ガラスコーティング親水と撥水の違いと特徴

ガラスコーティングは1800年代に塗装を守るために開発されたワックスから始まりました。時代の流れと共に技術革新でワックス→ポリマーコート→ガラスコーティングが開発され、今ではディーラーでもガラスコーティングを施工できるようになっております。

現在の中で最も効果が高いと言われるガラスコーティングですが、大きく分けて撥水性と親水性の2種類が存在します。

ここでは、ガラスコーティングの親水性と撥水性の違いと特徴について解説しますのでガラスコーティング選びの参考にして頂ければと思います。
参考になる記事:  車のコーティング水弾きの違いは何?水の弾き方をプロが徹底解説

ガラスコーティングの親水性と撥水性の違いとは

ガラスコーティングの親水性と撥水性の違い

親水コーティングと撥水コーティングの違いは何?と思われている方も少なくないのではないでしょうか?

まず、見た目で分かるものはコーティング性能においての水弾きです。

「撥水コーティングは水玉がコロコロ弾く」タイプのコーティングとなります。

一方、「親水コーティングは水滴が塗装面に馴染む」タイプのコーティングとなります。

多くの方が両者を選ぶ時のポイントは好みが一番多いようです。しかし、駐車環境で最適なコーティングが異なるということもありますので好みだけで選ばないようにしましょう!両者の効果の違いは後ほどお伝え致します。

ガラスコーティングの撥水と親水の水はじき

ガラスコーティングの撥水と親水の水弾きを確認していきましょう。

【親水性】

親水性

親水性コーティングは水をかけてもベターと水が塗装面になじみます。そのため、撥水のようなコロコロにはじくコーティングとは異なり水玉になりづらいコーティングとなります。
参考になる記事: 親水コーティングの特徴やメリット,おすすめコーティング剤を解説

【撥水性】

撥水性

撥水性とは読んで字のごとく、水をはじく性質があるコーティングです。水がコロコロ弾くコーティングは洗車をしていて気持ちがいいという点と、洗車時に水玉に汚れが集まり落ちやすいというメリットも兼ね備えております。

塗装面と水玉の接触角度によって、撥水や親水という分類がされているのです。この水玉の接触角度という値でコーティングの撥水か親水かを表すのです。

撥水と区分されている接触角度は90度以上となり、強撥水と言われているコーティング剤は110度以上となります。どのコーティングを選ぶかは、お好みで選ぶことと、駐車環境や洗車の頻度によってコーティングを選ぶことが重要です。

【疎水性】

疎水性

疎水性の水滴の接触角度は60度前後といわれております。撥水と親水の中間と解釈して頂ければと思います。水玉が塗装面に馴染みやすいため、イオンデポジットやウォータースポットが付着しづらく、洗車時の汚れ落ちにも優れております。

各水弾きの特徴

親水コーティングの特徴

親水コーティングの特徴は水滴が塗装面に馴染む性質を持っているため、イオンデポジットやウォータースポットが付着しづらいという特徴を持っております。特に濃色車などのシミが付着しやすいボディカラーや青空駐車のオーナー様にご指示頂いている製品です。ガラスコーティングの中で最も効果の高いと言われている親水性コーティングはお手入れが格段に楽になります。親水性コーティングは撥水系のコーティングと異なり、雨が降っても水玉になりづらく、イオンデポジットなどのシミ汚れが付着しづらいため普段のメンテナンスが簡単に済みます。

親水コーティングのメリット

親水性コーティングのメリットはなんといっても水シミが付着しづらいため、濃色車や屋外駐車の車両におすすめです。また、セルフクリーニング効果が非常に高いため、まとまった雨が降ると汚れも流れ落ちてくれる効果を備えております。あまり洗車をされない方も洗車の頻度が軽減できるため多くの利点があります。

親水コーティングのデメリット

水滴が塗装面に馴染む性質を持っているため、撥水コーティングのような水弾きは得られないため、コーティングを施している満足度は撥水に比べると低くなります。また、洗車時の水分の拭き上げも塗装面に水滴が馴染むため拭き取りづらいという感想も多くいただいております。

撥水性コーティングの特徴

撥水コーティングの特徴は水玉がコロコロ弾くタイプとなります。ワックス施工後のような驚異的な水弾きをお求めの方には撥水コーティングがおすすめです。

撥水コーティングのメリット

撥水コーティングは水玉がコロコロ弾くため、ボディに付着した汚れも水をかけるだけで汚れが比較的取り除きやすくなります。塗装面の滑々具合も撥水ならではで触りたくなるほど艶々に仕上がるのがメリットです。水分の拭きとりも容易で楽に水を拭き上げることが可能となります。

撥水コーティングのデメリット

水玉となった水滴がレンズの役割を果たして、塗装面にイオンデポジットやウォータースポットが付着しやすくなります。超撥水コーティングなどはイオンデポジットが付着しづらいようですが、疎水性や親水性コーティングに比べるとシミが付着しやすくなります。一度付着したイオンデジットは放置しているとウォータースポットとなり、研磨作業で塗装面を磨かないと綺麗に取れなくなってしまうこともあるので、屋内駐車であれば問題ありませんが、あまり洗車をされない方や濃色車にお乗りの方には撥水コーティングは不向きです。

滑水コーティングの特徴

疎水や滑水コーティングは親水と撥水の中間の水弾きが得られます。親水コーティングと比べるとシミが付着しづらいですが、洗車時の汚れ落ちや水分の拭きとりは親水に比べるとよくなります。
また、撥水に比べるとシミが付着しづらいため、撥水コーティングのような水弾きを求めているけど、「洗車の頻度が少ない方」「青空駐車の方」におすすめの商品です。

滑水性コーティングのメリット

みずはけが良いので、雨が降ったあとでもボディに水が残りにくく、撥水コーティングに比べ、イオンデポジットができにくいというのが最大の特徴です。水分の拭き上げや洗車時の汚れ落ちも容易です。

滑性コーティングのデメリット

撥水コーティングに比べるとシミが付着しづらいが、親水コーティングと比べるとシミが付着しやすい。

上記のメリット、デメリットを把握した上で最適なコーティングを選ぶことが愛車を長期間輝かせるポイントです。IICでは知識豊富なスタッフが駐車環境や洗車の頻度、求める効果をお伺いした上で最適な商品をご案内させていただきます。

おすすめの親水コーティングと撥水コーティング

IICのおすすめ親水コーティング

SCHILD®シールド

コーティング専門店で施工する親水コーティングおすすめ1位はSCHILD/シルトシールドです。
シルトシールドは揮発溶剤を除く成分のコーティング濃度が90%と非常に高く、経年劣化、自然劣化が起こりづらいガラスコーティング膜を形成します。親水性にも優れ水滴になりづらく、塗装面に水滴が残留しづらいため、イオンデポジットやウォータースポットなどのシミ汚れを防止します。

シルトシールド(親水)の施工価格

2層コート【3年サポート/2μ】

3層コート【4年サポート/3μ】

5層コート【5年サポート/5μ】

商品ページ:シルトシールド親水性:5年サポート

IICのおすすめ撥水コーティング

System X

SystemXは、アメリカの航空宇宙産業に特化した特殊コーティングの研究開発会社が開発しました。
最も過酷な環境で耐性が求められる航空機や船舶のコーティング剤として利用されており、国際的に有名な航空会社など、先端技術を求める多数のクライアントに選ばれています。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。