけでリアセット5~8時間、全面施工は1泊2日が目安です。張り替えでは剥がしと粘着剤の除去も加わるため、この時間内に終わるとは限りません。特に劣化が進んだフィルムは、剥がす作業だけで数時間かかる場合もあります。予約時は施工箇所と劣化の状態を伝え、剥がしを含めた預かり時間と引き取り日時を確認しましょう。
リアガラスや窓1枚だけでも張り替えできる?
リアガラスのみや、ドアガラス1枚だけの張り替えにも、基本的に対応しています。窓1枚のフィルムに傷や剥がれがある場合、ほかの窓までまとめて交換する必要はありません。ただし、傷がある部分だけを切り取って貼り直すと継ぎ目が残るため、基本は窓1枚単位での交換です。同じ製品を選んでも、残したフィルムが色あせていれば、新しく貼った窓との色の差が出ることもあります。見た目をそろえたい場合は、残す窓と比較してフィルムを選びましょう。
自分で古いフィルムを剥がしてから依頼してもいい?
自分で古いフィルムを剥がしてから、張り替えを依頼することもできます。ただし、劣化したフィルムは途中で細かく裂けたり、ガラスに粘着剤が残ったりするため、剥がすだけでも手間がかかる作業です。途中まで剥がしたからといって、店舗の剥がし代が半額になるとは限りません。フィルムが細切れになり、粘着剤も広く残ると、かえって除去の手間が増える場合もあります。リアガラスは熱線を傷めるおそれもあるため、費用を抑えたい場合も作業前に店舗へ相談しましょう。
関連記事:カーフィルムの剥がし方とコツを解説
張り替えずに重ね貼りして濃さを変えられる?
現在のフィルムに劣化や剥がれがなければ、重ね貼りで色を濃くできる場合があります。ただし、光を通す量がさらに減るため、今より薄くして夜間の視界を改善することはできません。古いフィルムに気泡や白濁がある場合も、上から貼って症状を直す方法にはならない点に注意しましょう。濃くすることだけが目的なら、店舗で重ね貼りの可否と施工後の見え方を確認する方法があります。劣化の改善や濃さを薄くすることが目的なら、張り替えを検討しましょう。
関連記事:カーフィルムの透過率は何%がおすすめ?夜間の見え方や適性を解説
カーフィルムの張り替えは専門店IICへぜひお任せください
カーフィルムの張り替えには、新しいフィルムの施工代に加え、古いフィルムの剥がし代がかかります。劣化の状態によって費用や作業時間が変わるため、現車を見てもらったうえで見積もりを確認しましょう。リアガラスは熱線やアンテナへの影響も考慮し、補償の条件まで確認することが大切です。費用だけでなく、作業に伴うリスクにも納得したうえで依頼先を選びましょう。
弊社IICでは、ゴミの侵入を抑えるため、ほかの作業スペースと仕切ったカーフィルム専用のクリーンブースで施工しています。遮熱性能にこだわるKOBOtectや、色あせに強い原着タイプのシルフィードを扱い、ご希望の濃さや用途に合わせたご提案が可能です。施工後5年以内に気泡や変色が発生した場合は、保証条件に基づき無償で張り替えます。劣化による交換から濃さの変更まで、カーフィルムの張り替えをご検討の際は、専門店IICへお気軽にご相談ください。










































































