プロテクションフィルムは施工業者選びが重要!後悔しないための判断基準と見積もりのコツのアイキャッチ画像

プロテクションフィルム施工には高度な専門技術と経験、さらにクリーンブースなどの専用設備が必要で、長く美観を維持するにはアフターフォローの内容も重要です。そのため、プロテクションフィルムはどこで施工しても同じというわけではなく、施工業者選びが最も重要といえます。

この記事では、「どの業者が優良なのか比較の仕方が分からない」という方に向けて、後悔しない業者選びのポイントや比較時の注意点、おすすめのフィルムブランドなどを詳しく解説します。

プロテクションフィルムは施工業者選びが最も重要

プロテクションフィルムは施工業者選びが最も重要であることを解説するイメージ

プロテクションフィルムの施工には、専門的な知識と技術に加え、クリーンブースなどの専用設備、さらにアフターフォローの体制までが揃っていることが求められます。特にフェラーリやランボルギーニのようなスーパーカーでは、車両の取り扱いそのものに慎重さと経験が必要です。

近所だから、安かったからという理由だけで選んでしまうと、フィルムとボディの間にゴミやホコリが入り込む「ゴミかみ」や、フィルムの端(カットライン)が不自然で仕上がりが雑になるといったトラブルも起こりかねません。

さらに、アフターフォローが不十分だと、万が一の浮きや剥がれが発生した際の対応に困ったり、メンテナンス不足で早期に劣化する可能性もあります。決して安い買い物ではないからこそ、施工業者選びは仕上がりや満足度を左右する、最も重要なポイントです。

プロテクションフィルムの施工業者を比較する前に決めておくべきこと

プロテクションフィルムの施工業者を比較する前に決めておくべきこと

要望に合った施工業者を見つけるには、まず自分の中で比較の軸を明確にしておくことが大切です。なんとなくの印象だけで比較を進めてしまうと、優先すべきポイントが曖昧になり、結果として仕上がりに満足できないケースもあります。ここでは、施工業者を選ぶ前に整理しておきたい3つのポイントを紹介します。

施工の目的を明確にしておく

プロテクションフィルムの施工といっても、その目的によって選ぶべき施工内容や業者は変わってきます。たとえば「見た目で個性を出したい」「飛び石や擦り傷から守りたい」「リセール時の価値を下げたくない」といった内容です。目的が明確になれば、必要なフィルム性能や施工範囲、保証内容などの優先順位も自然と定まってきます。

また、どのようなダメージを防ぎたいのかも整理しておくと、施工業者に相談する際に要望が伝えやすく、提案の質も変わります。施工の目的をはっきりさせることが、納得のいく施工業者選びへの第一歩です。

施工したい範囲を事前に決めておく

フィルム施工はボディ全体に行うフル施工だけでなく、傷つきやすい部分に限定した部分施工も可能です。たとえば、フロントバンパーやボンネットは飛び石対策として定番で、ドアノブまわりやサイドスカートは爪傷・擦り傷の予防に効果的です。

荷物の積み下ろしが多い方にはリアバンパー上部の施工もおすすめです。また、見た目に個性を出したい方には、ヘッドライトやピラー部へのスモークフィルム施工で、引き締まった印象にすることもできます。目的や予算に合わせて、どの部位にどの程度貼りたいのか、ある程度イメージしておくことで、見積もりもスムーズになります。

駐車環境や使用状況を把握しておく

車の保管場所や使用頻度によって、求められるフィルムの性能や施工内容は大きく変わります。たとえば青空駐車であれば紫外線や酸性雨、鳥のフンなどの外的要因が多いため、耐候性や自己修復性能に優れたフィルムが向いています。

一方、屋内保管でも、サーキット走行や高速道路の長距離利用が多い場合は、飛び石や虫の衝突から守る強度が必要になります。また、雨の日の通勤や洗車頻度なども考慮すると、撥水性やメンテナンスのしやすさも施工業者に相談すべきポイントになります。自身の使用環境を把握しておけば、施工後の満足度にもつながります。

プロテクションフィルムの優良な施工業者の選び方

プロテクションフィルムの優良な施工業者の選び方

施工の目的や希望範囲が明確になったら、次はその内容にしっかり対応できる施工業者を比較していきます。もちろん要望に応えてくれることは前提ですが、施工スキルや仕上がりの品質、対応体制などを見極めるには、いくつかのチェックポイントを押さえておく必要があります。

ここでは、優良な施工業者を見分けるために注目すべきポイントを詳しく解説します。

施工実績が豊富にありこだわりや作業内容を丁寧に説明している

施工実績の多さは、お店の信頼性や技術力を見極めるうえで重要なポイントです。公式サイトの施工事例ページで、対応車種や作業件数が確認できるかをまずチェックしましょう。

さらに、ただ完成写真を載せているだけでなく「どんなこだわりで施工したのか」「どこに気を配ったのか」など、写真に添えて丁寧な説明があるかも判断材料になります。作業中の様子が写っていれば、店舗内の整理整頓具合や衛生環境も見えてきます。逆に、事例が極端に少ない、もしくは情報がほとんどないお店には注意が必要です。

専用の施工設備が整っている

プロテクションフィルムは、微細なホコリや空気の混入が仕上がりに大きく影響するため、クリーンブースの有無が非常に重要です。さらに集塵機などの空調設備が整っていれば、より安定した施工環境が期待できます。

カーフィルムやコーティングなども一緒に依頼する場合は、作業ごとにブースが分かれているか、専用の設備が備わっているかも確認しましょう。簡易的なビニールカーテンだけで仕切られ、すべての施工を1つのフロアで行っているお店は、他作業による影響が出やすいため注意が必要です。

アフターフォローや保証が充実している

施工直後の仕上がりが良くても、数週間〜数ヶ月後に浮きやめくれが発生する可能性はゼロではありません。だからこそ、施工保証がしっかり用意されているか、保証内容が明記されているかを確認しましょう。また、定期メンテナンスやフィルムの状態チェックなど、施工後のフォロー体制が整っているかも重要です。

状態に応じた再施工や補修に柔軟に対応してくれるお店であれば、長期的に安心して任せられます。逆に「何かあったらまた持ってきてください」といった曖昧なスタンスのお店は、対応がはっきりせず、トラブルに発展するリスクがあるため注意が必要です。

関連記事:プロテクションフィルムの正しいお手入れ|専用クリーナーや洗車機使用の注意点も解説

複数のメニューがありまとめて依頼できる

プロテクションフィルムと同時に、カーフィルムや車内コート、デッドニング(防音処理)などを検討しているなら、複数メニューに対応した店舗を選ぶと効率的です。車を何度も別の店舗に預ける必要がなく、施工スケジュールもスムーズに進められます。また、同時施工によってセット割引が適用されるケースもあります。

別々の店舗に依頼してしまうと、別業者がフィルム施工を把握せず、使用禁止の溶剤を使ってしまうといったトラブルの原因にもなりかねません。まとめて任せられるかどうかも、選定のポイントです。

利用者の評判や口コミの内容

ここまで紹介してきたポイントを、実際に利用した人の口コミから総合的にチェックするのも有効です。施工技術だけでなく、接客対応や納車後のトラブル対応など、表に出にくい情報が見えることもあります。

特にGoogleマップ上の口コミは、第三者が自由に投稿でき、内容への返信も確認できるため、お店の誠実さを見極める材料になります。ただし、中には事実と異なる一方的な評価や感情的な書き込みもあるため、内容は鵜呑みにせず、全体の傾向を見ながら判断するようにしましょう。

施工業者の見積もりを比較する際の注意点とポイント

施工業者の見積もりを比較する際の注意点とポイント

ある程度めぼしい施工業者が絞れたら、次は実際に相談をして、施工内容の提案を受けたり見積もりを取ったりする段階に進みます。このやりとりの中でも、価格だけで判断してしまうと、仕上がりや対応範囲に不満が残ることもあるため注意が必要です。ここでは、見積もり比較時にチェックすべき注意点を解説します。

価格の安さだけでなく仕上がりや対応範囲も確認する

見積もりを比較する際は、価格だけでなく「どう仕上げるのか」「どこまで対応してくれるのか」を具体的に確認することが重要です。

たとえば、フロントバンパーを施工する場合「ナンバープレートやセンサー周りの処理はどうするのか」「フィルムのカットラインはどこに入るのか」「曲面への巻き込み処理は行うのか」など、作業内容や方針を直接聞いてみましょう。

施工に対する考え方やこだわりをしっかり説明してくれる業者であれば、仕上がりにも期待が持てます。また、対応範囲とは単に施工箇所を指すのではなく、どこまで丁寧に対応してくれるかという姿勢そのものでもあります。細かな工程まで説明できるかどうかが、信頼できる施工業者を見極めるポイントになります。

見積もりには何が含まれているかを必ず確認する

見積もりを見るときは、単に「トータルでいくらか」ではなく、その内訳に何が含まれているのかを細かく確認することが大切です。たとえば、洗車や下地処理の有無、エンブレムの脱着作業、パネルの脱脂、施工後の仕上げチェックやコーティングの有無など、業者ごとに含まれる作業内容には差があります。

また、「施工後◯日以内の微調整無料」などアフター対応まで見積もりに明記されているかどうかも要チェックです。一見安く見えても、下地処理が別料金だったり、パーツ脱着が含まれておらず仕上がりに差が出るケースもあります。

気になる点は遠慮せずにとひとつずつ確認することで、後悔のない依頼につながります。

部位ごとの価格・施工範囲が明確かどうか

プロテクションフィルムの見積もりでは、「フロントバンパー◯円」など部位ごとに金額が提示されるのが一般的ですが、重要なのはその金額でどこまで貼ってくれるのかという施工範囲の中身です。たとえばバンパーであれば、ナンバープレートの裏やセンサー周辺まで施工するのか、細かいダクト部分はどう処理するのかで、作業の手間も仕上がりも大きく変わります。

「ここは別料金です」と後から追加費用を求められるケースもあるため、「この部位の価格にはどこまで含まれていますか?」と具体的に確認することが大切です。また、パーツの脱着が含まれるかどうかも範囲を判断するうえで見逃せないポイントです。価格だけで判断せず、その金額でどの範囲をどこまで丁寧に施工してくれるのかを明確にしておきましょう。

追加費用やオプションの有無を事前にチェックする

一見シンプルに見える見積もりでも、実際には追加費用が発生するケースは少なくありません。たとえば「エンブレム脱着が必要な場合は追加料金」「曲面が多く通常より難易度が高い場合は+○円」など、条件付きで費用が変動することがあります。

こうした費用は、見積もり段階で詳しく説明されないと、施工後に「そんな話聞いていない」とトラブルの原因になりがちです。見積もりを受け取ったら、「この金額で完結しますか?」「状況によって追加になる可能性があるとすれば、どんな条件ですか?」と具体的に尋ねましょう。

また、フィルムのグレード変更やメンテナンスパックの提案など、オプションとして用意されているメニューについても、事前にリストアップしておくと安心です。不明点をそのままにせず、明文化してもらうことがポイントです。

優良な施工業者が扱うおすすめのプロテクションフィルム

優良な施工業者が扱うおすすめのプロテクションフィルム

美しい仕上がりを実現するうえで、施工業者選びと同じくらい重要なのが、プロテクションフィルムの選択です。一見どれも透明で同じように見えますが、実際にはメーカーや製品ごとに性能・耐久性・保証内容が大きく異なります。

愛車の使用環境や仕上がりの好みに合ったフィルムを選ぶことが、満足度の高い施工につながります。ここでは、国内で高い評価を得ている3つのおすすめフィルムメーカーとその特徴を解説します。

XPEL(エクスペル)|透明度と精密施工を極めた世界トップクラスの高性能フィルム

XPELは、世界トップレベルの品質を誇るアメリカ発のプロテクションフィルムメーカーです。代表作「ULTIMATE PLUS」シリーズは、貼っていることがわからないほどの高い透明度と、熱を加えることで細かな傷が自己修復する独自の機能を備えています。

さらに、XPEL独自の「デザインアクセスプログラム(DAP)」により、10万車種以上の正確なカットデータを活用し、ミリ単位での精密な施工が可能です。これにより、複雑な曲面や細部にもフィルムを正確に貼り付けることができます。

XPELの製品は、認定施工店による専門的な施工が推奨されており、公式に10年間の製品保証が提供されています。当店・カービューティーアイアイシーは、XPELより正式に施工認定を受けております。

STEK(エステック)|光沢感と自己修復性能に優れたプレミアムフィルム

STEKはアメリカ発のプロテクションフィルムブランドで、世界80カ国以上に展開しています。代表的なDYNOシリーズは、超疎水性トップコートと熱による自己修復機能を備え、日常使用で生じる細かなキズを自然に回復します。

さらに、赤・水色・カーボン柄・ラメ入りなど豊富なカラーバリエーションを展開し、保護とデザイン性を両立可能です。紫外線や酸性雨にも強く、美しい外観を長期間キープできます。車種別にプレカットされた専用フィルムも用意され、精度の高い施工が可能です。

3M スコッチガード|安定した性能と知名度を誇るグローバルスタンダード

3M スコッチガード™ ペイントプロテクションフィルム Proシリーズは、世界的に信頼される3Mが提供する高品質な保護フィルムです。飛び石や擦り傷、虫汚れ、道路のタール、汚れ、車両の液体汚れ、紫外線などから車の塗装を守るよう設計されています。

また、自己修復機能を備えており、軽微な擦り傷は自然に消える特性があります。高い透明度と耐久性を持ち、車の外観を長期間美しく保ちます。さらに、3Mの独自技術により、フィルムの黄変、剥がれ、ひび割れに対して10年間の保証が提供されています。施工のしやすさも特徴で、3M認定施工店による高品質な仕上がりが期待できます。

関連記事:プロが解説するプロテクションフィルムの種類とおすすめのメーカー2社

メーカーの認定店から施工業者探すのもおすすめ

メーカーの認定店から施工業者探すのもおすすめ

多くのフィルムメーカーでは、品質の高い仕上がりを提供するため、技術力や設備の水準を満たした施工店を「認定店」として紹介しています。希望するフィルムがある場合は、メーカー公式サイトから近隣の認定施工店を探してみるのもおすすめです。

認定店であれば、フィルムの特性を熟知した上で、精度の高い施工が期待でき、万が一のトラブルにもメーカーと連携したサポートが受けられます。

XPELの施工認定店ページ
STEKの施工認定店ページ
3Mの施工認定店ページ

プロテクションフィルムの料金相場

プロテクションフィルムの料金相場

プロテクションフィルムの施工料金は、フィルムの種類や施工範囲、車種によって決まります。フルプロテクションのほか、一部分のみの部分施工も可能です。専門店・カービューティーアイアイシーの場合、主な車種の施工料金は以下の通りです。

ランボルギーニ・アヴェンタドールSの場合

・フロントバンパー:384,600円
・ボンネット:135,700円
・フロントセット:578,500円
・ルーフ:287,700円
・ロッカーパネル:278,400円
・フルプロテクション:1,862,700円

メルセデスベンツ・G63

・フロントバンパー:209,300円
・ボンネット:259,300円
・フロントセット:677,600円
・ルーフ:447,800円
・ロッカーパネル:‐円
・フルプロテクション:2,244,900円

レクサス・LC500

・フロントバンパー:192,300円
・ボンネット:380,700円
・フロントセット:622,900円
・ルーフ:166,300円
・ロッカーパネル:192,800円
・フルプロテクション:1,691,900円

フロントセットは、フロントバンパー・ヘッドライト・フェンダー・ボンネット・ミラーが施工範囲となります。当店では、このほかにカラーラッピングやヘッドライト用スモークフィルム、ルーフガラス用プロテクションフィルムなども取り扱っています。

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優良な施工業者を見つけて高品質なプロテクションフィルムを実感しよう

優良な施工業者を見つけて高品質なプロテクションフィルムを実感しよう

プロテクションフィルムは、飛び石や擦り傷、紫外線などから塗装を守る、非常に優れたアイテムです。ただし、施工には専門的な知識と技術が必要で、クリーンブースなどの設備が整っていることも仕上がりを左右します。そのため、フィルムの性能を最大限に活かすには、信頼できる施工業者を選ぶことが何より重要です。

あらかじめ施工の目的や希望範囲を明確にしたうえで、XPELやSTEKなど希望するフィルムの認定施工店を中心に探してみるのもおすすめです。見積もりを依頼する際は、施工内容や保証、仕上がりのこだわりまで丁寧に確認し、自分の要望にしっかり応えてくれるお店を選びましょう。

当店は施工歴10年を超える職人が在籍しており、さまざまな車種の施工実績が豊富にあります。国内トップレベルの施工設備を備えており、多くの方にリピートいただいてきました。プロテクションフィルムに関するご相談やご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。