フロアのデットニングをするなら

この記事を書いた人

氏名:小川一太郎(おがわ いちたろう)

役職:技術部課長
専門:カーオーディオ・デッドニング・スピーカー交換
高校卒業後、カー用品店にて社員として23歳まで4年間半電装担当としてカーナビやカーオーディオの取り付けを行っていました。その時は難しい車や、外車などは外注業者が取り付けをしていたため、私も技術力を高めたいと思い、外注業者に転職し、関東各地のカー用品店にて外注として勤務していました。その後、個人事業主として都内高級車ディーラーなどよりご依頼頂いた作業を出張にて行っていました。現在では、輸入車などのカー用品店では難しいとされる車のスピーカー交換やデッドニングを得意とする。

フロアデッドニングについて調べているという事はロードノイズを軽減したいと考えているのではないでしょうか?

車の走行音が気になるという方はフロアデッドニングは最適です。

しかし、施工方法や使用する材料に手を抜いてしまうと思ったような効果が得られない可能性があります。
この記事では、ロードノイズを軽減させるためのフロアデッドニングについて詳しく解説していきます。

車のフロア部分はノイズが侵入しやすい

自動車の内装(フロア)部分はカーペットが敷かれています。
このカーペットを取り外してみると鉄板がむき出しになっており、走行時の振動やエンジン音、マフラー音、雨しぶきなどのノイズが侵入しやすくなります。


※上記画像は30系アルファードのフロア部分です。

実際にフロア部分を外してみると鉄板がむき出しです。アルファードは高級車に属するため補強はある程度されている方ですが、ノイズをカットするためにまだまだ改善の余地があります。

S660 フロア部分
※上記画像はホンダS660の画像です。

S660はフロア部分はほとんど補強されておらず、ロードノイズが侵入しやすくなります。

このむき出しの鉄板部分に制振材や吸音材を張り付けることでロードノイズが軽減され車内環境が快適に仕上がります。

フロアに使用するデッドニング材

当店ではフロアに使用するデッドニング材は大きく分け3種類です。
ご依頼頂くコースによって使用する材料が異なります。

❶スペシャルプラン フォーカル:BAM

フォーカルBAM

フォーカル社のBAM(バム)製品は3層構造(ハニカム制振材、アルミシート、粘弾性ブチル複合体の3層構造)で車の振動と騒音を吸収します。制振材に非常に優れている製品のため、振動によるロードノイズを劇的に抑えることが可能な商品です。

このBAMを使用するのはスペシャルプランで使用させていただきます。

❷スタンダードプラン アクワイエ&STP HYBRID

アクワイエはブチル素材とアルミ板の2層構造で制振効果を追求しました。

アクアイエ デッドニング

振動を共振させないために制振材として使用するのがアクワイエです。
この制振材を張り付けた後に、STP HYBRIDを張り付けて雑音や騒音を吸収する吸音材を張り付けていきます。

ロードノイズの吸音材

上記の吸音スポンジを重ねて張ることでロードノイズ(騒音と振動)を軽減させることが出来るのです。

❸ライトプラン STPエアロ

ロードノイズ対策 STP

エアロはブチル素材の制振材で吸音効果も得られる製品です。
気軽にデッドニングを行いたい方におすすめのライトコースです。

以上が、フロアに施工するデッドニング材一覧でした。
次は実際に施工した事例をご紹介します。

フロアデッドニング施工事例

では、ここからは実際にフロアにデッドニングをした事例をご紹介していきます。

アルファード30系 フロアデッドニング施工事例

アルファード30系 スペシャルプランでのご依頼

アルファードのフロア部のカーペットを外すと鉄板がむき出しの状態になっています。
このむき出しの鉄板に制振性に優れたフォーカルBAMを施工していきます。
BAMは最も制振性に優れた制振材となりフロアを強固に補強します。

この作業で段差やタイヤと路面の摩擦によるロードノイズ(振動)を減らし快適な車内空間を実現します。

ホンダS660 フロアデッドニング

ホンダS660も純正で補強材(制振効果)がついておりますが、厚みが得られないため十分な制振効果を得ることは出来ません。
今回はスタンダードプランにてご指名頂きましたのでSTPの制振材を張り付けていきます。

STP フロアデッドニング

フロア部分にSTPのAero(エアロ)を張り付けていきます。
これにより、鉄板部分の共振を抑えロードノイズを低減します。

フロア 吸音材

最後にフロア部分に吸音材を施工すれば完成です。
これで、車外から侵入する騒音を抑えると同時に車内の音の反響を抑えることで快適な車内空間を実現します。

BMWX5にフロアとエンジンルーム デッドニング

BMW エンジンルームデッドニング

BMWのディーゼルエンジンはエンジン音がうるさいため、エンジンルームにデッドニングを行うことでエンジン音の騒音を軽減させることが可能となります。
エンジンルームデッドニングはBMWオーナー様におすすめの一品です。

BMW フロアデッドニング

フロア部分にもデッドニング材を張り付けていきます。
制振材を張り付けた後に吸音材を張り付けてノイズを大幅に減らしていきます。

スバルWRX フロアデッドニングスペシャルプラン

スバルWRX フロアデッドニング

スバルWRXはスポーツカーのためロードノイズが気になる方が多いため、フロア部分にデッドニングを行うことで車内を快適に仕上げていきます。

フロアのロードノイズ対策
カーペットを取り外して制振材を張り付けていきます。
今回はスタンダードプランでのご依頼となりますのでSTPを施工していきます。

フロアデッドニングのおすすめはフォーカルBAM

フロアデッドニングでおすすめの商材はフォーカル社のBAMです。
BAMは制振性と吸音性、遮音性が非常に優れているためロードノイズ対策には非常に有効となります。

また、フロア部以外にもタイヤハウスにフォーカル社のBAMでデッドニングを行うと更に効果が向上します。

タイヤハウスデッドニング

タイヤハウスのタイヤハウスカバーにもフォーカル社のBAMを施工することが可能です。
これを行う事により制振効果や吸音効果が得られるため、ロードノイズ(振動と騒音)を大幅に軽減することが可能となります。

タイヤハウスデッドニング

タイヤハウスの鉄板部分にもフォーカル社のBAMを張り付けていきます。
この作業はフロアデッドニングと一緒に行うと効果が向上します。

タイヤハウスカバーへのデッドニング作業はこちらのページをご覧下さい。

フロアデッドニングの施工価格

項目 ライトプラン スペシャルプラン 単品施工
サイズ 国産車 輸入車 国産車 輸入車 トランクゲート
SS ¥140,300 ¥158,900 ¥177,700 ¥196,400 ¥44,000
S ¥ 148,500 ¥168,300 ¥188,100 ¥207,900
M ¥ 165,000 ¥187,000 ¥209,000 ¥231,000
L ¥ 189,800 ¥215,100 ¥240,400 ¥265,700
LL ¥ 206,300 ¥233,800 ¥261,300 ¥288,800
1BOX ¥ 222,800 ¥252,500 ¥282,200 ¥311,900
※ラゲッチスペース(フロア部)が含まれておりますがトランクゲートは含まれておりません。
※ライトプランは粘弾性のブチル素材を使用します。
※スペシャルプランには高比重ブチル素材とアルミシートの2層構造を使用します。
※ラゲッチスペース及びトランクゲートの単品のみの施工は上記価格の2倍となります。

※上記価格は税込みとなります。
※張り付ける素材によって施工価格は異なりますので詳しくはスタッフまでお申し付け下さい。