カーフィルム施工車の車検は大丈夫?ルールについて分かりやすく解説

この記事を書いた人

氏名:馬場伸 (ばば しん)

役職 技術部課長
専門:カーコーティングカーフィルムバイクコーティング
1993年に㈱カービューティープロで技術研修を受け独立し多くの車を磨き続けた。その後、2001年~2014年まで新潟県のカーコーティングショップに努める。2014年には大阪に単身赴任し更なる技術を求めカーコーティング専門店に勤務する。2017年にはカービューティーアイアイシーに入社し、現在は技術部課長を務める。カーコーティング、カーフィルムの実績が多く保有する技術能力は高くお客様の求める価値を提供し続けている。

見た目がカッコよくなるだけでなく、車内を紫外線や赤外線から守り快適な空間にできるカーフィルムは、多くの人が施工しています。

しかしながら、ネット上で調べてみると「カーフィルム違法」「貼りものは禁止」といった情報も見受けられることから、本当に施工していいのか不安に感じている人もいるでしょう。

快適なドライブのために対策を行ったにも関わらず、車検に通らなかったり、剥がす結果になってしまうのは金銭的にも時間的にもロスですよね?

結論から述べると、カーフィルム施工は決して違法ではなく、所定の基準を満たしていれば車検の際も問題ありません。

この記事では、カーフィルム施工に関するルールや車検に通るうえでの注意点を中心に、分かりやすく解説していきます。

関連記事:カーフィルムの効果,費用,メリットデメリットをIICが解説

この記事のまとめ

・カーフィルム施工は道路運送車両法で定められている
・フロント3面への施工は透過率70%以上でなければいけない
・透過率70%以上のフィルムだから絶対に大丈夫というわけではない

カーフィルム施工は道路運送車両法でルールが定められている

車のカーフィルム施工は道路運送車両法でルールが定められている

冒頭で解説したとおり、カーフィルム施工は違法ではなく施工車でも車検には通ります。ただし、なんでもOKというわけではなく安全面を確保するために「道路運送車両法」でルールが定められています。

知らなかったでは済まされないため、カーフィルム施工する場合は必ずルールを理解したうえで依頼するようにしましょう。ここでは施工に関するルールの詳細について解説していきます。

フロントガラス・フロントドアガラスは透過率70%以上あれば問題なし

カーフィルムに関係するルールは「道路運送車両法・第195条(窓ガラス)」で、以下の通り定められています。

運転者が交通状況を確認するために、必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が、70%以上のものであること。
参考:道路運送車両法 第195条(窓ガラス)|国土交通省

他にもさまざまなルールが設けられていますが、まとめると「運転に支障がでるような状態はNG」という内容です。このことから、可視光線の透過率が70%を下回っていなければ、施工しても問題ありません。

上記ルールの適用範囲は「フロントガラス・フロントクォーターガラス・フロンドドアガラス2面」です。

リアドアガラス・リアガラスに車検基準はない

リアドアガラス・リアガラスに車検基準はない

カーフィルムに関するルール・可視光線の透過率70%以上は、全ての施工箇所に適用されるわけではありません。「リアドアガラス・スライドドアガラス・リアクォーターガラス・リアガラス」に関しては、フィルムに関する車検基準が存在しません。

街中で、色付きのフィルムを施工している車を見かけるのはそのためです。ただし、ルールが定められていないだけで、濃い色を選ぶ際には視野の変化に注意しましょう。

フィルムの濃さによる視野の変化の目安

透過率3%:外からは中の様子が全く見えず、車内もかなり暗くなり夜は車の後方が確認しづらい
透過率15%:外からは中の様子がうっすら分かる程度で、車内がかすかに暗くなる
透過率30%:外からは中の人影が確認できる程度で、車内の暗さは施工前とほどんど変わらない
透過率45%:うっすら暗くなる程度で、目を凝らせば車内の人が確認できる

近年はリアカメラがついている車が多いのですが、夜間の駐車などが不安な場合は透過率30%前後がおすすめです。フィルムの濃さや見え方は、専門店でサンプルが用意されていますので、必ずチェックしたうえで決めましょう。

参考記事:カーフィルム専門店が教える失敗しないフィルムの選び方

カーフィルム施工における車検に通るための注意点

カーフィルム施工における車検に通るための注意点

フロント面における可視光線の透過率が70%を上回っていれば、フィルムを施工しても問題ないものの、絶対に車検に通るわけではありません。基準を満たしたフィルムを施工したにもかかわらず、車検で指摘された事例も実際にあります。

ここでは、フィルム施工車を車検に通すために、知っておくべき注意点について解説していきます。

自分で施工すると透過率が70%を下回る可能性がある

カーフィルム施工前の窓ガラスの可視光線透過率は、車にもよるものの75%ほどです。フロントガラスへの施工が可能な透明フィルムでも施工により2~3%数値が下がるため、余裕でクリアできるわけではありません。

フィルム施工前の掃除ができていなかったり、貼り方のレベルが低かったりすると、基準をクリアしたフィルムでも透過率が70%を下回ることがあります。

専門店では、経験豊富なプロが丁寧に施工したうえで、施工後に専用の機械で透過率を測定するため安心ですが、自分で施工する場合は注意が必要です。専門店で施工する場合も、検査したうえで必ず透過率の保証書を発行してくれるお店を選びましょう。詳しくはお勧めのカーフィルム専門店8選!優良ショップ選びの5つのポイントをご参照ください。

時間が経過するとフィルムの劣化で車検に通らない可能性がある

2つ目の注意点は「時間経過によるフィルムの劣化」で、施工時に透過率が70%を下回っていたとしても、長年運転し続けている間にフィルムが劣化してしまい車検に通らない可能性があります。

カーフィルムの寿命は、車の使用頻度や駐車環境によりますが、5~10年ほどです。フロント面に透明フィルムを施工している場合は、5年を超えたあたりで張替えも検討する必要があります。

保安基準を満たす可視光線透過率測定器を取り扱っているか

前述した通り、基準を満たすカーフィルムでも十分に基準を上回るわけではなく、透過率は72~75%ほどになります。そのため、施工後は必ず可視光線透過率を測定したうえで、施工書を発行してくれるお店に依頼しましょう。

「うちは基準を満たしたフィルムを使っているから安心です」という言葉をそのまま信用するのは危険と言えます。また、品質で後悔しないためにも、経験豊富なだけでなく専用ルームなどの設備を完備しているお店がおすすめです。

コーティング専門店IICでは、2024年4月時点で唯一法令で定められている可視光線透過率測定器「PT-500」を導入しています。

PT-500での測定で透過率70%以上であれば、間違いなく合法ですので安心です。

紫外線カット率の高いおすすめおカーフィルム

近年は、DIY施工できる商品も含めると、さまざまなカーフィルム商品が販売されています。商品によって透過率の種類や紫外線・赤外線カット効果が異なるため、比較したうえでの施工をおすすめします。

ここでは、専門店IICで施工できる効果の高いカーフィルムを2種類について、当店の設備を踏まえながら解説していきますので、施工の検討をしてみてください。

KOBOtect Sun Block Film

KOBOtectフィルムは、紫外線カット率100%・赤外線カット率99%・可視光線透過率90%と、現存するフィルムの中で最上級の品質を誇ります。紫外線・赤外線カット効果のあるフィルムは多くありますが、カットできる波長の範囲が非常に広いことが魅力です。

紫外線によるシミなどの予防はもちろん、真夏のじりじりとした赤外線光線もしっかりとカットします。カーフィルムの紫外線カット、赤外線カット、断熱効果について詳しく知りたい方は下記の参考になる記事を併せて閲覧ください。

100%紫外線カット(UVカット)カーフィルムの特徴をIICが解説
赤外線(IR)カットフィルムの効果とカット率の違いをプロが徹底解説
カーフィルムの断熱効果について|カービューティIIC

KOBOtectフィルムの種類
・TSM-90C:透過率90%(フロント面への施工可能)
・TSM-85C:透過率85%(フロント面への施工可能)
・TSM-N75S:透過率75%
・TSM-N35S:透過率35%
・TSM-N15S:透過率15%
・TSM-N5S:透過率5%

この他にもミラータイプもあり、サンプルを確認しながら、好きな色を当日選べます。真っ暗なタイプが苦手な方は35%、暗めがいい方は15%あたりがおすすめです。

KOBOtect Sun Block Filmのフロントまわり料金

フロント周り(透明フィルム) 施工料金(料金は車のサイズによって異なります)
フロントガラス・フロントドア2面・小窓2面 ・国産車:96,600円~150,800円
・輸入車:108,200円~168,900円
フロントガラス・フロントドア2面 ・国産車:86,200円~134,600円
・輸入車:96,600円~150,800円
フロントガラス ・国産車:60,300円~94,200円
・輸入車:67,600円~105,600円
フロントドアガラス2面 ・国産車:34,500円~53,900円
・輸入車:38,600円~60,300円
フロント小窓2面 ・国産車:10,300円~16,100円
・輸入車:11,700円~18,200円

KOBOtect Sun Block Filmのリアまわり料金

リアまわり(色付きフィルム) 施工料金(料金は車のサイズによって異なります)
リアガラス・リアドアガラス ・国産車:75,700円~118,300円
・輸入車:79,900円~124,900円
リアガラス ・国産車:52,900円~82,700円
・輸入車:56,900円~88,800円
リアドア2面 ・国産車:27,700円~43,300円
・輸入車:29,000円~45,300円
リア小窓2面 ・国産車:14,200円~22,200円
・輸入車:15,400円~24,000円

Sylphide Film

Sylphide Film

Sylphideフィルムは、多くの専門店が取り扱っている高品質なフィルムで、紫外線カット率99%・赤外線カット率92%です。

具体的なカット効果や魅力については、下記動画で解説していますので、気になる方はご覧ください。※動画の中で紹介しているLFTフィルムがさらに改良されたものがKOBOtectフィルムです。

Sylphideフィルムの施工料金

リアまわり(色付きフィルム) 施工料金(料金は車のサイズによって異なります)
リアガラス・リアドアガラス2面 ・国産車:34,500円~55,000円
・輸入車:38,500円~61,000円
リアガラス ・国産車:26,400円~38,300円
・輸入車:28,600円~40,700円
リアドア1面 ・国産車:11,000円
・輸入車:12,100円
リア小窓2面 ・国産車:5,500円
・輸入車:5,500円

カーフィルム施工に関するよくある質問

最後は、カーフィルム施工に関する、2つのよくある質問に答えていきます。フィルム施工と車検に関する内容ですので、参考にしてみてください。

虹色のゴーストフィルムでも車検に通る?

施工することで虹色(オーロラ調)のような見た目になるゴーストフィルム(カラーフィルム)は、2024年4月時点ではグレーと言われています。

ここまで解説してきた通り、道路運送車両法では可視光線透過率が70%を上回っていれば、法律上問題ありません。

ただし「サングラスをかけた時のような見え方になる」といった声もあり、カラーフィルムという時点で車検に通らなくしている車検場もあるようです。

適切に施工すれば透過率70%を上回るものの、自己責任で依頼するようにしましょう。

スモークフィルムでも車検に通る?

フロントまわりに色付きフィルムの施工はできないものの、リアドアやリアガラスへの施工であれば、真っ黒なスモークフィルムでも車検に通ります。

ただし、色が濃すぎると夜間に後方が確認しづらくなるため、事前に見え方をイメージしたうえで、最適な濃さを選ぶことをおすすめします。

参考記事:カーフィルム専門店が教える失敗しないフィルムの選び方

透過率70%以上で施工してくれる専門店へのカーフィルム依頼がおすすめ

透過率70%以上で施工してくれる専門店へのカーフィルム依頼がおすすめ

カーフィルムは、フロント周りに関しては可視光線透過率70%以上でなければ、道路運送車両法違反になります。
一方でリア周りに関しては色付きフィルムでも問題はなく、濃さに関係なく車検も通ります。

透過率70%以上のフィルムでも、施工技術やガラスの状況によっては、施工後に70%を下回る可能性があるため注意が必要です。必ず施工後に適切な検査機器で測定してくれるお店を選ぶようにしましょう。

当店カービューティーアイアイシーでは、唯一法令で定められている可視光線透過率測定器「PT-500」を導入しており、施工証も発行しています。サンプルや紫外線カット体感機も用意していますので、お気軽にご来店ください。