公開日:2020年1月11日
更新日:2022年1月26日
新車のコーティングを調べているということは、新車で車を注文してコーティングを施工しようかどうか検討しているのではないでしょうか? その中で、新車のコーティングはどこに依頼すればよいの?または、新車にコーティングって必要?といった疑問をお持ちではないでしょうか?
プロの観点からお伝えすると、新車のコーティングは必要です。何故なら、コーティングをしないと紫外線による劣化や酸性雨により塗装面が酸化してしまいます。塗装面の酸化が進行してしまうと塗装面が変色したり、剥離してしまいます。一方、コーティングをしておくことで、新車のような状態を維持させ、洗車などのお手入れを楽にさせることが可能となります。
当記事では、新車のコーティングの必要性とメリット,デメリット、コーティングが施工できる業者について詳しく解説していきます。この記事を読んでコーティングをするかどうか参考にしていただければ幸いです。
運営元:神奈川県ガラスコーティング専門店

著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。
目次
1章 新車にコーティングって必要?
1-1 新車のコーティングは必要?
1-2 新車でコーティングしないと劣化が進む
2章 新車コーティングのメリット(効果)
2-1 新車でコーティングをする3つのメリット
3章 新車のコーティングはどこでやるのがおすすめ?
3-1 ディーラーコーティングと専門店の違い
3-2 ディーラーと専門店コーティングのメリット,デメリット
3-3 専門店コーティングのメリット,デメリット
5章 新車のコーティングは何処まで出来るの?
5-1 ボディコーティング
5-2 窓ガラスコーティング
5-3 ホイールコーティング
5-4 ヘッドライトコーティング
5-5 レザーシートコーティング
5-6 プラスティックコーティング
5-7 メッキモールコーティング
7章 新車コーティングの疑問(Q&A)
7-1 新車でコーティングをする時は何を選べばよい?
7-2 新車のコーティングは早めの方が良い
7-3 新車のコーティングをDIYで考えています
7-4 自分でやる際の新車の下地処理について

新車を購入すると必ず進められるボディコーティングですが、コーティングってそもそも必要?そんな疑問を持つ方は少なくないと思います。
この記事では新車のコーティングに関する疑問やメリットについて解説していきます。
1-1 新車のコーティングは必要?

新車のコーティングは必要です。何故ならば、車の塗装は紫外線や酸性雨、虫の死骸、鳥フン、排気ガス、黄砂、花粉、熱などの影響で日々劣化しています。
コーティングとは
・紫外線カット効果が得られる
・耐熱効果を得られる
・防汚(ぼうお)性能が得られる
・日々のお手入れ(洗車)が楽になる
コーティングを行うことによって様々な効果を得ることが出来ます。
せっかくの綺麗な新車を買ったなら、長期間新車の状態を維持させたいと誰しもが願うはずです。
1-2 新車でコーティングしないと劣化が進む
コーティングは様々な効果を得ることができるとお伝えしましたが、次に塗装の劣化について解説していきます。
塗装面の劣化原因とは?
・紫外線による劣化
・酸性雨による劣化
・油膜汚れ(花粉、黄砂、油膜)による劣化
・スクラッチ傷による劣化
まずは、紫外線による劣化についてお伝え致します。
紫外線による劣化の種類

フェーズ1 色あせ
塗装面は紫外線(UV)によって劣化し、色あせや塗装の剥離が起こってしまいます。
塗装面のクリア塗装が紫外線により白濁することで、光沢(輝き)が低下する原因となります。

フェーズ2 クラッキング
車の塗装は紫外線による劣化が進むことでクラッキング(ひび割れ)が起こります。
この状態になってしまうと磨きやコーティングで修復することが出来ないため、再塗装になってしまいます。

フェーズ3 クリア塗装の剥がれ
紫外線による劣化が進行するとクリア塗装が剥がれてしまいます。クリア塗装はベースカラーを守るために透明の塗料が形成されています。このクリアが紫外線により劣化し剥がれてしまうのです。
クリア塗装が剥がれると
・再塗装しなければ治らない
・再塗装費に高額を要する※1パネル8万前後
酸性雨による劣化

酸性雨が塗装面に付着した後に乾くと水シミ(イオンデポジット)が付着します。このシミは洗車では容易に落とすことができないため、専用の溶剤や研磨作業を行うなどを行わないと綺麗に復元できません。
酸性雨による劣化とは
・塗装面に酸性雨が付着して水シミが固着してしまう。
・除去するのに費用と時間を要する
油膜汚れによる劣化

油膜汚れとは排気ガスやワックスなどの油汚れが原因で付着します。これらの汚れが付着することで塗装面の輝きが低下してしまい艶感が無くなります。油膜汚れを放置していると紫外線による劣化が進み、クラッキングやクリア塗装の剥離が剥離します。
油膜が付着する原因は
・排気ガスやワックスの油汚れが原因
・油膜汚れを放置しているとクラッキングが起こってしまう
小傷(スクラッチ傷)による劣化

赤い塗装面の左側がスクラッチ傷と言われる小傷が付着した状態です。右側はスクラッチ傷が付着していないので、輝きが大きく違っています。
スクラッチ傷とは
・洗車をすると摩擦で付着する微細な傷
・微細な小傷は研磨作業をしないと取れない
・光沢を低下させる
ここまでは、塗装の劣化について解説してきました。
ここからは、コーティングをすることによって得られるメリットをお伝えします。

新車の塗装面は汚れや小傷が付着していないため、とてもきれいな状態です。
しかし、紫外線や摩擦、油膜の付着により、段々と光沢が低下してしまいます。
新車時にコーティングをすることによって、車の輝きを長期間持続させ、様々な劣化要因から塗装を守ることが出来ます。
次に、新車コーティングによって得られるメリットを解説していきます。
2-1 新車でコーティングをする3つのメリット

メリット1 紫外線カット効果が得られる
コーティングには紫外線をカットする機能が得られるため、紫外線による劣化を大幅に軽減することが可能となります。新車でコーティングを施工すれば、5年間は確実に、クリア塗装が剥がれたり、クラッキングが入ることを防止できます。
定期的にメンテナンスを行えば、生涯クリア塗装が剥がれるなんていうこともありません。
コーティングで紫外線カットすることで得られる効果
・クリア塗装の剥離を防止
・塗装面のクラッキングを防止
・紫外線をカットすることで色あせを防止
・紫外線カットにより新車の輝きを保持
次に耐熱効果について解説していきます。

メリット2 防汚(ぼうお)性能が得られる
車には沢山の汚れが付着します。例えば、花粉、黄砂、排気ガス、酸性雨、泥などの汚れです。この汚れが塗装面に付着したまま放置してしまうと汚れが塗装面に侵食し、光沢が低下します。
新車のうちにコーティングをすることで
・汚れの付着を軽減することが出来る
・汚れ落ちが良くなり日々のお手入れ(洗車)が楽になる

メリット3光沢が持続する
新車の塗装面は汚れも付着していないため、綺麗な状態です。しかし、コーティングを載せることで更に光沢(輝き)が向上します。また、様々な劣化から塗装を守るため、長期間輝きを持続させるのです。
コーティングとは
・光沢(輝き)が向上する
・新車の光沢が長期間持続する

メリット4 耐スクラッチ性能が向上する
塗装面は洗車などの摩擦でスクラッチ傷と言われる細かい傷が付着します。 高性能のガラスコーティングは非常に硬いコーティング被膜を形成するため、洗車時に加わる摩擦を減らし、塗装面に付着するスクラッチ傷を軽減します。
コーティングで耐スクラッチ性能が向上するメリット
・硬い被膜がスクラッチ傷の付着を軽減する
・摩擦を減らし、塗装面の輝きを持続させる
耐擦り効果の動画はこちら


メリット5 耐雨染み性能が向上する
塗装面には酸性雨が付着します。コーティングをしておくことで塗装面に固着するイオンデポジットと言われる水シミの付着を軽減することが可能となります。
コーティングとは
・水シミ、水垢の付着を軽減する

新車のコーティングはカー用品店やカーディーラー、コーティング専門店など様々なお店で施工することが可能となります。その中でおすすめの施工ショップはコーティング専門店です。この章では何故専門店がおすすめなのか詳しく解説していきます。
ディーラーコーティングと専門店の違い
ディーラーとカーコーティング専門店では、使用する材料や施工環境に大きな違いがあります。その点を詳しく解説していきますので確認していきましょう。
コーティングの性能を高める施工設備の違い
ディーラーコーティングと専門店の違いは設備環境の違いとなります。専門店コーティングは寿命や効果効能を最大限高めるために設備環境に力を入れております。コーティング被膜の乾燥不足によるシミの付着や寿命の低下を防止するために遠赤外線ブースにてコーティング被膜を焼き付け乾燥を行います。そのためコーティング被膜が完全に乾いた状態でお引渡しすることが可能となります。また、コーティング施工時においては、純水を使用して洗浄作業や洗車を行うため、塗装面に不純物を付着させないためコーティングの密着性が向上するため、寿命や耐久性が向上します。
取り扱い商品(コーティング剤の違い)
コーティング専門店はコーティングは取り扱い種類が豊富となります。コーティングの種類が豊富だと、駐車環境や洗車頻度、ボディーカラーによって効果効能が異なります。専門店コーティングは3種類~7種類のコーティングを用意しているのでオーナー様に最適なコーティングを提案してくれます。また、種類が豊富なため予算によってコーティングが選びやすくなります。
施工工程の違い
カーディーラー | 専門店 | |
下地処理(細部洗浄) | 無し(新車のため) | 有り |
洗車 | 有り | 有り |
鉄粉除去 | 無し(新車のため) | 有り |
油膜除去 | 無し(新車のため) | 有り |
ポリッシュ作業 | 有り(部分的) | 有り(全体) |
脱脂作業 | 有り | 有り |
コーティング塗布 | 有り | 有り |
遠赤外線乾燥(熱乾燥) | 無し | 有り |
※上記工程は全てのディーラーでの作業工程ではありません。
上記のように新車でガラスコーティングを施工する際には、塗装面がきれいな状態から大半のディーラーでは下地処理や遠赤外線乾燥などの工程を行いません。そのため、コーティングの密着性や硬化不足による寿命や効果効能を最大限引き上げることが難しくなります。
以上の観点からコーティングを施工するなら専門店がおすすめとなりますので参考にしてください。
関連記事:車のコーティングおすすめ専門店9選と後悔しない8つのチェック事項
ディーラーと専門店コーティングのメリット,デメリット
先ほどまでプロの観点から専門店コーティングがおすすめとご紹介させていただきましたが、実は両者にメリット,デメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
ディーラーコーティングのメリット,デメリット
メリット
・新車納車時にコーティングが施してある
・コーティング専門店より信頼できる(会社規模が大きい)
デメリット
・ディーラーコーティングは持続性が低い
・効果がいまいち体感しづらい※ネット口コミの評判が悪い
・外注作業でコーティングするため仲介マージンがかかる
ディーラーコーティングがおすすめの方
・コーティング初めての方
・新車納車時にコーティング完了してほしい方
専門店コーティングのメリット,デメリット
メリット
・高耐久のガラスコーティングが多い
・仲介マージンがかからない
・コーティング選任スタッフが作業してくれる
・設備環境が整っている
・最新のコーティングがある
デメリット
・新車納車後に専門店に持っていく必要がある
・納車からコーティングまでにタイムラグが生じる
専門店コーティングがおすすめの方
・コーティングにこだわりを持っている方
・愛車を大切にしている。もしくはする方
・洗車が好きな方
・圧倒的な効果を求めている方
以上が、ディーラーと専門店のコーティングのメリット、デメリットでした。
続いては新車時にコーティングをする際にベストなタイミングをお伝えします。

新車で納車されてからコーティングを行うベストなタイミングは2週間以内です。
2週間以上経過した場合は汚れが塗装に固着してしまう可能性があり、汚れを除去する下地処理に別途費用が掛かる場合があります。
一部のコーティング専門店では新車割引などもあるため、2週間以内が理想でしょう!
新車コーティングのベストなタイミングは
・新車納車2週間以内
車のコーティングは塗装面のみならず、ホイールや窓ガラス、ヘッドライト、レザーシート(本革)にもコーティングを施工することが出来ます。
箇所ごとの新車におすすめするコーティングをご案内していきます。
5-1 ボディコーティング

車のコーティングと言えばボディコーティングです。
ボディコーティングには種類が多く、お車のカラーや駐車環境によっても最適なコーティングは異なるため、コーティングは慎重に選ぶようにしましょう!
5-2 窓ガラスコーティング

窓ガラスコーティングとはガラス面にコーティングを施すことで、水弾きが良くなり、雨天走行時の視界が良好になります。
また、油膜の付着を軽減することが出来るため、新車のコーティング時には窓ガラスコーティングも一緒に行いましょう!
窓ガラスコーティングとは
・撥水加工による汚れの付着を軽減
・油膜の付着を防ぎ視界が良好になる
5-3 ホイールコーティング

新車時にはホイールのコーティングもおすすめです。ホイールはブレーキダストや油汚れにより汚れが固着してしまい洗車では落とすことが難しくなります。
ホイールコーティングを行うことで汚れ落ちが良くなり、洗車が楽になります。特に、欧州車などのブレーキダストが多い車両におすすめの作業です。
ホイールコーティングとは
・ブレーキダストが洗車時に落としやすくなる
・熱による劣化(色あせや汚れの固着)を防止する
5-4 ヘッドライトコーティング

ヘッドライトはポリカーボネートという素材で出来ており、紫外線による劣化が受けやすくなります。劣化が進行すると黄色変化してしまい、黄ばみやクラックの原因となります。
ヘッドライトコーティングとは
・黄色変化を防止する
・紫外線カット効果がある
5-5 レザーシートコーティング

レザーシートにもコーティング出来るの?と感じた方も多いと思います。レザーシートはジーパンや靴の汚れなどが付着してしまうのでお手入れが大変です。乗車時にも摩擦でシートに負担がかかるため、亀裂や剥離の原因となります。
レザーシートコーティングとは
・防汚性効果で汚れづらくなる
・摩耗を軽減することで亀裂や剥離を防ぐ
5-6 プラスティックコーティング

車のプラスティックパーツ(未塗装樹脂)は紫外線による劣化で色抜けを起こし白くなってしまいます。新車の綺麗なうちにコーティングをしておかなければなりません。劣化が進み色抜けを起こしてしまうと復元するのが難しくなります。
プラスティックコーティングとは
・未塗装樹脂の劣化を防ぐ
・色抜けを防ぎ常に黒々しい樹脂を持続します
5-7 メッキモールコーティング

欧州車のメッキモールは白い斑点状にシミが付着してしまい洗車では取れない汚れになってしまいます。
メッキモールコーティングを行うことで欧州車特有の水シミを防ぎます。
メッキモールコーティングとは
・傷みやすい欧州車のメッキモールを保護する
・メッキモールが劣化すると白い斑点になるのを防ぐ

新車でコーティングすると下取りが高くなるって聞いたことありませんか?
これは確実に高くなります。何故ならば、中古車を探してお客様が中古屋さんへ来店した際にあなたならどちらを購入しますか?
・綺麗な車 60万
・少し傷んだ車 55万
私なら出来るだけ綺麗な車を買いたいものです。中古車市場でも綺麗な車は高額で取引をされているのです。
新車でコーティングをしておくことで
・下取り価格は上がる!
新車のコーティングでよくいただく質問をまとめました。
7-1 Q,新車でコーティングをする時は何を選べばよい?
A,新車のコーティングと言っても、お車の色や駐車環境、洗車頻度によって最適なコーティングが異なります。一度専門店でプロの意見を聞いてみることをおすすめ致します。
7-2 Q,新車のコーティングは早めの方が良い?
A,塗装面が汚れていない新車の出来るだけ早い段階でコーティングをすることをおすすめします。汚れが付着してしまったり、小傷(スクラッチ傷)が付着してしまうと下地処理を追加でしなければならないため別途料金がかかってしまうケースがあります。
7-3 Q,新車のコーティングをDIYで考えています
A,DIYコーティングなら材料費だけで施工することが出来るので自分で出来る方ならおすすめです。DIYコーティングを行う時には正しい施工方法を理解した上で、効果の高いコーティング剤を選ぶことを推奨します。
7-4 Q,自分でやる際の新車の下地処理について
A,下地処理の有無でコーティングの密着性が異なります。新車の塗装面でも下地処理を行い、コーティングを塗布することで効果や持続性が高まるのです。下地処理の方法については下記の記事をご覧ください。
新車時のコーティングは車を綺麗に維持するなら非常に重要な作業です。
新車時にコーティングをすると
① 色あせを防ぐ
② 塗装のクラッキングを防ぐ
③ 塗装の剥離を防ぐ
④ 酸性雨によるシミの固着を軽減する
⑤ 洗車時のお手入れを楽にする
⑥ 下取り価格が上がる
⑦ 光沢(輝き)が向上する
ガラスコーティングをするならコーティング専門店がおススメです。
新車が納車されたら出来るだけ早い段階でコーティングを施工して豊かなカーライフを手に入れて下さい。