無機質のガラスコーティングって本当に良いの?疑問を徹底解説



無機質のガラスコーティングについて調べているということは、他のコーティングと比べてどうなのか?無機質でおすすめのコーティングが知りたい!

といったところでしょうか。無機質のガラスコーティングは他のコーティング(有機質)に比べ効果効能が高く金額も高額となります。

この記事では、コーティングプロショップ歴20年以上のIICが無機質ガラスコーティングについて詳しく解説していきます。
コーティング選びの参考にして頂ければ嬉しく思います。

著者情報

株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史

2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。

無機質と有機質の違い

ガラスコーティングには無機質と有機質が存在します。

無機質のガラスコーティングとはシラン系やポリシラザンなどのコーティングが代表的です。
現在、存在するコーティングの中で最も効果が高いコーティングとして無機質が君臨します。

一方、有機質のコーティングは主にポリマーやレジンなどの有機系溶剤のコーティングです。
この有機系コーティングは無機系に比べ紫外線や耐熱性、耐薬品性などが弱く、持続性に乏しい製品です。

コーティングをして長期間新車のような状態を持続させるなら有機質よりも無機質のコーティングをおすすめします。

しかし、両者ともメリットとデメリットが存在しますので詳しく解説していきます。

無機質ガラスコーティングと有機質のメリット・デメリット

無機質のガラスコーティングは様々なメリットを備えていますので詳しく解説していきます。

無機質コーティングのメリット

❶耐薬品性や耐紫外線が高いため持続性が長い
無機質のコーティング

無機質のガラスコーティングは耐薬品性と紫外線による劣化が起こりづらくなります。
耐薬品性といってもイメージしづらいかと思いますが、雨は酸性質になります。また、日本の土壌はアルカリ質に近いため雨天走行時の路面を走ると、酸性物質やアルカリ性物質が付着します。また、雪道走行をすると路面にまかれた凍結防止剤などもアルカリ性物質となります。これらの物質は従来のコーティング被膜にダメージを与え、直ぐに剥がれたリコーティング被膜が取れてしまいます。

しかし、無機質のガラスコーティングはそれらの有害物質から塗装を強固に守るため塗装の劣化を極限まで抑えることが可能となります。

❷透明で厚い被膜を形成するため光沢に優れる
無機質のガラスコーティング

無機質のガラスコーティングは透明で厚い被膜を形成します。
そのため、塗装面に一枚被膜が形成されることで新車時よりも光沢が増す効果が得られます。

特に濃色車と言われる赤や黒などのボディカラーは無機系のガラスコーティングを行うことで輝きが増し、輝きを長期間持続させることが可能となるのです。

❸コーティング被膜が硬いので細かい擦り傷が入りづらい
スクラッチ傷

車の塗装面には細かい擦り傷が付着します。この細かい傷(スクラッチ傷)は洗車時の摩擦などで付着してしまいます。
無機質のガラスコーティングを行うことで硬度が増すため、このようなスクラッチ傷が付着しづらくなるのです。
※どんなに硬いコーティングでも全く入らない訳ではありません。

傷が入りづらくなるのは濃色車を所有しているオーナー様は相当なメリットではないでしょうか?

❹無機質のコーティング被膜を形成するため有機系汚れが付着しづらい

無機質のコーティングは有機系汚れの付着がしづらくなります。
また、無機質のコーティングは絶縁性にも優れるため静電気での埃も付着しづらくなります。
屋外駐車や屋内駐車のお車も埃が付着しづらくなり、雨などで汚れても水洗いで簡単に汚れが落とせるようになるのも魅力の一つです。

無機質ガラスコーティングのデメリット

コーティングの施工価格が高額

無機質のガラスコーティングのデメリットは何といっても施工費用が高額という事です。

一般的な有機系コーティングは2万~5万程度でコーティングをすることが出来ますが無機質のガラスコーティングは最低でも10万円程の施工費用が要します。
車を長く綺麗に保ちたい方や車を大切にしたいと思う方以外は10万円のコーティングは不向きでしょう。

有機系コーティングのメリット

❶施工が短時間で価格が安価

有機系コーティング(ポリマー)のメリットは施工時間が3時間程で完了し価格が2~5万と非常に安価になります。
気軽にコーティングが行えるのは有機系コーティングのメリットの一つです。

有機系コーティングのデメリット

❶埃や排気ガスなどの有機系汚れが付着しやすい

排気ガスや埃などの有機汚れが付着しやすいのはデメリットとして最も痛いポイントとなります。
有機系のコーティングは有機系汚れと馴染みやすいため、埃や花粉、黄砂、排気ガス汚れが付着しやすくなります。これらの汚れが付着するとポリマーに定着してしまうため、無機質のコーティングに比べると洗車時に落としづらくなります。

汚れやすいため洗車の頻度が増えてしまうのがデメリットと言えるでしょう。屋外駐車のように汚れやすい環境では不向きと言えます。

❷熱や紫外線による劣化が激しい

有機系コーティングは耐紫外線や耐熱性に乏しいため自然劣化しやすくなります。
コーティングの持続性もガラスコーティングに比べ1/10程の耐久性しかありません。
また、コーティング被膜が熱や紫外線に劣化すると白濁してしまうため光沢も低下しやすくなるのもデメリットの1つです。

❸酸性雨で傷みやすい

雨が降ると(酸性雨)紫外線や熱で傷んだコーティングが流れ落ちやすくなります。コーティング施工直後は塗装面にポリマーが密着していますが酸性雨にあたることを繰り返すことでコーティングが傷んでしまうのです。

❹持続性が短い

上記❶~❸で有機質のコーティングが傷んでしまうため、駐車環境や洗車の頻度によって異なりますが持続性や約半年~1年程度となります。
施工価格が2~5万円を1年に1度行うことで5年間のトータル施工費用もかなりの額となってしまいます。

以上が無機質と有機質コーティングのメリット・デメリットでした。

無機質ガラスコーティングの代表商品

無機質のガラスコーティングの代表商品はポリシラザン(無機溶剤)を主成分としたクォーツガラスコーティングでしょう!
このコーティングは完全無機質のガラスコーティングで有機質のコーティング剤を含みません。

その為、自然劣化することはなく塗装面を長期間綺麗な状態に持続させます。このクォーツガラスコーティングは2000年に販売され20年以上もガラスコーティングのブランドとしてトップに君臨する驚異のガラスコーティングです。

施工方法は吹付スプレーにてコーティングを施していくため、隅々までコーティングを行うことが可能となります。

クォーツガラスコーティングの特徴

❶親水被膜を形成するため、シミ汚れが付着しづらい

親水コーティング

上記のように親水(しんすい)被膜は水滴が塗装面に馴染む性質を持つため、雨が降った後に水玉が乾いてシミになるリスクを軽減させることが可能となります。
屋外駐車や濃色車のお車に最適な無機質のコーティングと言えるでしょう!

❷完全無機質のガラスコーティングなのでセルフクリーニング効果に優れる

上記❶のように水滴が塗装面に馴染む性質を持つため雨が降ると比較的汚れが自動で流れ落ちやすくなります。
雨が降ることで洗車をしようと思っていた車でも自然に綺麗になってしまうのも魅力の一つです。

❸耐熱性1100℃まで耐えられるため熱や紫外線による劣化が起こらない

耐熱性1100℃まで耐えられるクォーツガラスコーティングは熱や紫外線で劣化して剥がれてしまうことはありません。
一度、形成したコーティング被膜は塗装面に強固に密着するため、研磨剤などで磨かない限り剥がすことは困難と言えます。

ガラスコーティングの耐熱性実証動画

❹塗装に浸透するタイプのコーティングなので塗装自体を強固に変える

ポリシラザンは塗装の内部に浸透し、塗装そのものを強化させることが出来る製品です。浸透したコーティング被膜が塗装自体の硬度や光沢を向上させ、長期間新車以上の状態をキープさせることが可能な商品です。

以上が代表的な無機質のコーティング(クォーツガラスコーティング)の紹介でした。
クォーツガラスコーティングについてもっと詳しく見るならこちらをクリック

次は無機質のコーティングってどれくらい持つの?そんな疑問にお答えしていきます。

無機質のガラスコーティングって
どれくらい持つの?

無機質のコーティングは平均で5年耐久や5年保証が多くなります。実質、無機質のコーティングをしたら5年間は剥がれることはないでしょう。

しかし、表記の仕方に注意しなければなりません。例えば、5年保証と5年耐久ということがあります。
では、この違いは何でしょうか?少し見ていきたいと思います。

5年保証のコーティングとは

よく5年保証と表記されているコーティングを見ますが、これはコーティング施工後の5年間の間に事故やいたずらに合った場合に相手方さんにコーティング代金を請求できる期間を言います。

コーティングを施工すると保証書がもらえるのですが、その保証期間内の保証ということで、5年間の間にコーティングが効かなくなったら補償するというものではないので注意しましょう!

5年耐久のコーティングとは

5年耐久と表記されているコーティングは基本的に5年間持つという事です。
しかし、無機質のコーティングは10年経過してもコーティング自体が剥がれたり取れることは考えにくいのです。

ここで重要なことは、5年耐久のコーティングでもマメに洗車をしたリ、コーティングメンテナンスを行っておく必要があります。
その理由は5年間コーティング被膜が塗装面に存在していても、コーティング被膜の上に汚れが固着して取れなくなったり、シミが付着して取れなくなることはあります。
また、洗車時の摩擦や酸性雨によってコーティング被膜は徐々にダメージを受けています。

スバルレヴォーグコーティング

その汚れやダメージをリカバリーするのがコーティングメンテナンスの役割なのです。
〇年耐久と記載されたコーティングでもしっかりとメンテナンスを行うようにしましょう!

コーティングメンテナンスについて詳しい内容はこちらからどうぞ

無機質コーティングでよく頂くQ&A

ディーラーコーティングって無機質ですか?

ディーラーコーティングの多くは有機質のコーティングとなります。一部ガラス系などを謳っているコーティングがありますが、有機質と無機質のハイブリッド商品も存在しますので注意する必要があります。ディーラーコーティングは使用する溶剤が簡易的なものが多いのが現状です。その理由は営業マンやサービス(整備士)などが簡単に施工できるのでムラになりづらい溶剤(有機質やハイブリット製品)を使用しています。
これらのコーティングは持続性が低いのでしっかりと確認してからコーティングをするようにしましょう。

無機質のコーティングって硬化までにどれくらいかかりますか?

無機質のコーティングは硬化(乾燥)までの時間は接触乾燥で2時間となります。初期乾燥で約7日となり、完全に硬化するまでには約1か月かかると言われております。その間に雨や汚れが付着してしまうとコーティング被膜に汚れが付着したり、コーティング被膜の乾燥不良を起こす可能性があるので出来るだけ汚さないようにしましょう!
また、一部のコーティング施工店では遠赤外線で熱乾燥を行うショップもあるのでしっかりと乾燥出来るショップに依頼するようにしましょう!

無機質のコーティングで5年耐久とありますが本当にもつの?

コーティングが5年もつというのも何をもってもつかという定義によっても変わると思います。5年間は剥がれないという観点ではもつと言えますが、その間にシミや汚れが付着することもあります。また、水弾きが鈍くなったり、汚れが固着したことによって弾かないという事もありますので5年もつという認識を統一する必要があると思います。ここで言う5年持つとはコーティング被膜が5年間は持続するという認識をもっておいてください。

無機質のコーティングの重ね塗りはどれくらい時間をあけた方がよいですか?

コーティングを重ね塗りする場合は最低でも2時間は乾燥させてから2層目のコーティングを塗布するようにしましょう!理由は1層目に塗布したコーティング被膜が乾いていない状態で2層目を塗布してしまうと1層目のコーティングが溶けてしまい多重層になることはありません。しっかりと乾燥させてから2層目を行うようにしましょう!

まとめ

無機質と有機質の違いがお分かり頂けたでしょうか?

無機質のコーティングは強固なコーティング被膜を形成するため、下記のようなメリットが得られます。

無機質コーティングのメリット

❶耐薬品性や耐紫外線が高いため持続性が長い
❷透明で厚い被膜を形成するため光沢に優れる
❸コーティング被膜が硬いので細かい擦り傷が入りづらい
❹無機質のコーティング被膜を形成するため有機系汚れが付着しづらい

車を綺麗に長く、そして大切に乗りたいと考えている方は無機質のコーティングがおすすめとなります。

また、無機質のコーティングでも沢山の種類がありますので納得いくコーティングを選ぶようにしましょう!

この記事を読んだ方の愛車が長く綺麗な状態を保たせていただければ嬉しく思います。

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