
近年、プロテクションフィルムを貼る人が増えてきた影響で、各メーカーが扱うブランドや商品のラインアップも着実に増えています。
一見どれも透明で同じように見えますが、自己修復機能や寿命(メーカー保証の耐用年数)、厚みや、撥水機能などの性能に違いがあります。
せっかく施工するなら最強のプロテクションフィルムが良いと考えるものです。
この記事では、後悔しないための専門店選びや、人気メーカーの特徴、フィルムの種類について分かりやすく紹介していきます。
最強のプロテクションフィルムを体感したい場合は専門店選びが大切
最強のプロテクションフィルムを貼ろうと考えた場合、多くの人がまずはメーカーや製品ラインアップを比較します。たしかにブランドごとの違いを知るのは大切ですが、それだけでは不十分です。
本当に最強のフィルム性能を体感したい場合、専門店選びこそが最も重要になります。プロテクションフィルムは簡単に貼れるものではなく、仕上がりを左右するのは職人の技術や施工環境です。専用の設備が整っていなければ、性能を最大限に引き出すことができません。また、施工後のアフターケアも効果を長く体感するうえで重要です。
どれだけ優れた製品を選んでも、施工店の腕や環境が整っていなければ、その効果を十分に感じることはできません。だからこそ、お店選びにもこだわる必要があります。
最強プロテクションフィルム専門店を見つけるポイント
前述の通り、最強のプロテクションフィルムを体感するには、ブランドや商品だけでなく施工店選びにも注意が必要です。しかし、どのようなお店が信頼できるのか分からず、迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、専門店を比較する際に押さえておきたい4つのポイントについて紹介します。
施工実績が豊富にある
施工実績の多さは、専門店の信頼性や技術力を判断する重要なポイントです。特にプロテクションフィルムの実績が豊富かどうかを確認することが大切で、スーパーカーや高級車などへの施工事例があれば、対応力の高さも期待できます。
お店の公式サイトに掲載された事例をチェックし、どのような車種に対応しているか、写真付きで作業の流れなどが丁寧に紹介されているかを見てみましょう。作業中の様子や施工のこだわりがわかる情報があれば、より安心して任せられます。更新頻度が高いかどうかも、お店の稼働状況や人気を判断するうえで参考になります。
逆に施工事例をほとんど紹介しておらず、完成写真ばかりでこだわりや各作業の詳細について解説していないお店には注意が必要です。
施工専用の設備が整っている
仕上がりの精度を高めるには、職人の技術だけでなく、施工環境の整備も重要です。プロテクションフィルムは細かなゴミや空気の混入が仕上がりに大きく影響します。そのため、クリーンブースや集塵機といった専用設備があるかどうかは必ず確認しましょう。
作業内容によってブースを分けているか、フィルム用に適した空調が整っているかも、施工品質に直結します。逆に、作業スペースが共用であったり、簡易な仕切りだけで対応しているお店は、ごみが混入したり密着が悪く施工後にフィルムが捲れてしまったりするリスクが高いため、注意が必要です。
施工後のアフターケアが充実している
プロテクションフィルムは施工直後だけでなく、長く美しさを保てるかが大切です。そのためには、施工後のメンテナンス体制が整っているかを事前に確認しておく必要があります。たとえば、フィルムの浮きや端の汚れが気になる際に補修対応してもらえるか、また定期的なメンテナンスや洗車などのサービスがあるかどうかもチェックポイントです。
さらに、万が一の不具合に備えて、保証制度の内容や対応範囲についても確認しておきましょう。保証書が発行されるかどうかも含めて、施工後のサポート体制はお店選びにおいて大きな差になります。
メンテナンスメニューが明確になっておらず「何かあったら持ってきて」といったスタンスのお店は、後にトラブルへと発展する可能性もあるため注意が必要です。
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利用者の口コミや評判が高い
実際に施工を受けた人の声は、店舗の対応や技術力を判断するうえで参考になります。公式サイトの情報だけでなく、GoogleのクチコミやSNSなど、第三者の視点で書かれたレビューを複数確認しましょう。接客の印象、施工の仕上がり、アフター対応まで、具体的な体験談が書かれていれば信ぴょう性も高まります。
また、Googleの口コミは書き込みに対してお店側が返信できるため、指摘にどう対処しているかどうかで、誠実な姿勢も見えてきます。ただし、評価は一部の意見に偏らず、全体的な傾向を見ることが大切です。内容が具体的で一貫して評価が高ければ、信頼できる店舗である可能性が高いでしょう。
関連記事:プロテクションフィルムは施工業者選びが重要!後悔しないための判断基準と見積もりのコツ
優良なプロテクションフィルム専門店に選ばれているメーカー
優良な施工店を見つけた後は、自分の希望に合ったフィルムメーカーを選んでいきます。どの製品もボディを保護する役割を持っていますが、性能や見た目、扱いやすさなどには違いがあります。ここでは、多くの専門店で採用されている代表的な4つのメーカーについて、それぞれの特長を紹介します。
XPEL(エクスペル)
世界シェアトップクラスのプレミアムブランド
XPELは、もともと軍用ヘリのパーツ保護に使われていた素材技術をもとに開発された、アメリカ発のプロテクションフィルム専門メーカーです。2011年には業界で初めて「自己修復機能」を搭載した製品を発表し、その技術力の高さから世界中の施工店や高級車メーカーに選ばれる存在となっています。
特にXPELの「ULTIMATE PLUS」シリーズは、キズや紫外線から塗装を守るだけでなく、浅いダメージを自動で修復する機能を持ち、耐久性と美観の両立を実現しています。また、10万車種以上のカットデータをもつ独自のシステム「DAP」も強みで、車種専用の精密な施工が可能です。
欧州の一部高級車では純正採用され、日本でもレクサスなどでオプション設定されています。透明度が高く、施工後もフィルムの存在を感じさせない点も魅力のひとつです。
STEK(エステック)
多彩なカラーバリエーションと耐久性が特長
STEKは1977年に設立された保護フィルム分野の老舗ブランドで、世界80ヵ国以上に製品を展開しています。OEM供給の実績もあり、高い信頼性を備えたメーカーです。
STEK最大の特長は、豊富なカラーバリエーションと機能性の高さにあります。定番のクリアタイプだけでなく、マット仕上げの「DYNOmatte」や、きらめく質感の「DYNOprism」、高発色のレッドやブラックといったカラーフィルムも充実。どのタイプも高い撥水性と自己修復機能、UVカット機能を備え、愛車をスタイリッシュに保ちつつ、確かな保護性能を発揮します。
また、トップコートは分子レベルでフィルムに結合されており、施工後のワックスや追加コーティングが不要という扱いやすさも魅力のひとつです。保証期間も最長10年と長く、性能面でも安心できる製品です。
3M(スリーエム)
施工性と透明性に優れたグローバルブランド
3Mは、アメリカに本社を構える世界的な化学メーカーで、ガラスフィルムやラッピング素材など幅広い分野で高い信頼を得ています。プロテクションフィルム分野では「スコッチガード™ プロシリーズ」が代表格で、施工性と透明度に優れた製品として知られています。
ボディの色や艶を損なうことなく貼付ができ、グロスとマットの2タイプを展開。紫外線や飛び石によるダメージを防ぐうえに、軽微なキズを熱で修復する自己修復機能も備えています。
また、部分施工からフルボディまで幅広く対応できるのも特長です。3M製フィルムは、厚みのある高耐久ポリウレタン素材を採用しており、安心して愛車を任せられる製品として多くの認定施工店で取り扱われています。
HEXIS(ヘクシス)
欧州系ブランドで高い信頼を持つプロ向け製品
HEXIS(ヘクシス)は、1989年にフランスで設立された自己接着フィルムの専門メーカーです。高品質なプロテクションフィルム「BODYFENCE」シリーズを中心に展開しており、欧州をはじめ世界中の施工店から支持を集めています。
BODYFENCEは、透明度の高いフィルムでありながら、傷の防止や紫外線カット、防汚性にも優れた商品です。微細なキズは熱やお湯を使って自然に修復されるため、美観を長く保ちたい方に適しています。光沢、マット、サテンなど仕上がりのバリエーションもあり、愛車の印象を損なうことなく保護できます。
さらに、施工性を高めた「BODYXFAST」などもラインアップしており、プロ施工向けとして使いやすさにも配慮された設計です。信頼性と実用性を兼ね備えた欧州系ブランドとして、専門店での取り扱いが増えてきています。
プロテクションフィルムの種類
プロテクションフィルムは、ボディの塗装を飛び石や紫外線から守るための保護フィルムですが、塗装面以外にも施工できます。また、いつでも剥がせる特性を活かし、見た目のカスタム目的で貼る人も少なくありません。ここでは、代表的なプロテクションフィルムの種類と、それぞれの特長について解説します。
カーボンプロテクションフィルム
カーボンプロテクションフィルムは、本物のカーボンファイバー素材を模した立体的な柄が特徴のフィルムです。実際のカーボンパーツは軽量かつ高強度な素材としてモータースポーツなどで使われますが、コストが高く手軽に導入しにくい面もあります。
そこで、このフィルムを使えば見た目はカーボン風に仕上がりつつ、ボディの塗装面もしっかり保護できます。紫外線や飛び石によるダメージ、軽微な擦り傷から守れるため、実用性も十分です。ボンネットやルーフ、ピラーなどのパーツにアクセントとして取り入れるのが人気で、スポーティな印象を与えたい方に適しています。
ただし、貼る位置や組み合わせを間違えると、チグハグな印象になったり、安っぽく見えてしまったりするリスクもあります。たとえば、ボディ全体に使いすぎると主張が強くなりすぎてバランスが崩れることもあるため施工事例などを参考にしながら貼る箇所を検討しましょう。
関連記事:カーボンプロテクションフィルムとは?施工料金や取り扱いメーカーを紹介
グロスブラックプロテクションフィルム
グロスブラックプロテクションフィルムは、塗装のような深い艶と高い光沢を持つ黒色の保護フィルムです。もともとのボディカラーに関係なく、重厚感のある仕上がりが得られるため、スタイルの印象を引き締めたい方に人気があります。
ドアミラーやルーフ、フロントリップなどに部分的に使うことで、カスタム感を出しながらボディを飛び石や紫外線から守れます。耐候性や防汚性能も高く、雨ジミや日焼けの防止にも役立ちます。ただし、鏡面のように反射するため、貼る位置や面積によっては派手に見えすぎたり、車体との色味のバランスが崩れたりすることもあります。
汚れや傷も目立ちやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。落ち着いたアクセントとして取り入れたい場合は、控えめな配置がポイントです。
カラープロテクションフィルム
カラープロテクションフィルムは、塗装面を守りながらボディカラーを自分好みに変えられるフィルムです。レッドやブルー、マットブラック、メタリック系など多彩な色や質感があり、単なるカラーチェンジではなく保護性能も兼ね備えているのが特長です。
飛び石や擦り傷、紫外線の影響から塗装を守りながら、見た目の印象をガラリと変えられるため、コーティングでは物足りない方にも向いています。特にグリッター入りやマット仕上げなどは注目度が高く、カスタム性を重視する人に好まれています。
ただし、フィルムの色とボディの元色によって仕上がりに差が出ることがあり、思ったより色が沈んで見える場合もあります。派手さを狙いすぎると浮いた印象になりやすいため、全体のバランスを見て色を選ぶようにしましょう。
ヘッドライトプロテクションフィルム
ヘッドライトプロテクションフィルムは、樹脂製のヘッドライトレンズを紫外線や飛び石、汚れなどから守る専用の保護フィルムです。ライトの黄ばみやくすみの原因となるUVダメージを軽減し、新車時の透明感や光量を長く維持するのに役立ちます。
無色透明のタイプに加え、スモークやライトブルーなどのカラーバリエーションもあり、カスタム感を出したい方にも人気です。濃い色のフィルムを選ぶと車検非対応になる可能性もあるため、すでにヘッドライトが黄ばんでいたり、自分で施工したりする場合は透明度や透過率の確認が必要です。見た目と実用性を両立しつつ、経年劣化を防ぎたい人におすすめのアイテムです。
関連記事 プロ直伝!プロテクションフィルムで実現するヘッドライト保護完全ガイド プロテクションフィルムと車検の関係とは?ヘッドライトやフロントガラスの注意点まとめ |
ウインドウガラス用プロテクションフィルム
ウインドウガラス用プロテクションフィルムは、フロントガラスに施工し、飛び石や小さな衝撃によるヒビや割れを予防するためのものです。カーフィルムと異なり、物理的なダメージから守る性能が高く、高速走行や長距離運転が多い人に向いています。
ただし、強い衝撃を受け続けたり、長期間使用したりするとフィルムが劣化しやすく、カーフィルムと比べると寿命は短めです。特に夏場の直射日光や温度変化による伸縮が影響し、歪みや浮きが生じる場合があります。フロントガラスは車検時に規定の透過率を満たす必要があるため、注意が必要です。
関連記事:フロントガラス用プロテクションフィルムとは?施工価格・DIY方法・車検対応まで徹底解説
プロテクションフィルム専用のコーティングもおすすめ
プロテクションフィルムの保護効果をさらに高めたいといった方には、専用コーティングの施工がおすすめです。フィルム自体も紫外線や飛び石などから塗装を守る性能を持っていますが、長期間屋外にさらされると、熱や紫外線によって白濁や変色が生じることがあります。
専用コーティングを施すことで、フィルムの劣化を抑えつつ、表面の光沢感や透明度もより長く維持しやすくなります。また、撥水性が向上するため、雨や汚れが付きにくくなり、洗車の手間も軽減されます。特に、青空駐車や強い日差しの下に長時間置くことが多い環境では、こうしたコーティングによってフィルムの寿命を延ばし、美観を維持しやすくなります。施工前後のイメージは下記動画をご覧ください。
最強のプロテクションフィルムに関するよくある質問
最強のプロテクションフィルムを体感するためのお店の選び方や、おすすめのフィルムメーカーなどを紹介してきましたが、施工するうでまだまだ気になることがあるという方もいるでしょう。最後は、最強のプロテクションフィルムに関する4つのよくある質問に答えていきます。
プロテクションフィルムは自分で施工できる?
市販のDIY用プロテクションフィルムもあり、ヘッドライトやドアエッジなどの簡単な部分であれば自分で貼ることも可能です。ただし、ボンネットやバンパーのように形状が複雑な箇所では、気泡やシワが入りやすく、きれいに仕上げるのは難しいといえます。専用のカットデータ付き製品もありますが、確実な仕上がりを求めるなら専門店に依頼するのが安心です。
プロテクションフィルムの施工価格は?
施工価格は貼る場所や車種によって大きく変わります。たとえば、フロントバンパーやボンネットで20万円前後、ルーフは20〜30万円が目安です。車全体に施工するフルボディタイプになると、100〜200万円程度が相場です。セット割引や定期的なキャンペーンを実施しているお店もあるため、気になる店舗があれば相談してみましょう。
関連記事:プロテクションフィルムの費用相場が丸わかり!部位別料金・おすすめメーカーも紹介
プロテクションフィルムは青空駐車でも大丈夫?
屋外駐車の車にもプロテクションフィルムは効果的です。紫外線や酸性雨、花粉などから塗装を守ってくれます。ただし、日差しの強い場所ではフィルムが黄ばみやすく、剥がれの原因になることもあるため注意が必要です。こまめな洗車や専用コーティングを併用することで、美しい状態を長く維持できます。詳しい耐久年数は施工店に確認するのがおすすめです。
関連記事:プロテクションフィルムのメリット・デメリット|気になる注意点と対策方法も紹介
オートバックスでプロテクションフィルムは施工できる?
オートバックスの一部店舗では、プロテクションフィルムの施工が可能です。ただし、対応しているのはヘッドライトやドアノブ周辺などの限られたパーツのみで、フル施工には基本的に対応していません。価格を抑えたい方や、部分的に貼りたい方には選択肢のひとつになります。取扱いの有無は店舗によって異なるため、事前に問い合わせると安心です。
最強のプロテクションフィルムを体感しよう
最強のプロテクションフィルムを体感するには、製品そのものの品質だけでなく、施工を任せるお店選びが何よりも重要です。どれだけ高性能なフィルムでも、技術や設備が不足していれば理想的な仕上がりは期待できません。お店を選ぶ際には、施工実績や設備環境、アフター対応などをしっかり確認しましょう。
また、フィルムにもカーボン調やカラーフィルム、ヘッドライト用などさまざまな種類があるため、自分の目的や好みに合ったものを選ぶことも大切です。信頼できる専門店で施工すれば、愛車の美しさと保護性能を長く維持できます。
カービューティーアイアイシーでは、数多くのプロテクションフィルム施工実績があり、スーパーカーなどの特殊車両の実績も豊富です。施工歴10年を超える職人による丁寧な施工はもちろん、国内最高峰の設備を完備しております。施工を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
・カービューティーアイアイシーのプロテクションフィルム施工事例

著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。