バイクコーティングとは?必要性や料金相場・DIY方法・専門店選びのポイントを解説のアイキャッチ画像

コーティングの性能や施工技術は年々上がっており、普段のお手入れが楽になるのはもちろん、愛車を長くきれいな状態で保ちやすくなっています。近年はバイクコーティングの需要も高まっており、施工を検討する方が増えてきました。

「本当に必要なのか、費用はどれくらいかかるのか」と、迷っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、バイクコーティングの効果やメリット、施工費用、自分で行う方法、そして専門店の選び方まで詳しく解説します。

バイクコーティングの必要性

バイクコーティングの必要性

バイクコーティングは、愛車をより美しく見せ、その状態を長く保ちやすくするために欠かせない存在です。しかし、洗車だけで十分きれいに維持しているという方も多いため、本当に施工する意味があるのか気になる方もいるでしょう。

どのような効果が期待できるのかを知っておくことは、後悔しない重要なポイントになります。ここでは、バイクコーティングの効果やメリット、そして注意すべき点について解説します。

バイクコーティングの効果

バイクコーティングとは、タンクやカウル、フェンダー、マフラーといった各パーツに専用のコーティング剤を施工することで、硬い被膜を形成し、さまざまな効果を得る施工です。その具体的な効果は以下の通りです。

コーティングの被膜には撥水性能が備わっており、汚れの固着を防ぎます。洗車はもちろん、普段の雨水だけでも汚れを洗い流しやすくなり、愛車が汚れにくくなります。また、被膜には耐紫外線性や耐薬品性を備えたものも多く、紫外線による塗装の色あせを防げるだけでなく、施工によって塗装表面に均一な厚みと平滑性が加わるため、艶が増してより美しく見えるようになります。

バイクコーティングのメリット

前述したような効果がボディに備わることで、美しさだけでなく、日常の使い勝手や維持コストでもメリットがあります。主な施工メリットは以下の通りです。

・洗車の回数が減り、日々のメンテナンスが圧倒的に楽になる
・普段使いや洗車によって発生するくすみを防げる
・外装の劣化が少なくなり、下取りや売却時の査定額を保ちやすくなる
・光沢感が長持ちし、ツーリング先でも一目置かれる見た目を維持できる
・錆によるパーツ交換リスクが減り、長期的な維持コストを抑えられる

このように、バイクコーティングには見た目以上の実用的なメリットがあります。言葉で聞くよりも、実際に施工して体感したほうがその効果は実感しやすいため、気になっている方はぜひ一度検討してみましょう。

バイクコーティングのデメリット

バイクコーティングには確かな効果がありますが、すべての人にとって完璧な選択とは限りません。施工や維持に関するデメリットもあります。主な内容は以下の通りです。

・施工にそれなりの費用がかかる
・DIY施工は難易度が高く、失敗のリスクがある
・施工後はこまめなお手入れが必要
・施工後は定期的なメンテナンスが必要
・水滴を放置するとシミやイオンデポジットが発生する恐れがある

コーティングはあくまで“汚れを落としやすくする”ものであり、まったく手入れが不要になるわけではありません。効果を維持するには、定期的な洗車や簡単なメンテナンスが欠かせません。施工後に放置するとシミなども発生します。

ただし、撥水性能のおかげでお手入れは非常に簡単で、軽い汚れであれば水を強めにかけて拭き取るだけで十分です。そこまでの負担にはならないため、過度に心配する必要はありません。

関連記事:バイクコーティングは本当に必要?したほうがいい理由をプロが徹底解説

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バイクコーティングの種類と選び方

バイクコーティングの種類と選び方

バイクコーティングには複数の種類があり、それぞれ性能や特徴に違いがあります。使用するコーティング剤によって、施工費用や持続期間も変わってくるため、自分の要望や使用頻度に合った種類を選ぶことが重要です。ここでは代表的な3種類の特徴を紹介します。

ガラスコーティング|耐久性と保護性能を重視

最も一般的なコーティングで、ガラス成分を含んだ硬い被膜が特徴です。耐久性が高く、紫外線や酸性雨、汚れから長期間ボディを守る効果があります。一度施工すれば数年単位で効果が続く製品も多く、手入れの頻度を減らしたい人にも適しています。

セラミックほど高価ではなく、ポリマーよりも耐久性があるため、費用対効果を重視したい人にとってもバランスのよい選択肢です。見た目の艶も自然で、日常使いのバイクにもおすすめです。

セラミックコーティング|耐熱・撥水に優れる

現行のコーティング剤のなかでも最上位に位置づけられるのがセラミックコーティングです。二酸化ケイ素やシリカなどの成分を含んだ強靭な被膜を形成し、重ね塗りが可能な製品も多く存在します。被膜の厚さによって高い保護力を発揮するだけでなく、深みのある美しい艶が生まれるのも大きな魅力です。

耐熱性や耐薬品性にも優れ、屋外保管や長距離ツーリングが多い方にも適しています。費用は高めですが、品質や耐久性を最重視したい方にこそ選ばれているコーティングです。

ポリマーコーティング|価格重視派に最適

ポリマー系の被膜はガラスやセラミックに比べて柔らかく、耐久性の面では劣りますが、その分施工が簡単で、DIY派にも人気があります。専門店での施工はもちろん、自分で手軽に試せる製品も豊富です。

ガラス系では出せない「ヌルテカ」と呼ばれる厚みのあるみずみずしい艶が特徴で、見た目の好みによってはあえてポリマーを選ぶ方もいます。効果の持続期間は短めですが、そのぶん価格が安く、コーティング初心者やまずは試してみたい方にはぴったりです。

バイクコーティングの選び方

バイクコーティングの選び方として、費用対効果を重視したい人はガラスコーティング、品質や耐久性を最重視したい方はセラミックコーティング、コスト面を抑えたい方はポリマーコーティングをおすすめします。

バイクコーティングの費用

バイクコーティングの費用

バイクコーティングの費用は主に「使用するコーティング剤の種類・バイクのサイズ・施工範囲」によって決まります。中古車の場合には、塗装面のくすみや小傷を整える下地処理費用も必要です。お店によっては国産と外国産で分けているケースもあります。ここでは、排気量別でおおよその費用を紹介していきます。

250cc以下(スクーター・軽量ネイキッドなど)

250cc以下のバイクは、車体がコンパクトでパーツ数も少ないため、コーティング費用は比較的抑えられます。おおよその施工価格は以下の通りです。

< おおよその施工価格 >
・ガラスコーティング:3
0,000円~55,000円

・セラミックコーティング:55,000円~80,000円

車体がコンパクトな分、施工範囲も限られ、作業効率が高いため、自然と費用が抑えられる傾向があります。結果的に、同じ施工内容でも大型バイクよりコストを抑えやすいのが、このサイズ帯の特徴です。

251cc〜400cc(中型ネイキッド・フルカウルスポーツ・アメリカンなど)

このクラスのバイクは、車体サイズや外装面積が増えるため、コーティング費用もやや高くなります。おおよその施工価格は以下の通りです。

< おおよその施工価格 >
・ガラスコーティング:45,000円~85,000円

・セラミックコーティング:65,000円~100,000円

外装面積が増えるため、施工範囲も広がり、作業時間も長くなる傾向があります。そのため、同じ施工内容でも250cc以下のバイクより費用が高くなるのが一般的です。また、フルカウルやアメリカンタイプのバイクは、パーツの形状や素材によって施工の難易度が変わるため、価格に幅が出ることがあります。

401cc以上(大型ネイキッド・ツアラー・外車・フルカウルモデルなど)

このクラスのバイクは、車体サイズや外装面積が大きいため、コーティング費用も高くなる傾向があります。

< おおよその施工価格 >
・ガラスコーティング:60,000円~110,000円

・セラミックコーティング:90,000円~150,000円

大型バイクは外装パーツが多く、施工範囲が広いため、作業時間も長くなります。今回の料金は、タンクやカウル、フェンダーなどを含むフル施工の価格を基準としています。

ただし、お店によってはタンクのみやカウルのみといった部分施工にも対応している場合があります。汚れやすい箇所や紫外線で劣化しやすいパーツだけに限定して施工するのも、実用的でおすすめの選択肢です。

関連する記事:バイクコーティングの費用は?専門店と自分で施工する場合の料金差と安く抑えるコツを解説

バイクコーティングは自分で施工することもできる

バイクコーティングのDIY施工

バイクコーティングは、自分で施工することも可能です。専門店のように下地処理の磨きを行ったり、エンジンやマフラーなどにガンスプレーで均一に塗布したりするのは難しいですが、ミラーやタンク、フェンダーのようなパーツであれば、初めての方でも比較的スムーズに作業できます。

ここでは、自分で施工する場合の手順や注意点、かかる費用の目安について解説します。

コーティングの作業手順

バイクコーティングを自分で行う際に最も大切なのは、塗布作業そのものよりも下地処理です。まずは中性シャンプーで車体全体を洗浄し、泥や油汚れをしっかり落とします。次に鉄粉除去剤や粘土クリーナーを使い、塗装面に付着した鉄粉を丁寧に除去します。触ってザラつきがなくなるまで繰り返すのがポイントです。

その後、脱脂剤か中性シャンプーで塗装表面に残ったワックスや油膜を完全に洗い流します。小傷などによるくすみやシミが目立つ場合はお店に磨きを依頼することも検討しましょう。

下地処理を済ませて完全に乾燥させたあとは、コーティング剤を塗布していきます。施工は一気に広範囲へ塗るのではなく、タンク・フェンダー・カウルなどパーツごとに区切って行うのがコツです。塗布後はクロスでムラなく拭き上げます。製品によって乾燥時間や拭き上げタイミングが異なるため、必ず説明書に従って作業しましょう。

コーティングの注意点

バイクコーティングのDIY施工では、まず作業環境に注意が必要です。直射日光の下や風の強い日の作業は避けましょう。溶剤がすぐに乾いてムラやギラつきが出やすくなり、表面に付着した砂埃を引きずってしまうと傷の原因にもなります。

また、中古車の場合は特に下地処理を丁寧に行うことが重要ですが、鉄粉除去剤は成分が強いため、長時間放置したり洗い残しがあったりすると塗装に悪影響を及ぼすことがあります。トラップ粘土も使い方を誤ると塗装を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。

下地処理後はしっかりと乾燥させ、コーティング後も雨や水分に触れないようにしましょう。施工後は光の角度を変えて全体を見直すことで、拭き残しやムラにも気づきやすくなります。

コーティングの費用

バイクコーティングを自分で施工する場合、下地処理用の洗車セットや鉄粉除去剤などの準備が必要です。これらはホームセンターやネット通販で手軽に入手でき、セットで2,000円〜3,000円程度が相場です。

コーティング剤は種類によって価格帯が異なります。スプレータイプの簡易製品であれば2,000円〜3,000円程度、本格的な完全硬化型のものでは5,000円〜10,000円ほどかかります。拭き上げ用のマイクロファイバークロスなども必要ですが、コーティング剤に付属しているケースも多いため、購入前に確認しましょう。

全体として、4,000円〜15,000円ほどの予算があれば、自分で十分に施工が可能です。なお、中古車で塗装状態が悪い場合には、下地処理だけ専門店に依頼し、コーティング自体は自分で行うという方法もコストを抑える手段として有効です。

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品質を優先したいなら専門店でのバイクコーティングがおすすめ

品質重視なら専門店でのバイクコーティングがおすすめ

バイクコーティングを施工するうえで、品質や仕上がりを最優先に考える場合は、専門店での施工をおすすめします。正しく施工し、美しい仕上がりにするには、専門的な下地処理の技術や知識、そして施工機材や乾燥ブースなどの専用設備が欠かせません。

これらは一般の環境では再現が難しく、専門店ならではの強みといえます。

下地処理を丁寧に行うほど仕上がりの美しさが増し、コーティングの持続期間も長くなります。ただし、すべての店舗が豊富な経験と充実した設備を備えているとは限りません。だからこそ、品質を優先するのであれば、お店選びが最も重要だと言えるでしょう。

バイクコーティング施工店の選び方

バイクコーティング施工店の選び方

前述のとおり、品質を重視する場合は専門店での施工が最適であり、どの店舗に依頼するかが仕上がりや満足度を大きく左右します。技術力や設備、対応の丁寧さなど、お店ごとの違いは決して小さくありません。ここでは、バイクコーティングの施工店を選ぶ際に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。

バイクコーティングの施工実績が豊富にある

施工実績の数や内容は、施工店を判断するうえで非常に重要です。カーコーティングではなく、バイクコーティングに特化してどれだけ実績があるのか、お店の施工事例を確認しましょう。

作業の工程や施工ごとのこだわりを丁寧に紹介している店舗であれば、信頼性も高く安心できます。あわせて、写真から設備の様子や店内の整理整頓状況も確認してみましょう。一方で、施工内容の説明がなく、完成写真のみを載せているお店の場合は、実際に問い合わせて確認するなど慎重に判断する必要があります。

バイクコーティング専用機材や設備が揃っている

バイクは車と比べて外装パーツがむき出しになっており、細部まで丁寧な施工が求められます。下地処理用の研磨機だけでなく、細かいパーツまで塗布できるスプレーガンなどの機材を使用しているかも確認しておきましょう。

さらに、コーティングの種類によっては完全硬化に熱乾燥が必要な場合もあり、専用の乾燥装置があると安心です。作業ごとにブースがしっかり分けられている店舗は、仕上がりにも期待できます。こうした設備面もチェックポイントです。

保証やアフターケアが充実している

施工に不備があった場合に備えて、保証制度の有無や内容も事前に確認しておきましょう。保証書がないと、事故やトラブル時にコーティングが保険適用されないケースもあります。また、施工後の状態を維持するには定期的なメンテナンスが欠かせません。

ボディの状態に応じたメンテナンスプランを用意している店舗ほど信頼できます。反対に、保証や対応内容が不明確な店舗は要注意です。あとからトラブルになるリスクを避けるためにも、事前確認が大切です。

お店の評判や口コミの内容

ここまでのポイントを含め、総合的に判断する材料となるのが実際の評判や口コミです。価格や仕上がり、アフターケア、スタッフの対応など、細かい点まで口コミで把握できます。

Googleのような第三者サービスのレビューでは、お店側が返信していることもあり、指摘への対応姿勢も判断材料になります。ただし、すべてを鵜呑みにするのではなく、事実と異なる内容が含まれている可能性もあるため、参考程度にとどめましょう。

関連記事:バイクコーティングは専門店がおすすめ!失敗しないお店選びのポイントと優良施工店を紹介

バイクコーティングの施工事例

バイクコーティングの効果や施工メリット、優良店を見つけるポイントなどについて解説してきましたが、実際どのように作業しているのか、気になる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、専門店・カービューティーアイアイシーの施工事例を紹介していきます。

カワサキ・Ninja1000にセラミックコーティング「SystemX Pro」を施工

バイクコーティングの施工事例:カワサキ・Ninja1000にセラミックコーティング「SystemX Pro」を施工

今回は千葉県千葉市よりお越しいただきましたお客様のカワサキ Ninja1000にSystemX Proを施工しました。SystemX Proは、高い撥水性と耐候性を備えたセラミックコーティングで、紫外線や雨などの外的要因から塗装面をしっかり保護します。

施工後は艶のある美しい見た目が長く続き、洗車時の汚れ落ちもスムーズになります。さらに、耐熱性にも優れているため、エンジンやマフラー付近の高温部にも安心して施工できます。日常のメンテナンス性が向上し、ツーリングがより快適になるのも大きな魅力です。

Ninja1000の施工事例詳細はこちら

アプリリアRS660にセラミックコーティング「セラミックプロ9H」を施工

バイクコーティングの施工事例:アプリリアRS660にセラミックコーティング「セラミックプロ9H」を施工

今回は千葉県よりお越しいただきましたお客様のアプリリア RS660にセラミックプロ9Hを施工しました。施工前に研磨作業を行い、ブラック特有のスクラッチ傷を丁寧に整えていきます。そのうえで4層のセラミックコーティングを重ねることで、深みのある艶と高い防汚性を実現しています。

エンジンなど細かい外装にスプレーガンでコーティングをしている様子

コーティング剤はスプレー塗布により細部まで均一に施工され、花粉や黄砂が増える春先の保護にも効果的です。季節の変わり目でバイクを乗り出すタイミングに合わせて、愛車の美しさをしっかりと守れる施工となりました。

RS660の施工事例詳細はこちら

トライアンフ・ボンネビルにセラミックコーティング「セラミックプロ9H」を施工

バイクコーティングの施工事例:トライアンフボンネビルにセラミックコーティング「セラミックプロ9H」を施工

今回は東京都江戸川区からご来店いただきましたお客様のトライアンフ・ボンネビルにセラミックコーティング「セラミックプロ9H」を施工させていただきました。ボンネビルのクラシックなデザインとメッキパーツの美しさを引き立てるため、4層のセラミックコーティングを施し、遠赤外線ブースでの熱乾燥を実施しました。

遠赤外線熱乾燥装置でバイクコーティングを乾燥させている様子

この工程により、被膜の硬度が向上し、光沢や撥水性能が高まります。また、遠赤外線は塗装面の内側から温めてコーティングを硬化させるため、気温に左右されずに1年間安定してコーティング被膜を硬化させることが可能となります。

これにより、日常のメンテナンスが容易になり、長期間にわたり美しい状態を維持できます。セラミックプロ9Hの施工により、ボンネビルの魅力がさらに引き立ち、お客様にもご満足いただける仕上がりとなりました。実際の施工のようすは、次の動画でもご覧いただけます。

引用元:carbeauty iic|YouTube

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バイクコーティングに関するよくある質問

バイクコーティングに関するよくある質問

バイクコーティングについて解説してきましたが、施工を検討するうえでまだまだ気になることがあるという方もいるのではないでしょうか。ここでは、バイクコーティングに関する4つのよくある質問に答えていきます。

キーパーでバイクコーティングはできる?

キーパーは全国展開しているコーティング専門企業で、カーコーティングを中心に展開しつつ、一部店舗ではバイクコーティングにも対応しています。車と同様に「クリスタルキーパー」や「ダイヤモンドキーパー」などのメニューがあり、耐久性や艶の仕上がりで選べます。

さらに、レンズコーティングや無塗装樹脂パーツの保護といったオプションも充実しており、細かな部分まで美しく維持できます。取り扱いの有無や価格は店舗ごとに異なるため、事前確認が安心です。

CR-1ってどんなコーティング?

CR-1は、株式会社山城が開発したバイク専用のガラスコーティング剤です。純度100%の無機ガラス被膜を形成し、硬度9H、耐熱温度は1,300℃以上という優れた性能を持ちます。紫外線や酸性雨、薬品などから車体を長期間保護できるのが特長です。

親水性により水滴が広がりやすく、イオンデポジットが残りにくい点も魅力です。マット塗装にも対応しており、質感を損なうことなく施工できます。全国のプロショップで専用スプレーによる施工が可能です。

バイクコーティングがいらないのはどんな人?

バイクコーティングをおすすめしないのは、以下のような方です。

・見た目にこだわらず、移動手段としてだけバイクに乗っている方
・普段まったくお手入れをしない方
・すぐに乗り換える予定がある方
・できるだけ費用をかけたくない方

バイクコーティングは撥水性や防汚性によって手入れを楽にするものであり、施工後の完全放置を前提としたものではありません。そのまま放置すると、汚れによるダメージで効果が1年もたずに落ちてしまうこともあります。まったく手入れをしない方にとっては、費用に見合った効果を感じにくい可能性が高いため、施工は慎重に検討したほうが良いでしょう。

最強のコーティング剤はある?

コーティング剤にはさまざまな成分が使われており、どれが絶対的に「最強」とは一概に言えません。ただし、現在流通している製品の中では、セラミックコーティングが耐久性や保護性能の面で最も優れているとされています。特に成分濃度が高いものほど効果も高まりますが、その分施工が難しく、基本的には専門店での取り扱いとなります。

一方、DIY向けの商品は誰でも扱えるように調整されているため、専門施工に比べると性能は抑えられています。そのため「最強」と言えるのは、専門店で施工する高濃度セラミックコーティングです。ただし、その効果を最大限に引き出すには、これまで解説してきた通り、お店選びも非常に重要になります。

バイクコーティングを賢く活用して長く快適に乗り続けよう

バイクコーティングを賢く活用して長く快適に乗り続けよう

近年は、バイクコーティングを施工するライダーが増えています。撥水性や防汚性、紫外線による色あせ防止といった具体的な効果があり、洗車が楽になったり、美しい艶を長く維持できたりといったメリットがあります。その一方で、施工後も一定のメンテナンスが必要であり、まったく手入れをしない人には向かない側面もあります。

コーティングは自分でも施工できますが、品質を重視するなら専門店での施工がおすすめです。ただし、どの店舗でも同じ仕上がりになるとは限らないため、施工実績や設備、アフターケアの充実度を比較して選ぶことが大切です。

愛車の美しさを保ち、快適なバイクライフを長く楽しむために、バイクコーティングを賢く活用していきましょう。

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著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。