ボディコーティングとは?種類や効果を分かりやすく解説

「洗車してもすぐに汚れる…」
「新車のツヤをできるだけ長く保ちたい」
「車をきれいに保ちたいけど、何をすればいいのかわからない」
──そんなふうに感じている方は多いのではないでしょうか。

愛車を長く美しく保ちたい、塗装の劣化を防ぎたい、洗車の手間を減らしたい。
そんな悩みを解決し、愛車を美しく守る方法が「ボディコーティング」 です。

ボディコーティングは、紫外線や酸性雨、鳥のフンなどの日常的なダメージから塗装を守り、ツヤや光沢を長期間キープします。
さらに、傷や汚れの予防、リセールバリューの維持にもつながるため、多くのドライバーに選ばれています。

この記事では、ボディコーティングの基本から種類・効果・施工の流れ・注意点までを、初めての方にもわかりやすく解説します。
自分にぴったりのコーティングが見つかるはずです。

ボディコーティングとは

ボディコーティング
ボディコーティングとは、車の塗装面に専用のコーティング剤を塗布し、ツヤや美しさを長期間保つためのカーケア方法です。

車は日常的に、紫外線や酸性雨、鳥のフン、ほこり、排気ガスなど、さまざまな外的ダメージにさらされています。これらは塗装の劣化や色あせの原因となりますが、ボディコーティングによって強力な保護膜を形成することで、傷やシミの付着を防ぎ、ダメージからボディを守ることができます。

さらに、汚れが付きにくいため水洗いだけでも簡単にきれいになり、洗車の回数や手間を大幅に減らせるのも大きなメリットです。施工後は光沢と艶が長く続くため、車の美観を維持しやすくなります。加えて、リセールバリュー(再販価値)の維持にもつながるため、多くのオーナー様から支持されています。

特に新車時に施工すれば効果を最大限に発揮できますが、中古車や長年乗っている車でも基本的に施工可能です。その場合は下地処理(洗浄や研磨)を丁寧に行うことで、小傷や水アカをリフレッシュし、新車同様の輝きを取り戻せます。

つまりボディコーティングは、愛車を長く美しく保ちたい方、塗装の劣化を防ぎたい方、洗車の手間を減らしたい方にとって、非常に有効なカーケア方法のひとつです。

ボディコーティングのメリット

ボディコーティングの主なメリットは以下の5つです。

ボディコーティングのメリット

1.光沢と艶が持続する
2.汚れが付きにくくなる
3.紫外線や酸性雨から守る
4.小傷から守る
5.洗車やお手入れが楽になる

1. 光沢と艶が持続する

ボディコーティングにより、光沢と艶を長期間維持できます。
塗装表面が平滑に整えられ、光の反射が均一化されるためで、コーティング剤によっては新車以上の光沢や艶を長期間保つことも可能です。
塗装本来の色味や深みを長く楽しみながら、光沢と艶あふれる美しい状態を常に維持しやすくなります。

2. 汚れが付きにくくなる

ボディコーティングにより、汚れが付きにくくなり、付着しても簡単に落とせます。
コーティング被膜が塗装表面を滑らかに覆い、水や油分をはじく性質を持つためです。
結果として洗車回数を減らすこともでき、ボディを清潔に保ちやすくなります。

3. 紫外線や酸性雨から守る

ボディコーティングにより、紫外線や酸性雨などによる塗装の劣化を防ぐことができます。
コーティング被膜が塗装表面を覆い、外的ダメージから塗装を保護するため、色褪せやひび割れを抑え、塗装本来の鮮やかなカラーを長く維持できます。

4. 小傷から守る

ボディコーティングにより、擦り傷などの日常的なダメージから塗装を守ります。
コーティングの被膜が摩擦や衝撃をやわらげ、小さな傷の発生を防ぎやすくなるためです。
その結果、長期間にわたり美しい状態を維持することができます。

5. 洗車やお手入れが楽になる

ボディコーティングにより、洗車や日常のお手入れがぐっと楽になります。
コーティングの水弾きやセルフクリーニング効果によって、汚れや水滴が付きにくく、付いても簡単に落とせるためです。
その結果、短時間で清潔なボディを維持でき、面倒なお手入れの負担を大幅に減らせます。

実はボディコーティングにはいくつか種類があり、それぞれ性能や効果に違いがあります。
ここまで紹介したメリットは多くのコーティングに共通しますが、種類によっては差が出るものもあります。
次章では、ボディコーティングの種類ごとに、特徴や効果をわかりやすく解説していきます。

ボディコーティングの種類と特徴

ボディコーティングは以下の4種類があります。

ボディコーティングの種類

1.セラミックコーティング
2.ガラスコーティング
3.ポリマーコーティング
4.油脂系コーティング(ワックス)

ボディコーティングにはそれぞれ性能差があり、種類ごとに耐久性や光沢、メンテナンス性などの特徴を理解し、使用環境や求める仕上がりに合わせて選ぶことが重要です。
主な性能を以下の表に整理しました。

【ボディコーティングの種類ごとの性能比較】
ボディコーティングの種類ごとの性能比較 セラミックコーティング ガラスコーティング ポリマーコーティング 油脂系(ワックス)

では、種類ごとにもう少し詳しく解説していきます。

セラミックコーティング

セラミックコーティング施工事例
▲セラミックコーティング施工車

【メリット】
・被膜が厚く、深い艶と光沢を長期間維持できる
・一度硬化すると薬品では剥がれず、研磨でしか除去できない強固な被膜
・最高硬度9Hの保護膜で、擦り傷や摩擦に強い
・酸性雨・塩害・除雪剤などに強く、過酷な環境でも塗装を守れる
・耐久性が非常に高く、寿命は約5〜10年

【デメリット】
・施工費用が最も高額
・専門的な施工技術が必要

【解説】
セラミックコーティングは、ボディコーティングの中でも最も耐久性と保護性能に優れたコーティングです。
一度硬化すると薬品では剥がれず、コンパウンド研磨を行わない限り除去できないため、圧倒的な持続性を誇ります。
また、被膜は従来のガラスコーティング(約0.3μm)に比べて約3倍の厚み(1μm)を持ち、最高硬度9Hという強度で塗装を小傷から守ります。
さらに、厚みのある被膜が生み出す深い艶と輝きは新車以上の仕上がりを演出。
価格は高額ですが、長期間にわたり美しさと保護効果を維持したい方には最適な選択です。

【こんな方にオススメ】
・最高レベルの光沢や艶を求める方
・多少費用がかかっても、最上級の保護と仕上がりを求める方
・できるだけ長く美しく保ちたい方
・できるだけお手入れを楽にしたい方

ガラスコーティング

ガラスコーティング施工事例
▲ガラスコーティング施工車

【メリット】
・光沢や艶があり、見た目が美しく仕上がる
・一度硬化すると薬品では剥がれず、研磨でしか除去できない強固な被膜
・紫外線や酸性雨から塗装をしっかり保護
・耐久性が高く、寿命は3〜5年程度(DIY用は半年〜1年程度)
・セラミックコーティングよりは施工費用が抑えられる

【デメリット】
・セラミックコーティングより耐久性・硬度は劣る
・DIYでも施工可能だが、技術が必要

【解説】
ガラスコーティングは、セラミックコーティングに次ぐ耐久性と美観効果を持つコーティングです。
膜厚は0.3μm程度で、セラミックより薄いものの、耐紫外線性や撥水性に優れており、塗装をしっかり守ります。
寿命は3〜5年と比較的長く、光沢も自然で上品
セラミックほどの費用をかけたくないけれど「見た目と耐久性を両立したい」という方に向いています。

【こんな方にオススメ】
・光沢や艶をしっかり出したい方
・長期間の保護と美しい艶がほしいが、セラミックコーティングほどの費用はかけたくない方
・コストパフォーマンスを重視したい方
・できるだけお手入れを楽にしたい方

ポリマーコーティング(ガラス系コーティングを含む)

ポリマーコーティング

【メリット】
・ガソリンスタンドや量販店など、DIYでも手軽に施工できる
・施工時間が短く、気軽に利用しやすい

【デメリット】
・熱や紫外線、酸性雨の影響を受けやすく、劣化や剥がれが起こりやすい
・寿命は3〜6ヶ月程度
・定期的な再施工が必要

【解説】
ポリマーコーティングは、フッ素やシリコンといった高分子化合物を主成分とする樹脂系コーティングです。
柔らかい被膜を形成し、手軽に艶を出せるのが特徴で、ガソリンスタンドやカー用品店などでも気軽に依頼できるほか、市販製品を使ってDIY施工することも可能です。
その派生である「ガラス系コーティング」は、ポリマーにガラス成分を加えたもので、耐久性や防汚性が通常のポリマーよりも向上しています。
ただし、本格的な「ガラスコーティング」とは異なり、あくまでポリマーの延長線上にあるため、長期的な保護性能は期待しすぎない方が無難です。

【こんな方にオススメ】
・気軽に艶出しや保護をしたい方
・施工にあまり費用をかけたくない方
・DIYやガソリンスタンドで手軽にコーティングしたい方
・ガラスコーティングほどの性能は不要だが、ワックスより長持ちさせたい方

油脂系コーティング(ワックス)

カーワックス
▲SurLuster公式オンラインショップより引用

【メリット】
・光沢に優れ、強い撥水性能が期待できる
・施工が簡単でDIY向き
・価格が安く手軽に始められる
・施工や重ね塗りの自由度が高い

【デメリット】
・熱に弱く、雨で流れ落ちやすい
・塗装と化学的に結合しないため、保護性能は限定的
・耐久性が低く、効果は数週間〜1か月程度
・頻繁な再施工が必要

【解説】
油脂系コーティング(ワックス)は、カルナバ蝋と呼ばれる植物由来の油を主成分としたコーティングです。
強い光沢と撥水性能を得られるのが大きな魅力で、施工も簡単なためDIYユーザーに人気があります。
一方で、油が原料のため熱に弱く、雨や洗車で流れ落ちやすいため、持続性は短め。塗装と結合せず「表面に油膜を乗せる」イメージに近いので、長期的な保護には向きません
そのため「短期間だけ見た目を美しくしたい」「お出かけ前に艶を出したい」といった用途におすすめです。

【こんな方にオススメ】
・DIYで気軽にボディケアしたい方
・コストを抑えて光沢を楽しみたい方
・頻繁なお手入れを苦にしない方

ここまで、ボディコーティングの種類や効果について解説してきました。
「では、実際に施工するとなると、どれくらい費用がかかるのだろう?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
次章では、ボディコーティングの種類ごとの費用相場をご紹介します。

ボディコーティングの費用相場

ボディコーティングの費用は、選ぶコーティングの種類、施工を依頼するかDIYで行うか、さらに車のサイズや下地処理の有無によって大きく変わります。
高級志向のセラミックコーティングから、手軽に始められるワックスまで、価格帯には大きな幅があり、数千円から数十万円までさまざまです。
ここでは、それぞれ施工店に依頼した場合とDIYで行う場合の料金相場を整理し、どのくらいの費用感で考えておけばよいのかをわかりやすく解説します。

【ボディコーティング料金相場一覧】
ボディコーティング料金相場一覧

※表示価格はあくまで目安です。経年車などでは、鉄粉除去や脱脂、磨きなどの下地処理が必要になる場合があり、その際は追加で数万円~十数万円程度の費用がかかることがあります。

セラミックコーティング

セラミックコーティングは、長期的に見て費用対効果が期待できるコーティングです。
1回の施工費用は約15万〜30万円と高額ですが、持続期間は5〜10年と長く、再施工の頻度が少なく済みます。たとえば20万円の施工で7年持続した場合、年間あたりのコストは約2.8万円となり、美観と保護性能を長期間維持できます。
ただし、性能を保つためには定期的な洗車や施工店でのメンテナンス(数千円〜数万円)が必要です。また、DIYでの施工はできず、プロ専用の技術と設備が求められます。
初期費用は高額ですが、長く車を大切にしたい方や頻繁な再施工を避けたい方に適しています。

詳しくはセラミックコーティングとは?効果,費用,特徴と商品を徹底解説をご参照ください。

ガラスコーティング

ガラスコーティングは、コストと耐久性のバランスに優れたコーティングです。
施工店で行えば約5万〜15万円とセラミックコーティングに次ぐ高額ですが、3〜5年持続し、長期間にわたって美観と保護性能を維持できます。例えば10万円の施工で4年持てば、年間あたり約2.5万円となり、費用感も抑えられます。

性能を保つためには定期的なメンテナンスが必要が、セラミックほど高額ではありません。
DIY用の場合、持続は数ヶ月〜1年ほどで、再施工を繰り返す必要はありますが、コストを抑えつつ艶と保護を両立できます。
コストと耐久性を両立したい方に適しています。

詳しくはガラスコーティングはしない方がいいって本当?理由を徹底解説をご参照ください。

ポリマーコーティング(ガラス系含む)

ポリマーコーティング(ガラス系含む)は、短期間の美観維持を重視する方に向いたコーティングです。
持続期間は3〜6ヶ月と短めで、再施工が前提となります。施工店で3万円・半年ごとに行えば年間6万円。DIYなら5,000円程度で3ヶ月持つので、「気軽に艶を楽しむ」用途に適しています。

さらに、樹脂にガラス成分(シリカなど)を含むガラス系コーティング剤は、ポリマー単体よりも耐久性や光沢がやや高いのが特徴です。これは、柔らかい樹脂皮膜に硬質で透明度の高いガラス質が加わることで、傷つきにくさや深みのある艶が生まれるためです。

再施工の回数が多いため年間の出費は高めになりやすいですが、施工やメンテナンスが簡単で扱いやすいのも魅力。
短期間でも気軽に艶を楽しみたい方に適しています。

詳しくはポリマーコーティングのメリット, デメリットや自分で施工する方法をご参照ください。

油脂系コーティング(ワックス)

油脂系コーティング(ワックス)は、最も手軽で安価に始められる方法です。
市販品は1,000円〜3,000円程度と入手しやすく、1つの商品で複数回施工できるため、1回あたりの費用は比較的低く抑えられます。
ただし耐久性は数週間〜1か月程度と短いため、効果を維持するには定期的に塗り直す必要があります。
そのため、気軽に艶を楽しみたい方には適していますが、長期的なボディ保護を目的とするには不向きです。

ガラスコーティングとカーワックスを徹底比較。効果の違いとは?にコーティングとの違いを執筆しているため気になる方はご参照ください。

以上のように、効果・耐久性・費用はそれぞれ異なるため、自分に合ったボディコーティングを選ぶことが大切です。
「実際にはどのように施工するのだろう?」「DIYにも興味はあるけれど、うまくできるか不安…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
次章では、ボディコーティングの一般的な施工工程を順を追ってご紹介します。

ボディコーディングの施工の流れ

ボディコーティングは、ただコーティング剤を塗るだけの作業ではありません。
下地づくりから仕上げまで、丁寧な工程を踏むことで初めて美しい艶と高い耐久性が生まれます。
ここでは、下地処理から順に一般的な施工の流れをご紹介します。

STEP 1:洗車

ボディコーティング 洗車
まずは、ボディ全体の汚れやホコリ、泥、花粉、虫の死骸などをしっかり落とす洗車から始めます。
この段階で汚れを取りきれないと、後の作業でキズの原因になるため、丁寧な洗浄がとても重要です。
ホイールやエンブレム周り、ドアの隙間なども見落とさず、ブラシや柔らかいスポンジを使って泡立てた洗車シャンプーで優しく洗浄します。

STEP 2:鉄粉除去

ボディコーティング 鉄粉除去
次に鉄粉除去を行います。
鉄粉とは、塗装面に触れるとザラつきを感じたり、黒いブツブツが付着している小さな鉄の粒のことです。
鉄粉が残ったままコーティングを塗布すると、密着性が低下してしまうため、丁寧に取り除くことが重要です。

STEP 3:油膜除去(水垢や油汚れの除去)

ボディコーティング 油膜除去
次に油膜除去を行います。
塗装表面にはワックスや排気ガス、花粉、黄砂などによる油汚れの膜が付着しており、このままではコーティングの密着性が低下する原因となります。
専用の油膜除去剤を使用し得丁寧に除去することで、コーティング被膜と塗装面の密着性を高めることができます。

STEP 4:イオンデポジット除去(スケール除去)

ボディコーティング イオンデポジット除去
次にイオンデポジット除去(スケール除去)を行います。
塗装表面には、洗車だけでは取りきれないイオンデポジットが固着していることがあります。
イオンデポジットとは、雨水に含まれるミネラル分や酸性雨の成分が乾燥して残ったもので、放置すると塗装に白っぽいシミやザラつきを作る原因になります。
専用のイオンデポジット除去剤を使用し、塗装面に付着したこれらのミネラル汚れを丁寧に取り除きます。

STEP 5:磨き(必要に応じて)

ボディコーティング 研磨 磨き
下地処理が整った後、塗装面に小傷やイオンデポジット除去などで取り切れなかった固着したシミがある場合には、磨き工程を行います。
磨きによって塗装面を平滑に整えることで、コーティング剤の密着性を高め、光沢をより鮮やかに引き立てる効果があります。
塗装面が新車に近く、傷やくすみがほとんどない場合は、磨き工程を省略することも可能です。
また、DIYの場合は、専用のポリッシャーを使った本格的な磨きは難しいため、スポンジに研磨剤を少量付け、優しく擦る程度でも小傷や軽いくすみの改善が可能です。

STEP 6:脱脂処理

ボディコーティング 脱脂
続いて脱脂処理を行います。
脱脂作業は、塗装面に残った油分や余剰成分を取り除き、塗装面をクリーンな状態に整える工程です。
専用の脱脂クリーナーをクロスにつけて、塗装面を丁寧に拭き上げることで、コーティング被膜と塗装面の密着性が高まり、耐久性や仕上がりの美しさも向上します。

STEP 7:コーティング剤の塗布

ボディコーティング コーティング塗布
下地処理(前準備)が完了したら、いよいよコーティングの塗布に移ります。
コーティング剤は広範囲に塗ると硬化(乾燥)が進みすぎてムラになる可能性があるため、20cm四方を目安にスポンジで縦横均等に塗り込み、小面積ずつ丁寧に仕上げることが大切です。
塗布後は、マイクロファイバークロスで優しく拭き上げ、ムラや余剰剤を取り除きながら光沢を出していきます。

STEP 8:乾燥

ボディコーティング 乾燥
▲専門店の希少なコーティング乾燥装置

塗布後は、コーティング剤をしっかり乾燥させることが重要です。
十分に乾燥させないと、被膜が完全に硬化せず、耐久性や効果が低下してしまいます。施工後は最低でも24時間、水に触れないよう注意し、万が一水に触れた場合はすぐに拭き上げましょう。
自然乾燥で問題ありませんが、専門店では乾燥装置を使用して短時間で硬化させることも可能です。

より詳しい施工方法は、車のガラスコーティングを自分で簡単にやる方法をプロが暴露をご参照ください。

ボディコーティング車にやってはいけないこと

ボディコーティングを長持ちさせ、美しいツヤを保つためには、日々の取り扱いにも注意が必要です。本章では、ボディコーティング車において特に避けたい3つのポイントを紹介します。

NG1:ボディコーティング未対応の製品を使用する

ボディコーティング車対応のカーシャンプー
ボディコーティング車に対応していないカーシャンプーや液剤の使用は避けましょう。
なぜなら、強力な洗浄成分や研磨剤が含まれている場合、コーティング被膜を傷めてしまう可能性があるためです。
例えば、油汚れを強力に落とすタイプやワックス入り製品は、コーティング層を削ったり、被膜上に余計な成分を残すことがあります。
そのため、洗車などのメンテナンスをする際には「コーティング施工車対応」と明記されたカーシャンプーや液剤を使用するようにしましょう。

NG2:洗車機で頻繁に洗車する

ボディコーティング車の頻繁な洗車機の使用はNG
洗車機を使用しての頻繁な洗車は避けましょう。
洗車機の強い摩擦は、コーティング被膜に微細な傷をつけ、劣化を早めるほか、撥水・防汚効果や艶の低下にもつながります。
普段の洗車は手洗いを基本とし、どうしても手洗いできない場合のみ洗車機を利用しましょう。その際は、ブラシがスポンジタイプなど柔らかい素材のものを使用している洗車機を選ぶことが大切です。

NG3:濡れたまま放置する

ボディコーティング車を濡れたまま放置しない
洗車後や雨・夜露で濡れた際には、水滴をボディに放置しないことが重要です。
放置された水滴は乾く過程でウォータースポット(イオンデポジット)となり、コーティングの美観を損なうだけでなく、コーティング被膜自体を傷める原因になります。
そのため、洗車後や濡れた際にはマイクロファイバークロスなどで水滴をしっかり拭き取り、ボディを乾燥させることを習慣にしましょう。

プロがおすすめするボディコーティング剤

この章では、IICが取り扱う、プロの現場でも使用されているおすすめのDIYボディコーティング剤をご紹介します。

ガラスコーティング

DIYでも本格的なガラスコーティングを楽しみたい方におすすめの商品を3点ご紹介します。

①【SCHILD®Premium 超撥水ガラスコーティング剤】
SCHILD®超撥水水プレミアムガラスコーティング剤
酸性雨や融雪剤、花粉、黄砂、鳥糞などから愛車を守る、耐酸・耐アルカリ性に優れた硬化型ガラスコーティング剤です。
撥水効果により水滴がコロコロと流れ、洗車やお手入れも格段に楽になります。
重ね塗りで膜厚や硬度が増し、耐擦り性能や持続性を高めつつ、極上の艶と光沢を実現。
ボディだけでなく樹脂パーツやホイール、ヘッドライトにも施工可能で、DIYでもプロ品質の仕上がりが楽しめます。

こんな方におすすめ

・単色車のオーナー
・しっかり撥水したい方(水滴がコロコロ流れる仕上がり)
・マメに洗車する方(月3回以上※青空駐車の場合)
・ガレージ駐車の方

公式サイト商品ページ
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②【SCHILD®Premium 親水ガラスコーティング剤】
SCHILD®超親水プレミアムガラスコーティング剤
親水被膜で水圧で汚れが流れやすく、洗車やお手入れが格段に楽になる硬化型ガラスコーティング剤です。
耐薬品性・耐紫外線性に優れ、コーティング被膜の傷みを防ぎ、光沢や効果を長期間維持します。
重ね塗りで膜厚と硬度が増し、耐擦り性能と持続性を向上させながら、深みのある透き通る光沢を実現。
ボディのほか樹脂パーツやホイール、ヘッドライトにも施工可能で、DIYでもプロ品質の仕上がりが楽しめます。

こんな方におすすめ

・濃色車を所有している方
・イオンデポジットなどのシミ付着を軽減したい方
・青空駐車で車を保管している方

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③【SCHILD® 滑水ガラスコーティング剤】
SCHILD®滑水ガラスコーティング剤
滑水被膜を形成する硬化型ガラスコーティング剤で、熱や紫外線に強く、光沢や効果を長期間維持できます。
水弾きは撥水と親水の中間に位置し、小雨時には水滴を弾き、大雨の際には塗装面に水が馴染む性質があるため、シミになりづらく、防汚性効果を最大限に高めます。
また、汚れが付きにくく、水洗いだけで簡単に落とせます。
ボディのほか樹脂パーツやホイール、ヘッドライトにも施工可能です。

こんな方におすすめ

・ある程度の撥水効果を求める方
・イオンデポジットなどのシミ付着を軽減したい方
・青空駐車で車を保管している方
・洗車をマメに行う方(月2回以上)

公式サイト商品ページ
楽天サイト商品ページ

ポリマーコーティング(ガラス系含む)

手軽にボディコーティングを楽しみたい方におすすめの商品を3点ご紹介します。先にご紹介した硬化型ガラスコーティングのメンテナンス剤としても使用できる商品です。

①【SCHILD®Premium 超撥水リキッド】
SCHILD®Premium 超撥水リキッド ポリマーコーティング剤 ガラス系コーティング剤
撥水性に優れたガラス系コーティング剤で、水玉がコロコロ弾き、汚れも一緒に流れ落ちやすくなります。
雨天時にはセルフクリーニング効果により普段のお手入れも格段に楽になり、洗車時の水圧でも汚れが落としやすくなります。
耐久性も高く、長期間にわたり驚異的な撥水性能を実感できます。

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②【SCHILD® 親水リキッド】
SCHILD® 親水リキッド ポリマーコーティング剤 ガラス系コーティング剤
親水性能に優れたガラス系コーティング剤で、塗布して拭き上げるだけで簡単に親水被膜を形成します。
雨染みやウォータースポットの付着を軽減し、セルフクリーニング効果によって普段のお手入れもぐっと楽になります。
濃色車にもおすすめで、紫外線から塗装を保護しながら深みのある艶を長期間維持します。

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③【SCHILD® 滑水リキッド】
SCHILD® 滑水リキッド ポリマーコーティング剤 ガラス系コーティング剤
滑水性に優れたガラス系コーティング剤で、ムラになりにくく、初心者の方でも安心して使用できます。
施工直後から被膜を形成し、撥水と親水の中間に位置する滑水性によって雨染みや汚れの付着を軽減。
雨天時にはセルフクリーニング効果で汚れが自然に流れ落ちやすく、さらに滑らかな艶と高い耐久性により、塗装面の美しさを長期間保ちます。

公式サイト商品ページ
楽天サイト商品ページ

カービューティーアイアイシーの施工について

専門店で本格的なボディコーティングを受けたいけれど、大切な愛車を預けても良いのか不安に感じる方もいらっしゃると思います。
そこで、ボディコーティング専門店のカービューティーアイアイシーが特にこだわっているポイントをご紹介します。

専用クリーンブースを完備

ボディコーティング専用クリーンブース
ボディコーティングを施工する際の、専用のクリーンブースを完備しています。
クリーンブース内では、塗装面に付着しやすいほこりや花粉、浮遊ゴミなどを徹底的に排除できるため、コーティング剤を均一に塗布することが可能です。その結果、ムラや不純物の混入が少なく、美しい光沢と高い耐久性を備えた仕上がりを実現できます。さらに、外気の影響を受けにくいため、季節や天候に左右されず安定した施工品質を保つことができます。
クリーンブースでの施工は、ボディの美しさを長期間守りたい方にとって、大きな安心材料となります。

遠赤外線ブースを完備

遠赤外線ブースでのボディコーティング乾燥・焼き付け
ボディコーティングの仕上がりを最大限に引き出すため、遠赤外線ブースを完備しています。
遠赤外線ブースは、コーティング剤をムラなく短時間で均一に硬化させることができる設備で、塗布後の乾燥時間を短縮しつつ、塗装面への密着性と耐久性を高めることが可能です。これにより、光沢や撥水・防汚効果を安定して発揮できるため、季節や天候に左右されずに高品質な施工を提供できます。
ボディコーティングの効果を長期間維持したい方にとって、遠赤外線ブースでの施工は安心のポイントとなります。

純水機を完備

純水機を使用
ボディコーティングの仕上がりの美しさと耐久性を高めるため、純水機を完備しています。
純水を使用することで、水道水に含まれるミネラル分や不純物が塗装面に残るのを防ぎ、ムラやウォータースポットの発生を抑えられます。その結果、コーティング被膜の密着性や光沢が向上し、仕上がりの美しさを長期間維持できます。
塗装面の美しさにこだわる方にとって、全工程での純水使用は大きな安心材料となります。

以下の動画では、これまでご紹介した各種設備を実際の作業とともにご覧いただけます。
【施工工程すべて見せます】IICカーコーティングの真髄|純水洗車&ガスプライマーで究極の艶へ

アフターフォローが充実

アフターフォローが充実
ボディコーティング施工後も、安心してお車をお任せいただけるよう、充実したアフターフォロー体制を整えています。
施工から1か月後には無料で点検洗車を行い、コーティングの状態を丁寧に確認します。
さらに、各種メンテナンスメニューの提供や必要なメンテナンス剤の購入、日常のお手入れに関するご相談にも対応し、長期にわたり美しいボディを維持するサポートを行います。
施工時には保証書をお渡ししており、万が一のトラブルにも安心です。また、保険会社への対応も含めてサポートいたします。

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ボディコーティングに関するよくいただく質問

ボディコーティングに関するよくいただく質問をご紹介します。

Q. ボディコーティングはどのくらい持ちますか?

コーティングの種類や車の使用環境、メンテナンスの頻度などによります。
ボディコーティングの種類ごとの耐久性

※詳しくは、前章「ボディコーティングの種類と特徴」および「ボディコーティングの費用」をご覧ください。

Q. ボディコーティングは自分でできますか?

はい、DIYでの施工も可能です。
洗車後に塗布して拭き上げるだけで施工できるスプレータイプのポリマーコーティング剤なら、初心者でも扱いやすく安心です。
硬化型ガラスコーティング剤もDIY可能ですが、施工に慣れていない方には難しく、仕上がりに影響する場合があります。
セラミックコーティングは専門店でのみ施工可能です。プロ仕様の硬化型ガラスコーティングも、下地処理や施工環境が重要なため、専門店での施工をおすすめします。

※詳しくは、前章「ボディコーティングの種類と特徴」および「ボディコーティングの費用」をご覧ください。

Q.ワックスや他のコーティング剤と併用できますか?

ボディコーティングとワックスや他のコーティング剤の併用はおすすめしていません。
理由は、ワックスや別のコーティング剤がコーティング被膜の表面に付着すると、撥水などの水弾き効果・防汚効果・光沢が低下したり、均一な仕上がりが損なわれる可能性があるためです。
もし追加で保護や光沢を求める場合は、コーティング施工店が推奨する専用のメンテナンス剤を使用するのが安全で効果的です。

Q.ボディコーティングの効果が弱くなったら、再施工は必要ですか?

【セラミックコーティング】
耐久性が非常に高く、効果が弱まる前にメンテナンスを行うことで持続可能です。効果が大きく低下した場合は、再施工は専門店でのみ対応可能です。

【ガラスコーティング】
表面の洗浄やメンテナンス剤である程度回復することもありますが、完全に効果を戻すには再施工が必要です。
再施工では元のコーティングを剥がす必要があります。DIYで研磨剤入りの液剤を使って剥がすことも可能ですが、塗装に傷がつくおそれがあるため、専門店での研磨施工をおすすめします。また、下地処理や施工環境が仕上がりに大きく影響するため、専門店での再施工が最も安全です。

【ポリマーコーティング】
洗車後に再施工(塗り直し)が可能です。比較的簡単に補充できるため、DIYでも対応できます。

【ワックス】
洗車後に塗り直すことで効果を回復できます。使用環境によっては頻繁な塗り直しが必要です。

Q.ボディコーティングが剥がれた場合、どうすれば良いですか?

コーティングが剥がれた場合は、無理に自分で補修せず、施工店での点検・再施工をおすすめします。
剥がれの原因を確認した上で、適切な補修や再施工を行うことで、耐久性や光沢を回復させることができます。
保証期間内であれば、保証内容に応じた対応を受けられる場合がありますので、施工店に相談してください。

Q.濃色車や淡色車でボディコーティングの効果に違いはありますか?

いいえ、基本的な保護効果や耐久性に大きな違いはありません。
ただし、見た目の仕上がりや汚れの目立ちやすさには多少の違いがあります。
濃色車はコーティングによる艶や深みがより強調され、美しい光沢を実感しやすい反面、水シミや傷が目立ちやすいため、定期的なメンテナンスが重要です。
淡色車は汚れが目立ちにくく、お手入れも比較的簡単ですが、鉄粉や黄ばみなどの蓄積に注意が必要です。
いずれのカラーも、適切な洗車とメンテナンスを行うことでコーティングの効果を長く維持できます。

Q.ボディ以外(ホイール・ヘッドライト・樹脂パーツ)にも施工できますか?

はい、施工可能です。多くのボディコーティング剤は、塗装面以外にも使用できるよう設計されています。
ホイールに施工するとブレーキダストや泥汚れが付着しにくくなり、ヘッドライトには黄ばみやくすみの防止効果があります。樹脂パーツに施工すれば、色あせや白化を防ぎ、自然な艶を長期間保てます。
ただし、製品によっては素材ごとに適した専用コーティング剤があるため、使用前に対応素材を確認することをおすすめします。

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著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。