近年、マット塗装(艶消し)の塗装の人気が高まり純正使用でもマット塗装の車が増えてきました。 その反面、マット塗装は劣化しやすく傷や汚れが付着して部分的に艶が出てしまったりします。
また、マット塗装専用コーティングも少ないためコーティング選びも大変だと思います。
今回はコーティング専門店のIICがマット塗装のコーティングについて徹底解説させていただきます。マット塗装のコーティング施工事例も複数ご紹介していきますのでコーティング選びの参考にして下さい。
著者情報
株式会社カービューティーアイアイシー
代表取締役社長 舊役 哲史
2008年にガラスコーティング専門店の株式会社カービューテイーアイアイシーに入社
現在まで2,000台以上のカーコーティング,ガラスコーティングの施工実績を持ち、特に輸入車などの施工実績が豊富である。カーコーティングのオプション作業としてホイールコーティングの実績も豊富で様々な知識と技術力を有す。
マット塗装とは?
マット塗装(艶消し)の塗装はカラー塗装のみを塗布しており、クリア塗装(透明の膜)の処理がされていません。車の塗装を守るのにクリア塗装が施されているのですが、マット塗装は塗装を守るクリアの膜が施されていないため、汚れや傷のダメージを直に受けてしまいます。
キズが入った場合は磨いて取り除くことが出来ないため再塗装するしかありません。また、汚れが付着したりして艶消しの塗装が艶が出てしまう事もあります。
艶消し塗装の艶が出てしまうと消すことは出来ないため非常にお手入れが大変な塗装となります。
また、マット塗装のコーティングも相性があるため、なんでもよいという訳ではありません。下手にコーティングをすることにより艶が出てしまったりするのです。
マット塗装のコーティングを行う理由
マット塗装専用のコーティングを取り扱う理由は、マットの特殊塗装に相性があうコーティングを施すことで持続性や耐久性が向上します。また、汚れが付着して艶が出てしまうリスクを軽減する効果もあるため、マット塗装のコーティングは必要不可欠となります。
コーティングをせずに長期間放置することで艶が出てしまい再塗装しなければ綺麗に戻すことが出来なかったり、汚れがこびりついて洗車が大変になってしまうケースもあります。マット塗装の劣化を抑えるためにもコーティングを行うようにしましょう!
マット塗装専用コーティング
マット専用コーティングは吹付技法にてコーティングを施していきます。吹付でコーティングを行うことで艶を向上させることなく均等にコーティングを施工することが可能となります。
また、使用するコーティング剤もマット塗装に相性が良いポリシラザン系のコーティングを施していきます。ポリシラザンのコーティングは非常に紫外線や酸、アルカリに強いため塗装面の劣化を極限まで抑えることが可能となります。
マット専用コーティングを行うことで長期間綺麗な状態を持続させましょう!
マット塗装コーティング施工事例
メルセデスベンツS500 マット塗装専用コーティング
今回は新車登録より1年以上経過したマット塗装のベンツS550が入庫しておりました。今回の塗装はマットホワイトとなりますので、塗装面に鉄粉(黒いボツボツ)がかなり付着している状態でした。まずは下地処理として、塗装面に付着した鉄粉を取り除いていきます。この作業も下手に行ってしまうとマット塗装表面が傷だらけになってしまうので注意しながら作業を行います。
コーティングは専用スプレーガンでコーティングを行いましたのでマットの素材を変えることなくコーティングが行えます。
塗装面の隅々まで新車のように綺麗に復元させていただきました。
マット塗装コーティング施工後は遠赤外線乾燥ブースにてコーティング被膜を強制乾燥させていくため、非常に高い性能を実現します。
マット塗装のコーティングなら是非IICへ
マット塗装アバルト595 専用コーティング事例
マット塗装のコーティングを行う際に最も重要なことは焼き付け乾燥となります。この焼き付け乾燥はコーティング被膜の硬度を上げ、コーティング被膜を強固に固めます。
自然乾燥でコーティングを行うとコーティング本来の効果や性能を引き出すことは難しくなり、塗装を保護する力は非常に低くなります。
コーティング施工後は塗装面の温度を60℃まで温めてコーティング被膜を乾かしていきます。
国内最高峰の遠赤外線乾燥ブースを是非お試し下さい。
ベンツCLS450 シルバーマット塗装専用コーティング
マットシルバーのCLS450にマット専用コーティングを行いました。マットの塗装はコーティングの定着が非常に悪いため焼き付け乾燥が重要となります。
この作業でマット塗装の質感を保ちつつ、汚れづらさや紫外線による劣化を防止するのです。
施工後は塗装の質感を阻害することなく綺麗に仕上がります。
以上がマット塗装のコーティング施工事例でした。続いてはコーティング施工後のメンテナンスをお伝えしていきます。
マット塗装のコーティングを施工されたお客様の感想を見るならこちらをクリック
マット塗装のベンツGクラスにマット専用コーティング
マット専用コーティングの価格
※全て税込価格です。
クォーツガラスコーティングの価格表
※上記のコーティングの価格は全て税込価格となります。お車のサイズは車種サイズ表でご確認下さい。
※新車直納特別価格は新車納車後2週間以内にご入庫頂いた場合の価格です。
※塗装色が黒または、初年度登録4年以上経過した車両はハードフィニッシュとなります。
※上記、期間,ボディカラー以外でもお車の状態が酷く傷んでいる場合はハードフィニッシュになる場合も御座います。
対象商品:System X / G.Guard / SCHILD® / セラミックプロ9H / ファインラボ
※全て税込価格です。
クリーニングし、コーティングに付着した汚れを取り除いてオリジナル塗装まで劣化させないようにするものです。
メンテナンスを続けることにより塗膜が安定し、丈夫になり、綺麗な愛車を維持していくことができます。
詳しいコース内容はコーティングメンテナンスページをご確認下さい。
マット塗装のワンランク上の保護
マット塗装にはコーティングを行うことで汚れや紫外線による劣化を防止することが可能となります。
しかし、傷対策には性能が乏しいため、プロテクションフィルムがおすすめとなります。
プロテクションフィルムは150μというコーティング被膜の約150倍ほどの厚さで塗装面を覆うことで、飛び石や擦り傷から塗装面を強固に守ります。
プロテクションフィルムの施工箇所はボンネットのみの施工やフロント回りの施工、もしくは全面での施工とご希望の施工箇所に応じて施工することが可能となります。
マット塗装のベンツGクラスにプロテクションフィルム施工動画
マット塗装を完璧に保護したい方におすすめの商品です。
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