ランドローバーの塗装を守るプロテクションフィルム｜施工価格や最適な施工箇所を解説

プロテクションフィルムは、ガラスコーティングの約150倍以上もの厚みを持ち、飛び石や擦り傷といった物理的ダメージに対して高い保護性能を発揮します。さらに、紫外線や汚れからもボディを守るため、愛車を美しく保ちやすいのが特徴です。

特にランドローバーのような大型SUVは、ボディ面積が広くキズが目立ちやすいうえ、サテン塗装や専用パーツなど部分補修のコストが高額になりがちです。そうした車ほど、将来的なリセール価値を保つうえでフィルム施工の効果が大きくなります。

この記事では、ランドローバーにプロテクションフィルムをおすすめする理由や、施工箇所・費用相場・フィルムの種類まで、わかりやすく解説していきます。

ランドローバーにプロテクションフィルムをおすすめする理由

愛車をキズや汚れから守る方法としては、ガラスコーティングやセラミックコーティングが主流です。ただ、ランドローバーのようなボディサイズが大きく、専用塗装やパーツも多い車には、より高い保護性能を持つ「プロテクションフィルム」を選ぶオーナーが増えています。

ここでは、なぜランドローバーにプロテクションフィルムがおすすめなのか、その理由を解説します。

サテン塗装は磨けないため保護が重要

ランドローバーでは、モデルや特別仕様車でサテン塗装が採用されることがあります。光を柔らかく反射するマットな質感は、上質で個性的な存在感を引き立ててくれる人気の仕上げです。ただしサテン塗装は、通常のようにコンパウンド（研磨剤）で磨いて補修できません。

一度キズがつくと部分補修や再塗装が必要になり、その際に周囲の色味と質感が微妙にずれることもあります。また、交換が必要なパーツになると費用も高額です。こうした繊細で高価な塗装を守る手段として、プロテクションフィルムは非常に効果的です。

ボディが大きくキズがつくと目立ちやすい

ランドローバーは全体的に車高が高く、スクエアで重厚感のあるボディが特徴です。特にレンジローバーやディフェンダーといったモデルは、垂直に近いドアパネルや大きなホイールアーチ、長めの全長によって一枚あたりのパネル面積が広く、キズがついた際に非常に目立ちやすくなります。

また、ホイールベースが長いため、狭い場所での取り回し時にはサイドやリアまわりを擦ってしまうリスクも高まります。さらに、サテン系やツートーンカラーなど特殊な塗装仕上げを選ぶ方も多く、補修には高い再現性が必要です。

そのため、こうしたランドローバー特有のボディ構造や塗装に対応するためにも、あらかじめプロテクションフィルムで保護しておくことをおすすめします。

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ランドローバーにおすすめの施工箇所

プロテクションフィルムは、車全体に施工する「フルプロテクション」だけでなく、傷がつきやすい部分だけの部分施工も可能です。ここでは、ランドローバーで特にダメージを受けやすい箇所と、その保護の重要性について紹介します。

ドア下部・サイドシルまわり｜巻き上げや接触に備える

ランドローバーは最低地上高が高く、悪路走行にも対応した設計になっています。そのため、ドア下部やサイドシルが泥はねや小石の巻き上げを受けやすく、オフロードや未舗装路を走る機会が多い車ほどダメージが蓄積しがちです。また、乗降時に足が当たりやすい位置にあるため、靴や荷物との接触による擦れも起こりやすいといえます。

特にエアサス付きのモデルでは車高の上下によってサイド部の視認性が変わるため、気づかぬうちに傷が増えてしまうこともあります。こうしたリスクを防ぐには、フィルムによる保護が有効です。

リアゲートまわり｜荷物の積み下ろし時のキズ防止

ランドローバーのSUVはラゲッジスペースが広く、アウトドアや旅行などで頻繁に荷物を出し入れするシーンが多くなります。特にディフェンダーやレンジローバー スポーツなどは、開口部が大きくリアゲートの外縁部分がボディから張り出しているため、荷物や金属部品がゲート下部に接触しやすい構造です。

さらに、バンパー上面も広くてフラットなため、ちょっとした荷物の仮置きでキズがつくケースも多く見られます。リアゲートまわりは使う頻度が高い分、塗装ダメージが蓄積しやすい場所なので、フィルムで保護しておくと安心です。

フェンダーアーチ周辺｜飛び石やすれによる傷を防げる

ランドローバーのフェンダーアーチは、タイヤ周辺をしっかり覆うようなワイドで力強いデザインが特徴です。特にディフェンダーやディスカバリーでは、フェンダーアーチが張り出しており、走行時にタイヤが跳ね上げた小石や泥が直撃しやすい構造になっています。

また、ホイールサイズが大きくオフロード用のブロックタイヤを履くことも多いため、路面からの跳ね返りが強く、フェンダーやその周辺には細かいキズが付きやすくなります。このような部分にフィルムを貼っておけば、見た目の劣化や塗装の剥がれを防げます。

普段使いの傷を防ぐために必須の施工箇所

ここまでランドローバーにおすすめの施工箇所を紹介してきましたが「オフロードを走るわけでもないし、タイヤも純正のまま。街乗り中心で普通に使っているだけ」という方もいるでしょう。

たとえアウトドア用途でなくても、普段使いのなかで意外とキズがつきやすいポイントは存在します。ここでは、日常的な乗り降りや駐車の中でダメージを受けやすい“生活キズ”の防止に効果的な施工箇所を紹介します。

ドアエッジ｜駐車時の接触キズを防ぐ

ランドローバーはボディサイズが大きいため、都市部の立体駐車場や狭いコインパーキングではドアの開閉時に壁や隣の車に接触しやすくなります。特にドアエッジは一度ぶつけると塗装が欠けたり、鋭いキズが入ったりしやすい箇所です。プロテクションフィルムをエッジ部分に巻き込むように施工することで、見た目を損なわずにキズや塗装の剥がれを防げます。

ドアハンドルまわり｜爪やカギによる擦れ対策に

日常的にドアを開け閉めするたびに、指輪やカギ、ネイルなどがボディに接触しやすく、ドアハンドルの周囲には細かな擦りキズが増えがちです。特に濃色系のボディカラーでは、浅い線キズでも目立ちやすくなります。ドアハンドルのくぼみ部分に透明なプロテクションフィルムを貼ることで、キズがつくのを防ぎ、長く美しい状態を保つことが可能です。

サイドステップ｜乗り降り時の靴の接触キズ対策

ランドローバーは車高が高めのため、乗り降り時にサイドステップに足をかける動作が多くなります。その際にソールの硬い靴や泥・小石が当たることで、擦りキズや打痕が付きやすくなります。サイドステップ部分に専用のプロテクションフィルムを貼っておけば、汚れやダメージを防ぎつつ、清掃もしやすくなるため、普段使いでも安心です。

ランドローバーのプロテクションフィルム施工価格

プロテクションフィルムの施工価格は「フィルムの種類・施工箇所・車種」で決まります。ここでは、専門店・カービューティーアイアイシーのメニューを例に、ランドローバーのプロテクションフィルム施工価格を紹介していきます。※XPELフィルムの施工料金です

フロントセットには、フェンダー・フロントバンパー・ヘッドライト・ボンネット・ミラーが含まれます。当店ではXPELフィルム以外に「 G.Guard（ジーガード）フィルム」を用意しております。

また、ルーフガラス用フィルムやヘッドライト・テールランプ用のスモークフィルム、カラーラッピングも対応しております。そのほかにもさまざまなメニューを用意しておりますので、ぜひ施工をご検討ください。

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ランドローバーのプロテクションフィルム施工事例

プロテクションフィルム専門店・カービューティーアイアイシーでは、10年以上の施工経験を持つ職人が在籍し、ランドローバーへの施工実績も豊富です。国内でも屈指の専用設備を備え、細部まで丁寧に仕上げる環境が整っていることから、多くのランドローバーオーナーにご依頼いただいています。ここでは、実際の施工事例をご紹介します。

ランドローバー・ディフェンダーにXPELプロテクションフィルムを施工

今回は千葉県市川市からお越しいただいたお客様、ランドローバー・ディフェンダーにXPELプロテクションフィルムを施工しました。施工箇所はフロントセットです。ディフェンダーは角ばった面構成と立ち上がったバンパー形状が特徴的で、パネル同士の継ぎ目も複雑なため、フィルム施工には高度な技術が求められます。

今回は専用ブース内でホコリや気泡の混入を防ぎつつ、職人が手作業で面の張り出しやエッジの巻き込み処理まで丁寧に仕上げました。使用したXPELフィルムは、熱で細かい傷が消える自己修復性能を持ち、質感を損なうことなく自然に仕上がっています。

ディフェンダーの施工事例詳細はこちら

ランドローバー・オートバイオグラフィーP525にXPELプロテクションフィルムを施工

今回は千葉県からお越しいただいたお客様、ランドローバー・オートバイオグラフィーP525にXPELプロテクションフィルムを施工しました。施工箇所はフロントセットです。今回の車両では、施工前にボンネット用の正確なカットデータが存在せず、現物合わせによる1枚貼りでの対応が必要でした。

湾曲の強いフロント形状にフィルムを沿わせるには2名以上の作業体制と迅速な位置決めが不可欠で、精密な段取りとスピードの両立が求められる工程です。弊社では密閉施工ブースを備え、空気中の異物混入を抑えながら高精度な仕上がりを実現しました。

オートバイオグラフィーP525の施工事例詳細はこちら

ランドローバー・スポーツにXPELプロテクションフィルムを施工

今回は東京都からお越しいただいたお客様、ランドローバー・レンジローバースポーツにXPELプロテクションフィルムを施工しました。施工箇所はフロントバンパーとリアバンパーです。今回はマット仕上げのボディということもあり、質感を損なわずに施工できるXPELのフィルムを使用しました。

マット塗装は一度キズが入ると補修が難しく、再塗装による色ムラも出やすいため、フィルムでの予防が特に有効です。段差や継ぎ目への密着、塵や空気の混入防止には細心の注意が必要で、専用ブース内での高精度な施工によって自然に仕上がりました。

レンジローバースポーツの施工事例詳細はこちら

ランドローバー スポーツにXPELプロテクションフィルムを施工

今回は東京都からお越しいただいたお客様、ランドローバー レンジローバースポーツにXPEL ULTIMATE PLUSプロテクションフィルムを施工しました。施工箇所はフロントセットです。高速走行時に飛び石被害を受けやすいフロントバンパー・フェンダー・ボンネット・ミラー・ヘッドライトを重点的に保護しました。

使用したULTIMATE PLUSはセルフヒーリング機能を持ち、細かな擦り傷も熱で自然に目立たなくなります。光沢感も一段階増し、マットではなくグロス系の仕上げが好みの方にも好評です。色味の変化が出にくい高透明フィルムで、施工後の見た目も非常に自然に仕上がりました。

レンジローバースポーツの施工事例詳細はこちら

ランドローバー ヴォーグにXPELプロテクションフィルムを施工

今回は東京都からお越しいただいたお客様、ランドローバー レンジローバー ヴォーグにXPELプロテクションフィルムを施工しました。施工箇所はフロントバンパーとボンネットです。ヴォーグはボンネットの面積が広く、飛び石によるダメージを受けやすい構造です。

また、バンパーはフォグランプまわりに銀加飾が施されており、形状が複雑なため丁寧な貼り込みが必要となります。使用したXPELフィルムは厚さ150ミクロンの高耐久タイプで、専用カットデータにより細部までぴったりと貼り付けることができます。透明度や耐候性にも優れ、自然に仕上がります。

レンジローバーヴォーグの施工事例詳細はこちら

プロテクションフィルム施工の優良店を見つけるためのチェックポイント

プロテクションフィルムの施工には、高度な技術だけでなく、クリーンブースや集塵機などの専用設備も欠かせません。美しく仕上げるには、施工環境と職人の技術が両立していることが大前提です。

安さや近さだけで施工店を選んでしまうと、満足できる仕上がりや耐久性を実感できないリスクもあります。ここでは、後悔しないために知っておきたい「優良な施工店を見分けるためのチェックポイント」を解説します。

プロテクションフィルムの施工実績が豊富にある

プロテクションフィルムの施工実績が豊富なお店は、それだけ多くの車に対応してきた経験があり、技術面でも安心できます。まずは施工店の公式サイトで、プロテクションフィルムの施工事例がどれくらい掲載されているかを確認してみましょう。特に、自分の車種や塗装タイプに近い実績があるとより信頼につながります。

事例の中では、どのような工程で作業しているのか、職人がどこにこだわっているのかまで発信されているかも重要です。また、写真を通して店内の清潔さや設備の充実度もチェックできます。施工事例を掲載していなかったり、完成写真だけで内容に触れていなかったりするお店には注意が必要です。

施工後の保証やアフターケアが充実している

プロテクションフィルムは施工して終わりではなく、定期的なメンテナンスによって性能を長く維持することが大切です。そのため、施工後の保証やアフターケアがどれだけ充実しているかは、施工店選びにおいて非常に重要なポイントです。

保証がないお店では、万が一フィルムに不具合が起きた際、対応してもらえなかったり、再施工に費用がかかる可能性があります。保証書は発行されるのか、定期点検やメンテナンスメニューが用意されているのかを事前に確認しておきましょう。「何かあれば言ってください」という曖昧な対応ではなく、体制が明確に示されているお店の方が安心です。

関連記事：プロテクションフィルムの正しいお手入れ｜専用クリーナーや洗車機使用の注意点も解説

メニューが豊富に用意されている

プロテクションフィルムだけでなく、コーティングやカーフィルム、内装コーティングなど幅広いメニューが用意されているお店なら、車に関する依頼をまとめて任せられます。複数の店舗に車を預ける必要がなくなり、管理やスケジュールの手間も軽減できます。

また、異なる施工同士の干渉リスクも防げるため、たとえば別の店で貼られたフィルムに気づかず誤って削ってしまうようなトラブルも避けられます。メニューが充実している店舗では、同時施工によるセット割引などを設けていることも多く、費用面でもメリットがあります。

利用者の評判や口コミの内容が良い

ここまで紹介してきたチェックポイントを総合的に判断するには、実際の利用者による評判や口コミを確認してみましょう。施工メニューの詳細や設備の清潔さ、スタッフの対応、アフターフォローの満足度など、さまざまな意見を参考にできます。

特にGoogleの口コミは、お店側で自由に内容を操作できないため信頼性が高く、率直な評価が集まりやすいのが特徴です。また、投稿に対してお店がどんな返信をしているかで、対応の丁寧さや誠実さもわかります。悪い口コミが多かったり、指摘にまったく反応していないお店は慎重に検討したほうが安心です。

関連記事：プロテクションフィルムは施工業者選びが重要！後悔しないための判断基準と見積もりのコツ

ランドローバーにおすすめのプロテクションフィルム

プロテクションフィルムは一見どれも同じように見えますが、メーカーごとに素材や性能、仕上がりの質感などが大きく異なります。ここでは、数あるフィルムの中でも、品質・信頼性ともに高く、ランドローバーへの施工に特におすすめしたい製品を紹介します。

XPELプロテクションフィルム

XPELはアメリカ発のプロテクションフィルム専門ブランドで、世界中の高級車オーナーから支持されています。中でも「ULTIMATE PLUS」シリーズは、自己修復機能付きの高透明ウレタンフィルムで、洗車キズや擦りキズが熱によって自然に消えるのが特長です。

また、独自のプレカットデータ「DAP（デザイン・アクセスポータル）」により、車種ごとに最適なサイズ・形状でフィルムをカットできるため、貼り付け精度と仕上がりの美しさに優れています。黄ばみやひび割れ、剥がれに対する5年保証もあり、安心して選べる高性能フィルムです。

G.Guardプロテクションフィルム

G.Guard（ジーガード）は、極めて高い透明度と防汚性を備えた高性能プロテクションフィルムです。フィルム表面にはコーティング層があり、汚れやシミを防ぎながら洗車もスムーズに行えます。紫外線による黄変や白濁にも強く、最大10年の耐久保証があるのも魅力です。

さらに、自己修復機能により軽度な洗車キズなども自然に目立たなくなります。グロス仕様だけでなく、マット塗装専用タイプも用意されており、質感を変えずに保護したいオーナーにも適しています。

ルーフガラス用プロテクションフィルム

ルーフガラスにも、専用のプロテクションフィルムを貼ることができます。一般的な内側に貼る断熱フィルムとは異なり、こちらはガラス表面に施工するタイプで、汚れや傷から直接保護できるのが特長です。

鳥ふんや黄砂、花粉などの汚れを弾き、撥水性にも優れているため、水洗いだけで簡単に美しさを維持できます。紫外線97％・赤外線29％をカットし、車内温度の上昇も抑制します。自己修復機能によって洗車キズも目立ちにくく、10年保証の高い耐久性を備えています。

関連記事：プロが解説するプロテクションフィルムの種類とおすすめのメーカー2社

日頃のお手入れ対策なら「専用コーティング」もおすすめ

プロテクションフィルムには、専用のコーティング剤を重ねて施工することもできます。これは一般的なカーコーティングとは異なり、フィルム表面の撥水性や防汚性を高めるために開発されたものです。これを施工することで、雨水で汚れが流れ落ちやすくなり、普段のお手入れも水洗いだけで済む場面が増えます。

さらに、フィルム表面の劣化やくすみを防ぐ効果も期待できるため、美しい状態をより長くキープしたい方にはおすすめです。施工後の様子は、以下の動画よりご覧いただけます。

動画引用元：carbeauty iic｜YouTube

美しさと機能性を両立するランドローバーに、最適な保護を選ぼう

プロテクションフィルムはカーコーティングの150倍以上の厚みがあり、飛び石や擦りキズからボディをしっかり守ってくれます。ランドローバーはボディサイズが大きく、特殊な塗装や複雑なパーツ構成も多いため、フィルムによる保護が特に効果的です。

全面施工はもちろん、ドアエッジやリアゲート、フェンダーアーチなどダメージを受けやすい部分だけの施工も可能です。仕上がりや耐久性を重視するなら、お店選びも大切です。実績や保証内容、施工環境をしっかり確認して、安心して任せられる施工店を選びましょう。