
プロテクションフィルムは、ガラスコーティングの約150倍以上の厚みがあり、飛び石といった物理的ダメージからボディを守れるアイテムです。バンパーやフェンダーなどへの施工をイメージするかもしれませんが、実はドア部分に貼る人も少なくありません。
プロテクションフィルムの施工を検討しており「ドア部分への施工は本当に必要なのか、具体的な効果がわからない」と感じている方もいるのではないでしょうか。この記事では、ドア部分にプロテクションフィルムを貼るべきかどうか、メリットやおすすめの施工箇所、注意点などを詳しく解説していきます。
ドア部分にプロテクションフィルムは必要?
冒頭でも述べたように、ドア部分にプロテクションフィルムを施工する方は少なくありません。ドアは車体の中でも特に触れる機会が多く、左右前後に大きく動く構造のため、外的接触による傷が生じやすい部位です。
たとえば、隣の車にドアをぶつけてしまう「ドアパンチ」や、駐車場で壁や柱に角を当ててしまうといった事例が挙げられます。これらの傷は見た目を損ねるだけでなく、塗装剥がれや小さなへこみでも修理費用が高くなるケースは珍しくありません。
絶対に必要というわけではありませんが、こうしたリスクを軽減する意味でも施工を検討する価値は十分にあります。とくに、小さなお子様が乗車する車両や、補修費が高くなりやすい輸入車・高価格帯の車種にお乗りの場合は、事前の保護をおすすめします。
ドア部分にプロテクションフィルムを施工するメリット
ドア部分は傷やへこみのリスクが高く、プロテクションフィルムによる保護が効果的であることは前述のとおりです。加えて、この箇所に施工することで得られるメリットもいくつか存在します。ここではそうしたメリットを整理して解説します。
ドアパンチなどの外的接触から塗装を守れる
駐車場で隣の車にドアをぶつけてしまう「ドアパンチ」や、狭いスペースで壁にエッジを当ててしまうといった接触は、想像以上に多く発生しています。こうした外的接触による傷や塗装剥がれは、一度つくと板金塗装などでの修理が必要になり、費用もかさみがちです。
プロテクションフィルムをドアに施工しておけば、こうした衝撃をフィルムが先に受け止め、ボディへのダメージを軽減することが可能です。また、乗降時に衣類のボタンやバッグ、買い物袋が擦れることによって発生する細かな線傷も、被膜によって未然に防げます。日常の使用で避けにくい接触ダメージを最小限に抑えられる点は、大きなメリットといえるでしょう。
傷や汚れがつきやすい部位を集中的に保護できる
ドアノブ周辺やエッジ部分、下部ステップなどは、手や鍵、爪などが頻繁に触れるため、特に傷が入りやすい部位です。ドアハンドルの下に爪でひっかいたような跡が多数残っていて、気になっている方もいるのではないでしょうか。こうしたポイントは、塗装の剥がれや擦り傷が蓄積しやすく、乗り降りのたびに汚れもつきやすくなります。
プロテクションフィルムは、そうしたリスクの高い部位だけに的を絞って施工できるため、コストを抑えつつ効率的に保護効果を得られるのが特長です。とくにドア下部やステップ付近では、靴が当たってできる擦り傷や、タイヤの巻き上げによる泥・砂利の付着も防ぎやすくなります。結果として、日常使用で劣化しやすい箇所を重点的にカバーし、長期間きれいな状態を維持しやすくなります。
透明タイプであれば目立たず見た目を損なわない
プロテクションフィルムと聞くと「何か貼っている感じが目立つのでは?」と懸念する方もいますが、実際のフィルムは非常に透明度が高く、施工しても貼っていることに気づかれにくいのが特長です。特に高品質なフィルムでは、塗装色の発色や光沢感をそのまま活かせるよう設計されており、ツヤ感を損なわず自然な外観を保てます。
また、施工時の貼り込み技術も進化しており、端部の処理やフィルムのなじませ方によって、フィルムの存在感を極力抑えることが可能です。さらに、現在では自己修復機能を持つタイプも登場しており、浅い傷なら自然に復元されるため、保護性能と美観の両立が図れます。外装の見た目を重視したい方にとっても、透明タイプのプロテクションフィルムは有力な選択肢といえるでしょう。
リセール時の評価が落ちにくくなる
車の査定時には、走行距離や年式だけでなく、ボディ状態が重視されます。特にドアパネルは、傷やへこみがあると減点対象となりやすく、塗装補修歴があるとさらに評価が下がることもあります。プロテクションフィルムを貼っておけば、こうした傷や経年劣化からドアを守れるため、査定時に「外装状態が良好」と判断されやすくなります。
加えて、フィルムは剥がして元の塗装を露出させることが可能なため、「補修歴なし」の扱いを維持できるのも大きなポイントです。とくに高年式・高価格帯の車両や輸入車などでは、こうした外観コンディションの差がそのまま再販価格に影響します。見た目の印象や修復履歴の有無が査定額を左右することを踏まえると、プロテクションフィルムは将来の資産価値を保つうえでも有効といえます。
関連記事:プロテクションフィルム5つの効果,傷や飛び石のダメージを防止する
ドア部分にプロテクションフィルムを施工するデメリット
ドアの塗装保護や見た目維持に効果があることを解説してきましたが、施工前に理解しておきたい注意点もあります。ここでは、ドア部分にプロテクションフィルムを施工する際のデメリットについて解説していきます。
施工費用がかかるわりに効果が限定的
プロテクションフィルムは、ガラスコーティングに比べて材料費や施工手間が大きく、ドア1枚だけでも数万円の費用がかかることがあります。しかし、日常的に大きな衝撃や擦れが発生しない環境で使用している場合、フィルムの性能を十分に実感できないケースもあります。
特に、車を屋内保管しており、通勤や買い物程度の利用であれば、飛び石やドアパンチに遭遇する頻度は限られるため、コストに対する効果を感じにくいという方もいるでしょう。また、フィルムはあくまで物理的保護の手段であり、汚れや経年劣化を完全に防げるわけではありません。費用対効果の面で十分な納得が得られるかどうかは、車の使い方や保管環境、価値観によって大きく左右されます。
フィルムの浮きや剥がれが発生することがある
プロテクションフィルムは、特殊な粘着層と施工用液を用いてボディに密着させる構造になっていますが、施工時の温度管理や下地処理が不十分だと、時間の経過とともに端部から浮きや剥がれが生じることがあります。とくにドアのエッジ部分や曲面に貼る場合は、わずかな浮きでも目立ちやすく、美観を損ねる要因になります。
また、洗車機のブラシや高圧洗浄による負荷、直射日光による熱膨張などが原因で粘着力が低下し、フィルムがめくれてくることもあります。こうしたトラブルを防ぐには、施工環境や技術が整った専門店への依頼が安心です。DIYではこのような浮きや剥がれが起きやすく、貼り直しを繰り返すうちに塗装を傷つけたり、使用する道具で細かいダメージを与えてしまったりするおそれもあるため注意が必要です。
定期的に張替えなどの手間がかかる
プロテクションフィルムは一度貼って終わりではなく、長期的に性能を維持するためには定期的な点検やメンテナンスが求められます。特にドア部分は乗降時に触れる機会が多く、フィルムの端がめくれたり汚れが入り込んだりしやすいため、放置すると見た目や保護性能に影響が出ることもあります。
また、数年後に黄ばみや劣化が見られた場合には張り替えが必要となりますが、これには再び費用がかかるうえ、既存のフィルムを剥がす際に塗装を傷つけてしまうリスクもゼロではありません。
さらに、経年劣化で粘着層がボディに残ると、除去作業に手間がかかることもあります。長く乗る予定の場合は、数年に1回は張替えが必要となる可能性が高いことを理解しておきましょう。
関連記事: プロテクションフィルムのメリット・デメリット|気になる注意点と対策方法も紹介
ドア部分の具体的なプロテクションフィルムの施工箇所
ドア部分へのプロテクションフィルム施工といっても、その貼付箇所は細かく分かれており、施工範囲を限定することも可能です。どの部位に貼るべきかは、傷や汚れ、接触など、どのような悩みを防ぎたいかによって変わってきます。ここでは、ドアまわりでよく選ばれる代表的な施工箇所について解説します。
ドア全体|駐車中や走行中のダメージから守れる
ドアは車体の中でも、接触・摩擦・飛び石など、さまざまなリスクが集まりやすいパネルです。部分的にフィルムを貼る方法もありますが、想定外の位置に傷が入ることも少なくありません。ドア全体にフィルムを施工することで、ドアパンチや飛び石、乗降時の擦れ、さらには砂利の跳ね上げなど、発生位置の読みにくいダメージを広範囲にカバーできます。
また、面ごとに貼るため仕上がりに統一感が出やすく、見た目のバランスが整う点もメリットです。ただし、施工範囲が広い分、料金は高めで、丁寧な貼り込み技術が求められます。気泡やシワが残りやすい部位でもあるため、技術力の高い専門店での施工が前提となります。数年後の張り替えや黄ばみリスクにも備え、定期点検やアフター対応の体制も確認しておくと安心です。
ドアハンドル|爪や指輪による細かい傷を防げる
ドアハンドルまわりは、乗り降りのたびに手が触れるため、爪や鍵、指輪などによる細かな擦り傷がつきやすい箇所です。とくにドアカップ(ハンドルの内側くぼみ部分)は、無意識に爪が当たることで線状の傷が蓄積しやすく、納車後すぐにダメージが目立つケースもあります。
この部分は形状が複雑でくぼみが深いため、研磨機材が入りにくく、一度傷がつくと修復が難しい箇所でもあります。プロテクションフィルムをこの部分に貼ることで、こうした日常的な摩擦から塗装を保護し、きれいな状態を保ちやすくなります。透明な専用プレカットフィルムも市販されており、見た目を損なうことなく施工できる点もメリットです。
比較的狭い面積の施工となるため、費用も抑えやすく、手軽に始められる人気の保護箇所のひとつです。DIY用フィルムを使用する人もいますが、端が浮きやすい形状のため、確実な仕上がりを求めるなら専門店への依頼が安心です。
ドアのエッジ部分|開閉時の接触ダメージをピンポイントで防止
ドアのエッジ部分は、乗り降りの際に壁や隣の車にぶつけてしまいやすい箇所です。とくに狭い駐車場や機械式立体駐車場などでは、ドアを少し開けただけでも周囲に接触する可能性があり、塗装剥がれや鋭角なチップ傷につながることがあります。このようなエッジ部分にプロテクションフィルムを貼っておけば、接触時の衝撃を緩和し、塗装の損傷を未然に防げます。
とくにエッジは板金修理が難しいため、小さな傷でも補修費用が高額になりやすい部位です。また、フィルムを目立たないように細く貼ることが多く、施工自体は短時間かつ低コストで済むのもメリットです。市販のエッジガードを貼るよりも見た目が自然で、長期間しっかりと保護できる点で、専門店によるプロテクションフィルム施工が選ばれています。
ドア内側のステップ・エッジ部分|乗り降り時の靴擦れや汚れをガード
ドアの内側下部にあるステップやエッジ部分は、乗り降りの際に靴が当たることで傷や汚れがつきやすい箇所です。とくに雨の日や砂利道などでは、靴底についた小石や泥が塗装を擦ってしまい、細かい線傷が徐々に目立ってくることもあります。
この部分は乗車時に目線に入りにくいため、気づいたときには深く削れていたというケースも少なくありません。プロテクションフィルムを施工しておけば、こうした日常的な接触による摩耗を防ぎ、汚れもフィルム表面にとどまるため掃除がしやすくなります。
また、ドアの開閉動作にともなって露出する部分でもあるため、見た目の清潔感を保つうえでも有効です。施工面積はそれほど広くないため、比較的手頃な価格で対策できる保護ポイントのひとつです。
ドアミラー周辺|飛び石や虫の衝突から塗装を守る
ドアミラーまわりは車体から張り出しているぶん、走行中に飛び石や虫が当たりやすく、塗装が欠ける「チッピング」が早く出やすい箇所です。とくに高速道路の走行が多い車では注意が必要です。また、ミラーの根元は曲面が多く、虫跡や水垢がたまりやすい場所でもあります。
プロテクションフィルムを貼っておけば、こうした衝撃や汚れから塗装をしっかり守ることができます。形状の都合で貼り込みはやや難易度が高いものの、専用カットされたフィルムなら自然に仕上がります。
見た目の印象に関わる部分でもあるため、透明フィルムだけでなくカーボン調フィルムを選んで、ドレスアップを兼ねて施工する人も増えています。傷の集中を防ぎながら、外観にもこだわれる保護箇所のひとつです。
ドア部分のプロテクションフィルムの施工料金
ドアまわりにプロテクションフィルムを施工する場合、パーツごとに面積や作業の難易度が異なるため、料金にも幅があります。
代表的な部位ごとの施工料金の目安
・ドアエッジ(2箇所):約5,000〜15,000円
・ドアカップ(ハンドル内側4箇所):約10,000〜15,000円
・ドアハンドル(アウター/4箇所):約10,000〜20,000円
・ドアステップ(内側2箇所):約5,000〜15,000円
・ドアミラー(左右セット) 約 15,000〜50,000円
・ドアパネル全体(片側) 約50,000円~(要確認)
プロテクションフィルムには、細かい傷を自動で補修できるものや紫外線カット性能に優れたものもあれば、物理的なダメージから保護することだけを目的としたシンプルなタイプもあります。どのフィルムを扱っているかによって施工料金は変わるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
ドアパネルは1枚のみの料金を公開していない店舗もありますが、問い合わせれば教えてもらえるケースが多いため、気になる場合は一度確認してみましょう。
関連記事:プロテクションフィルムの費用相場が丸わかり!部位別料金・おすすめメーカーも紹介
ドア部分のプロテクションフィルムはDIY施工も可能
画像引用元:VALOMOST プロテクションフィルム|Amazon
プロテクションフィルムの施工には専門的なスキルと経験、そして専用の設備が必要ですが、施工範囲が小さい箇所であれば比較的手軽に貼ることも可能です。実際、ドア部分向けのDIY用フィルムも多く販売されています。ドア一面の施工は難しいものの、ドアハンドルやエッジなどの部分的な施工なら十分対応できます。ここでは、DIY施工の手順や注意点について解説します。
プロテクションフィルムの貼り方
プロテクションフィルムのDIY施工では、ドアカップやドアエッジなど狭い範囲に使える「プレカットタイプ」の商品が多く出回っています。これはあらかじめ車種や形状に合わせてカットされており、貼るだけで済むため初心者でも扱いやすいのが特長です。
貼る前には、施工部分を中性洗剤などでよく洗い、汚れや油分をしっかり落としておきます。そのうえで、水に少量の中性洗剤を混ぜた「滑りやすい水」をスプレー容器に入れて準備します。貼り付けの際は、台紙から剥がしたフィルムの裏側と、ボディ側の両方にこの水を吹きかけて、フィルムを滑らせるように貼りましょう。
位置が決まったら、内側から外に向けて指や柔らかい布、ゴム製のヘラなどで水分と空気をゆっくり押し出します。この作業を丁寧に行うことで、しわや気泡のない仕上がりに近づけます。最後にドライヤーを軽く当てて温めると、フィルムがなじんで密着しやすくなります。説明書付きの商品も多いため、貼る前によく確認しておくと安心です。
プロテクションフィルム施工の注意点
プロテクションフィルムをDIYで貼る場合、よくある失敗として「滑り水の量が足りない」「作業中に埃が入る」「気泡やシワが残る」といったものがあります。貼る前に水と中性洗剤を混ぜた水溶液をしっかり吹きかけておかなければ、フィルムがすぐに張り付いて位置調整ができません。
作業中はヘラや指先にも埃がつきやすいため、清潔な環境で行うことが重要です。気泡が入ってしまった場合は、内側から外に向けて少しずつ押し出しますが、無理にこするとフィルムに傷がつくおそれもあります。とくに小さなゴミを巻き込んだまま貼ってしまうと、仕上がりに大きく影響するため、粘着面に触れないよう注意が必要です。
作業は15〜27度前後の風のない室内で行い、ヘラや布をこまめに水洗いしながら使うと、仕上がりの品質が大きく変わってきます。
関連記事:プロテクションフィルムのおすすめメーカーを徹底解説|自分で貼れるフィルムも紹介
ドア部分のプロテクションフィルム施工に関するよくある質問
ドア部分のプロテクションフィルム施工の効果や注意点などについて解説してきましたが、施工を検討するうえで、まだまだ気になることがあるという方もいるのではないでしょうか。最後は、プロテクションフィルム施工に関する4つのよくある質問に答えていきます。
ドア部分にプロテクションフィルムは本当に必要?
ドア部分にプロテクションフィルムは絶対に必要というわけではありません。ただし、ドア部分は人の出入りや隣の車との接触が多く、ボディの中でも特に傷つきやすい場所です。そのため、プロテクションフィルムを貼っておくことで、こうしたリスクをあらかじめ減らすことができます。
とくに小さな子どもが乗る車や、ドアパンチが起こりやすい狭い駐車場をよく使う方、高額な修理費が気になる車に乗っている方には、保護手段として役立ちます。傷ついてからでは遅いため、早めの対策として検討しておくと安心です。
ホンダ車やトヨタ車でフィルムの貼り方は変わる?
基本的な貼り方は、ホンダ車でもトヨタ車でも変わりません。プレカットされたフィルムを使い、施工液を活用しながら位置を合わせて貼り付ける手順は共通しています。ただし、車種によってドアの形状やパネルの曲面は異なり、貼り込み作業の難易度には差が出ることがあります。
たとえば、ボディに鋭いプレスラインがある場合は、フィルムを丁寧に圧着させる技術が求められるため、施工者の腕によって仕上がりが左右されやすくなります。車種ごとの特徴に合った丁寧な施工が重要です。難しいと感じた場合は専門店への依頼をおすすめします。
プロテクションフィルムの寿命は?
ドアなどに貼るプロテクションフィルムの寿命は、一般的に3年〜10年程度とされ、使用環境によって大きく変わります。屋外駐車や走行距離が多い場合は劣化が早まり、紫外線や熱による影響も無視できません。とくに市販の簡易タイプや、物理的ダメージの保護に特化した低価格帯のフィルムは、耐久性が限定的で1〜3年程度で劣化するケースもあります。
一方、自己修復機能や高いUVカット性能を備えた高性能タイプであれば、5年以上の長期保護も期待できます。いずれにしても、使用年数にかかわらず、黄ばみや粘着力の低下が見られたら早めの貼り替えを検討すると安心です
関連記事:プロテクションフィルムの寿命はどれくらい?長持ちさせる秘訣もプロが伝授
市販されているプロテクションフィルムの料金は?
物理的ダメージの保護に特化した簡易タイプのプロテクションフィルムの多くは、単価1,000円以内ほどで販売されています。また、ロールや長めサイズの商品では1,000~2,000円程度で販売されるケースも多く、ドアハンドルなどに使えるプレカットキットも1,500~2,500円ほど、通販で購入可能です。
中には専用カット済ドアハンドルカップ用キットが1,500円前後から、ドアエッジ専用フィルムも1,500~2,000円程度で提供されています。通常、1万円を超えることはほぼなく、DIY用途には手頃な価格帯です。
プロテクションフィルムでドア周りの塗装を上手く保護しよう
プロテクションフィルムはボディのさまざまな箇所に施工でき、なかでもドア部分は特に傷やへこみが起きやすいため、保護効果の高い施工箇所といえます。施工の主なメリットとしては、塗装の剥がれや外的接触からの保護、リセールバリューの維持などが挙げられます。
一方で、施工費や見た目への影響といった注意点も理解しておく必要があります。具体的な施工箇所としては、ドア全体・ハンドル周辺・エッジ・内側のステップ・ドアミラーまわりなどがあり、それぞれに適した保護が可能です。
DIYでも対応できる部分はありますが、仕上がりや耐久性を重視するなら専門店での施工がおすすめです。使用状況などに応じて適切にプロテクションフィルムを活用し、大切な愛車の塗装を長く守りましょう。

著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。